狼と香辛料(ⅩⅠ) の商品レビュー
最後の話だけに、この評価を。 金のためにすべてを犠牲にできる冷徹な商人。 その誕生に隠された「甘っちょろい」日々を中々うまいこと書いている。
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今回は、短編2編と中編1編が収録されています。 短編は、いつもながらのロレンスとホロの日常のやりとりがえがかれています。コルが同行する前の話なのだと思いますが、二人だけで旅をつづけていたころの作品の雰囲気が、なんだかなつかしく思い出されました。 中編は、貴族から没落して商人と...
今回は、短編2編と中編1編が収録されています。 短編は、いつもながらのロレンスとホロの日常のやりとりがえがかれています。コルが同行する前の話なのだと思いますが、二人だけで旅をつづけていたころの作品の雰囲気が、なんだかなつかしく思い出されました。 中編は、貴族から没落して商人として生きていかざるをえなくなった当初のエーブが主人公の話です。フルールと呼ばれていたころの彼女の視点から、血で血を洗う商売人の世界のえげつなさがえがかれており、かならずしも好きな話というわけではないのですが、強く印象にのこっています。
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3つの短編集。 ロレンスとホロの話は問題も起こらず二人がいちゃつくお話。 ロレンスは "「記憶は間違えることが大いにある。しかし、文字はそうではない」 揉めた時に勝つのは、いつだって文字なのだ。" と学びつつ、エーブは文字を書き換えられ、その文字に負けるというのは中々の皮肉がきいていることで。 [狼と黄金色の約束] このときの笑顔を忘れないと言っていたけども、あまりにも穏やかすぎて、普段の非日常に比べたらすぐに忘れてしまいそう。 [狼と若草色の寄り道] 寄り道して、二人でイチャイチャ話す展開。 [黒狼の揺り籠] 没落しても貴族然としていたエーブが、金の亡者"商人"になるまでのお話。 こうなったかという感じで中々読み応えがありました。
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なんだか二人のイチャつきが露骨な感じでお腹いっぱいな感じだったが、 本巻はエーブの話の印象が強すぎた。 頭では分かっていても甘さを捨てられていなかったエーブが、 自分の大事な人を失望させないよう、覚悟を決めた様子に引き込まれた。
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サイドストーリー三本立て 一本目、本編にはない甘々な感じ。とても甘ったるいです… 二本目、ロレンスらが未開の村の救世主となる話 三本目、エーブが没落貴族から商人になる話、本編のエーブの言動がどのように形作られていったのかをかいま見れる 本編では隙のないエーブの甘ちゃんな様子とそこ...
サイドストーリー三本立て 一本目、本編にはない甘々な感じ。とても甘ったるいです… 二本目、ロレンスらが未開の村の救世主となる話 三本目、エーブが没落貴族から商人になる話、本編のエーブの言動がどのように形作られていったのかをかいま見れる 本編では隙のないエーブの甘ちゃんな様子とそこから逞しい商人に変わっていく様子が楽しめる
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二回目の短編集はロレンスとホロの旅の途中と、エーブ•ボランが没落貴族から商人になるまでの二本でお送りします。 他の誰をも陥れてでも自分の利益を追及する女商人、エーブ•ボラン。 没落寸前の貴族は娘のフルールを商人に嫁がせ、商人は貴族の名を金で買った。 その婚約は、ボラン家...
二回目の短編集はロレンスとホロの旅の途中と、エーブ•ボランが没落貴族から商人になるまでの二本でお送りします。 他の誰をも陥れてでも自分の利益を追及する女商人、エーブ•ボラン。 没落寸前の貴族は娘のフルールを商人に嫁がせ、商人は貴族の名を金で買った。 その婚約は、ボラン家の完全な没落を引き起こしただけだった。 フルールは邸宅を引き払ったのち、昔商人だった使用人から商いを学ぶ。 貴族の感覚が抜けず、損ばかりしていたフルールだったが、貴族の末席のミルトンの商売の話にフルールは乗った。 彼を信用したフルールだったが、裏切りは違うところから始まった。 フルールがエーブを名乗るまで。 商売は怖いですねぇ。
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短編集、おもしろかった。とくに3つめ『黒狼の揺り籠』。 女商人エーブの誕生はとてもよかった。 あのような清らかな心をもった、まさにお嬢様が一つの事件であれほど大きく変貌するのか?などと思ったが。。 最後にオーラーに顔を押さえ込まれたシーンはとてもよかった。 挿絵もよかったし、『 「お嬢様」 オーラーの声にメガ開くのは、ほとんど訓練された犬の反応に近い。 』という表現もとてもしっくりきた。 相変わらずの色気のある表現が素敵な作品でした。
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ロレンスとホロの旅の短編2編とエーブが商人になった時を描いた中編。 初々しいエーブが可愛い。お目付役のオーラーとベルトラがいいキャラでエーブを見守っている。物語後半の事件がなければ今日のエーブはいなかったかもしれない。
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再読。短編2つに中編1つの構成。 短編の方は、どちらも申し訳程度にストーリーこそあるものの、基本的にはホロとロレンスの甘すぎる掛け合いが主。 これを読んでいると、緩衝材的な役割としてコルを旅の仲間に入れたのは正解だったと実感する。たまに読む程度には良いが、何度も読むにはちょっと重...
再読。短編2つに中編1つの構成。 短編の方は、どちらも申し訳程度にストーリーこそあるものの、基本的にはホロとロレンスの甘すぎる掛け合いが主。 これを読んでいると、緩衝材的な役割としてコルを旅の仲間に入れたのは正解だったと実感する。たまに読む程度には良いが、何度も読むにはちょっと重い。 中編はエーブの過去話。まだ商人として駆け出しのエーブの言動が初々しくて可愛らしい。 後書きでも勧められている通り、エーブの登場する既刊を読み直したくなった。
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