家族 の商品レビュー
103この作家らしい情のある作品でした。制度上の欠陥も踏まえた上で、本当の弱者救済が現実になったらいいなあと思いました。
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久々のレビュー。 小杉健治の法廷ミステリーに最近ハマってます。 一度読んで気に入ると続けて他の作品も読み漁りがちです。 裁判員裁判制度が始まった頃。 留守中の認知症の老女が絞殺され、最初は息子が犯人ではないかと疑われたが 事件の捜査によりホームレスの男の犯行とわかり逮捕される。...
久々のレビュー。 小杉健治の法廷ミステリーに最近ハマってます。 一度読んで気に入ると続けて他の作品も読み漁りがちです。 裁判員裁判制度が始まった頃。 留守中の認知症の老女が絞殺され、最初は息子が犯人ではないかと疑われたが 事件の捜査によりホームレスの男の犯行とわかり逮捕される。 このホームレスの男の裁判を、選ばれし国民に加わるのだけど みんなそれぞれ事情があって、主人公らしき主人公がいないので主観が コロコロ変わるのが感情移入しにくく、説明節になりがちでもったいない気が。 認知症の母親をもつ女性と、裁判員に選ばれたことにより会社を休まざるを得なくなったことで 大事な会議から外されてしまった会社員の男性が、この裁判の軌道を大きく変えるという 思いがけない展開に引き込まれました。 ホームレスの男は罪を認めているけど動機が違うのではないか。 本当は、なぜ殺したのか。 それを突き詰めていくストーリーの中で、親と子、家族の在り方、 この部分を織り交ぜていくことによって物語の厚みと奥行きが増して感慨深い作品となっている。 これだから、小杉作品は次々と読みたくなる。 ちなみに今まで読んだ中では水木弁護士シリーズが一番好きです。
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裁判員制度をテーマとした法廷ミステリー。 留守番をしていた認知症の老女が殺され、難航した捜査の末に一人のホームレスの男性が逮捕される。 犯人は自白し、罪を認め、証拠にも問題はない。 しかし、裁判が始まり、被告の自白に不自然さを覚えた一人の裁判員の発言によって、自白の裏...
裁判員制度をテーマとした法廷ミステリー。 留守番をしていた認知症の老女が殺され、難航した捜査の末に一人のホームレスの男性が逮捕される。 犯人は自白し、罪を認め、証拠にも問題はない。 しかし、裁判が始まり、被告の自白に不自然さを覚えた一人の裁判員の発言によって、自白の裏に隠された真実が浮かび上がり、裁く側、裁かれる側ともに苦悩する。 裁判員制度の説明もあり、とても勉強になりました。 また、裁判にまつわる人間模様が垣間見えたし、人を裁く難しさも痛感しました。
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2月-9。3.5点。 裁判員裁判の物語。 認知症の老婆が殺害される。当初は被害者の同居息子が 疑われるが、ホームレスの強盗殺人だと判明する。 ホームレスに対する裁判員裁判。 真相が思わぬ方向に。 面白いんだけど、結構ご都合主義的な。 2時間ドラマ向きな感じ。
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大筋のストーリーは面白かった。しかし、主人公の女性を含む裁判員制度で選ばれた裁判員と現実の内容やその思考内容が私とは余りにもかけ離れているように感じた。テーマとしては確かにシビアな現実だと思うが…
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あーまんまと心打たれた。感動してしまった。裁判員裁判としてはかなり型破りな法廷劇だけど、筋立てがかなり巧妙で一気に読んだ。家族ってタイトルも読後しっくり。所謂社会問題も多分に散りばめられてる。もう小杉健治さんを裁判員に呼んであげて欲しい位です。
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感動して、思わず涙してしまった。今の裁判員制度と、そして高齢化社会への対応に深い疑問を投げかける作品である。 それにしても、自分自身あと何年健康でいられるのか、と切実に思わずにはいられなかった。寝たきりにでもなり、家族に迷惑をかけるようになったら、やはり誰かに殺して欲しいと考えるのではないかと思う。
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本書は老人性痴呆症がテーマであるが、もし自分が若年性アルツハイマーに罹患したらと思うと、他人事ではないと思った。「明日の記憶」の読後と同じような感慨である。
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裁判員制度を考えさせてくれる一冊 人それぞれの立場で、裁判員制度というものを つきつけてくる。私ならどうするだろう?と考えながら 読み進む。
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認知症介護と、裁判員制度の問題を絡み合わせた物語。 家族に迷惑をかけたくない。自分のその意思があるうちに死にたい。その思いが痛いほど分かり、涙がとまらなかった。
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