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難解な本を読む技術 の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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2011/04/09

[ 内容 ] フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同‐体」、ジジェクの「否定の否定」…これまでに何度も齧っては躓いていた、錚々たる哲学者たちの思想を理解するには、どうすればいいか。 本書はいわゆる難解な「思想書」を、読...

[ 内容 ] フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同‐体」、ジジェクの「否定の否定」…これまでに何度も齧っては躓いていた、錚々たる哲学者たちの思想を理解するには、どうすればいいか。 本書はいわゆる難解な「思想書」を、読んで理解するために必要な技術を紹介。 前半の章では、本のタイプの分類や、選書の仕方などの準備段階から、実際に本を読む方法と、同時に記録する「読書ノート」の取り方といった実践まで、基本的な読書の技術を学びます。 そして、後半の付録には、学生による「読書ノート」記入例と、「代表的難解本ガイド」をつけましたので、読書の技術を具体的に理解できるようになっています。 [ 目次 ] 第1章 基本的な考え方 第2章 準備 第3章 本読みの方法1・一度目:通読 第4章 本読みの方法2・二度目:詳細読み 第5章 さらに高度な本読み 付録1 読書ノートの記入例 付録2 代表的難解本ガイド [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/06/16

多うくの本を薄く読むのではなく、1つ1つの本をじっくり読む方法が示されている。 難易度「中」の300ページ本を読むのに4(通読)+10(精読)時間かかると著者はしめしている。 p111 通読とは 1.目次を読む 2.その目次で重要なものをざっと読む。 3.さらにそれが重要ならば...

多うくの本を薄く読むのではなく、1つ1つの本をじっくり読む方法が示されている。 難易度「中」の300ページ本を読むのに4(通読)+10(精読)時間かかると著者はしめしている。 p111 通読とは 1.目次を読む 2.その目次で重要なものをざっと読む。 3.さらにそれが重要ならば、その周辺も読む。 4.適当にぱらぱら読み、指の止まった所を読む。 p119・113・115 新刊の9割は署名・著者名がダメで、多くの本を読むため、読まない技術が大切である。 p118入門書に必要な要素 1.参考文献表がある。 2.その表に日本語訳のものがある。 3. 牽引がついいている。 4.300ページ未満。 p22  「登山型」・・概念を理解しなければ先へは進めない。 「ハイキング型」・・次々に新しい理論が出てくる。内容を理解しなくても先へ進める p26 「同化読み」・・その本の内容をその著者に合わせて読む。 「批評読み」・・その本の内容を批判的に読む。 p116 「包括読み」・・1つのテーマをいろいろな分野から読む。

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2010/05/22

あまりこういう本を登録する事はないんだけど・・・メモ代わりに。 ・本の内容は「開かれた本」(素地を提供して読者の自発的な思考構築を促すもの)、「閉じられた本」(著者が明確な結論を持っており、それを読者に提供するもの) ・本のタイプは「登山型」(始めから理論を一つずつ積み上げてい...

あまりこういう本を登録する事はないんだけど・・・メモ代わりに。 ・本の内容は「開かれた本」(素地を提供して読者の自発的な思考構築を促すもの)、「閉じられた本」(著者が明確な結論を持っており、それを読者に提供するもの) ・本のタイプは「登山型」(始めから理論を一つずつ積み上げていくもの)、「ハイキング型」(周りの景色を楽しみながらその時々の展開に注目するもの) ・読み方は「同化読み」(記述が正しいという前提で著者の意見に賛同しながら読む)、「批判読み」(懐疑的な眼差しでそれぞれの理論を吟味しながら読む) ・・・以上の組み合わせで心構えを変えながら読むが、簡単な登山型もあれば、軍事訓練のようなハイキング型もある。 本のタイプは難易度を示すものではない。 巻末の読書ガイドが役立ちそう。 デリダ、スピノザ、ウィトゲンシュタイン、ソシュール、フロイト、フーコー、ラカン、ドゥルーズ、ナンシー、ジジェク。

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2010/03/09

あくまで「難解な」本の読み方という印象。しかし、読む本の選び方、系統的な読書、「包括読み」は応用が利きそうで、参考になった。

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2010/02/05

読み方にも色々ある。 ・閉じた本/開いた本 ・登山型/ハイキング型 そこまで難解な本を読む予定は今のところないので、流し読み...本1冊読むのに3週間かけたり、読書ノートを1冊辺り1冊作るなんて、とてもできない...

