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ゆびさきの宇宙 の商品レビュー

4.8

12件のお客様レビュー

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2018/06/24

福島さんおそるべし。 グサッと刺さる言葉が次々出てくる。 福島さんの生きる意味づけが、深いなぁ…と考えさせられる。

Posted byブクログ

2016/11/01

「人生のなかでいちばんよかったことはなんですか?」と少女に聞かれ、福島氏は珍しく沈黙した。 「むつかしいなあ…。いちばんよかったことは…、…僕が生きていること。これは本当に奇跡的なこと。」 目が見えなくなり、そして聞くこともできなくなっても、あきらめずに、大学進学し、教授になった...

「人生のなかでいちばんよかったことはなんですか?」と少女に聞かれ、福島氏は珍しく沈黙した。 「むつかしいなあ…。いちばんよかったことは…、…僕が生きていること。これは本当に奇跡的なこと。」 目が見えなくなり、そして聞くこともできなくなっても、あきらめずに、大学進学し、教授になった。あきらめてたら、人生終わってたと。そしていつもユーモアを忘れない。 人は一人では生きていけない。他者との関係の、なかでのみ、人は存在しうる。と気がついたこと。健常者でも障害があっても。

Posted byブクログ

2014/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 世界で初めての盲ろうの大学教授、福島智。 極限状況で、人はどう生きるのか。 人間にとって本当に大切なものは何か。 膨大なインタビューをもとに、その人間的魅力に迫る。 [ 目次 ] 盲ろうとは―「黙殺」されてきたその存在 誕生と喪失―三歳で右失明、九歳で左も わんぱくと音楽―盲学校・一四歳で片耳に不安 男版ヘレン・ケラーとちゃうか―八一年二月の俺・全盲ろうに 指点字考案―母から見た智 「通訳」誕生―トムとケティー 結婚―夫婦げんかに指点字通訳 「適応障害」―福島智を生きるということ 仕事と研究1―バリアフリーって何?コミュニケーションって何? 仕事と研究2―セーフティ・ネットって何?自立って何? 仲間たち―人生は冒険 自画像―ありのままの福島智 子どもたちへ―福島流「生きる哲学」 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2012/02/22

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2011/07/09

自分の過酷な障害を使命に変え、それを全うしようとしている福島氏の生き方に感銘を受けた。果たして自分には使命があるのだろうか、あるとすれば、それは何なのだろうかということを初めて意識するきっかけとなった本。

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2019/01/16

目が見えず、耳も聞こえないという重複障害を持った東大教授の福島智さんのことが書かれたものです。 テレビで拝見する福島氏は、ユーモアたっぷりに健常者以上の表現力でお話されます。そのために 障害の重度さ具合があまり伝わってこないのではないか?と、この本を読んで感じました。 健常者が目...

目が見えず、耳も聞こえないという重複障害を持った東大教授の福島智さんのことが書かれたものです。 テレビで拝見する福島氏は、ユーモアたっぷりに健常者以上の表現力でお話されます。そのために 障害の重度さ具合があまり伝わってこないのではないか?と、この本を読んで感じました。 健常者が目が見えず、耳も聞こえないという状態を本当の意味で体験することは不可能だと思います。 タイトルにもあるように“盲ろう”という障害を福島氏が「宇宙」と表現する意味が この本を読んでとても腑に落ちました。 この本を読んでいる時は、心がつらくなって 私自身の生活の中でも意識の変化がありました。それについてここで細かくはかけませんが(ブログで書こうと思ってます) 私にとってはそのぐらいの衝撃がありました。 ただ、この本と併せて、「生きるって人とつながることだ!」を読まれると、また違った心地になることができます。 この2冊 是非お読みください。

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2010/04/20

手話サークルのFさんから借りた本。 失う経験とコミュニケーション。 ことばは、世界をつかみ、世界につながるもの。

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2009/12/26

面白かった! 仕事からの現実逃避で読み始めて、この時間まで一気に読んでしまった。 コミュニケーション “自立”の考え方 気持ちの持ち方 今の私が関心のある要素がとてもたくさんつまっていた。 読んでいて、いろいろ感じたことや思ったことがあったのに、うまくまとまらない...

面白かった! 仕事からの現実逃避で読み始めて、この時間まで一気に読んでしまった。 コミュニケーション “自立”の考え方 気持ちの持ち方 今の私が関心のある要素がとてもたくさんつまっていた。 読んでいて、いろいろ感じたことや思ったことがあったのに、うまくまとまらない。 相手の立場に立つ想像力。 理屈ではなく実践する力。 逆境を笑いに変えるユーモア。 人としての魅力には、こうしたことが大切なんだなあと思った。 光と音を奪われても、類まれな聡明さから「思索」という道が残されていた福島さんはやはり稀有な人なのだと思う。 能力と存在価値を結び付けることを否定しようとしている。 生きること自体が自立であり、他者があってこその自立ということをどう証明するのか、この先が気になる。

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2011/07/19

「指先で紡ぐ愛・・」に続いて、盲ろうという目が見えず、耳も聞えないという状態の大学教授、福島智先生のルポです。「指先・・」は、妻の立場から書かれたもので、お二人の出会いから結婚生活での楽しいエピソードや苦労話など、読み応えのあるものでしたが、今回は、朝日新聞の記者が書いたもの。福...

「指先で紡ぐ愛・・」に続いて、盲ろうという目が見えず、耳も聞えないという状態の大学教授、福島智先生のルポです。「指先・・」は、妻の立場から書かれたもので、お二人の出会いから結婚生活での楽しいエピソードや苦労話など、読み応えのあるものでしたが、今回は、朝日新聞の記者が書いたもの。福島さんの生い立ちから丹念に聞き取り調査をし、現在の福島さん、また、日本やアメリカの他の盲ろう者の方々までをも取材して、コミュニケーションの重要性を前面に出した優れものの読み物になっていました。「指先で紡ぐ愛・・」以後、奥様がうつ病に、そして福島さんも適応障害、うつ病になられたことを知って、驚きました。福島さんは、関西人気質のユーモラスな方で、でも、変な言い方だけど、障害のない人がうつ病になることに不思議はない時代なのだから、障害のある人が発病しても、それは同じように不思議はないのだ、と・・・。これまでの人生で一番よかったことは?と尋ねた小学生に、しばし沈黙した後、「僕が生きていること」と答えられた福島さん。著者の生井さんに、この本は美談にしないでほしい、と生身の自分を敢えてさらけ出されてきた福島さんですけれど、人生っていいもんだ、生きているって悪くない、とおっしゃる言葉はやっぱり素敵だと思います。

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2009/10/07

眼が見えない、音が聴こえない・・それが盲ろうである。 光も音もない暗闇の世界を私は想像できない。 3歳で眼に異常が見つかり、4歳で右目を摘出。9歳で両目を失う。14歳で右耳が聴こえなくなり18歳で無音の世界! 無音・漆黒の世界の孤独と不安はいかばかりのことだろう。 母が思いつ...

眼が見えない、音が聴こえない・・それが盲ろうである。 光も音もない暗闇の世界を私は想像できない。 3歳で眼に異常が見つかり、4歳で右目を摘出。9歳で両目を失う。14歳で右耳が聴こえなくなり18歳で無音の世界! 無音・漆黒の世界の孤独と不安はいかばかりのことだろう。 母が思いついた指点字と、指点字による通訳が彼の世界を広げる。通訳者に支えられ大学受験そして研究者&盲ろう者支援の活動家としての活躍はTVニュースで見たことがあるが、なんという世界なのかと驚愕。 神がこの障害を与えたのなら、自分には「使命」があるのだとの認識に至るのがなんと18歳とは!! 指点字は身体的な接触を伴うので公私の区別が難しい。妻は全ての時間を彼のために割くためのストレスで別居も体験し、対等に語り合うためには夫婦喧嘩の時には通訳を交えることにしているなど日々が戦いでもある。 福島氏の大きな人柄に感動するが、常にコミュニケーションの危機に晒され、生きて行くことの大変さが一時も解消することのない障害の深さを多少でも知ることができた。

Posted byブクログ