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2010/01/24

難解な哲学書の読み方について書かれた本ですが、読み進め方や読書ノートの取り方など、様々な分野の学術書を読む上でも非常に役立つ内容だと思います。 「閉じている本」と「開いている本」、「登山型の本」と「ハイキング型の本」といった概念のおかげでより理解しやすくなっています。 個人的に...

難解な哲学書の読み方について書かれた本ですが、読み進め方や読書ノートの取り方など、様々な分野の学術書を読む上でも非常に役立つ内容だと思います。 「閉じている本」と「開いている本」、「登山型の本」と「ハイキング型の本」といった概念のおかげでより理解しやすくなっています。 個人的には「思想」と「科学」の違いの説明がまさに目から鱗でした。 例えばマルクスの思想を利用するためにはマルクスの思想を学ぶ必要があります。 しかしニュートン力学を利用するのに必ずしもニュートンの思想を学ぶ必要はないのです。 身近な例で言うと、アルバイト先の学習塾の生徒たちは直角三角形の辺の長さを求めるのにピタゴラスの定理を使っていますが、彼らはピタゴラスがいつの時代の人でどんな人生を送ったかということはこれっぽっちも知らないわけです。 具体的な実践方法の説明も兼ねた難解本ガイドも大変興味深かったです。現代思想は訳が分からないなと思いました。

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2010/02/16

読み助2010年1月22日(金)を参照のこと。 http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2010/01/406-7a90.html

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2009/12/02

高校時代か大学入学したての頃に読みたかったです。哲学系の本を読む初心者の方には必携となるでしょう。おすすめです。

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2011/09/28

ここでいう「難解な本」とは哲学書や思想の本のこと。ただ、この本を読めば、そういう本がすぐ読めるようになる、というものでもなさそう。それなりに練習と訓練が必要だ。哲学書や思想の本の「名著」といわれる本は、一回読んでわかると思うなよ、読書ノートを作って、何度もていねいに読み込んでいけ...

ここでいう「難解な本」とは哲学書や思想の本のこと。ただ、この本を読めば、そういう本がすぐ読めるようになる、というものでもなさそう。それなりに練習と訓練が必要だ。哲学書や思想の本の「名著」といわれる本は、一回読んでわかると思うなよ、読書ノートを作って、何度もていねいに読み込んでいけ、といわれたら、確かにそうかも。参考になったと思ったのは、読む本の選び方のところ。日々の出版情報に踊らされて、目の前の本に飛びつくだけでは、限られた生涯の時間にどれだけ「良書」とめぐり合えるだろうか?とても納得した。それと「わかる」というのは「わかったことを実際に使えること」だというところ。自己啓発書なんかでも「頭に収める」だけでなく「実行する」のが大切だとよく書いてあるけど、そのとおり。本は読まれて、かつ、その人の人生に貢献して、初めて価値が生まれるものだ。難解な本だけでなく、普通の本もよく読めるようになる、かな?

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2009/10/18

世の中には、「難解」な本がたくさんある。 一般に難解だとされている哲学書や、背景知識のない状態で読む専門書など、 その内容を何とか自分にインプットしたいのに、難解で理解が困難な本である。 そういった本は、たとえるならロッククライミングの崖だ。 その崖(=本)によって知の高みに登...

世の中には、「難解」な本がたくさんある。 一般に難解だとされている哲学書や、背景知識のない状態で読む専門書など、 その内容を何とか自分にインプットしたいのに、難解で理解が困難な本である。 そういった本は、たとえるならロッククライミングの崖だ。 その崖(=本)によって知の高みに登りたいのだが、どう取りかかってよいか分からない。 前置きが長くなったが、本書はそのような「崖」を登るための道具やノウハウを丁寧に教えてくれる。 あの本も、この本も自分に登れる崖になったとしたら、 どんなにワクワクすることだろう。

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