1,800円以上の注文で送料無料

富士には月見草 の商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/05/10

太宰治の 壮大なるネタバレ本 もしくは ガイド本 学生はこれ読んで 読書感想文書けちゃう 面白かった 妙興寺のブックオフにて購入

Posted byブクログ

2015/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読むほうとしては、書かれているのは作者自身のことに違いないのに、自分の心の奥に隠しておきたかった秘密を、この人はどうしてこんなによく解るのだろう、という戦慄を覚え、それが繰り返されるにつれ、やがて自他が逆転して、この人(太宰)を解るのは自分だけだという確信に変わり出す。 少女にとって最高最大の関心事は自分の顔で、性格を褒められるより、顔を褒められるほうが、何十倍も何百倍も嬉しい。なぜなら、性格のいい人ほど、自分の気持ちがころころ変わりやすく、人に言えないような悪い考えを持つ場合もしばしばあるのをよく知っているからだ。だから性格を褒められても嬉しくない。だが、顔は昨日と今日で変わることがなく、いつもおんなじでまさに自己同一性そのものだから、何よりもそこを褒められ、まずそこを好きになってほしいのである。 安心し給え、君の事を書くのではない。「鉄面皮」という題でのっけからこう書き出される。不特定多数を対象に発表された小説を、読むものには、自分一人に宛てられた手紙のようにおもわせる。太宰独特の手法を典型的に示す一篇だ。 私は虚飾を行わなかった。読者をだましはしなかった。さらば読者よ。命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。(「津軽」より)

Posted byブクログ

2013/07/24

太宰作品を読み続けた作家である長部氏の解説、これは面白いです。 いつものように、題名で読み始めました。 5月の河口湖の旅に影響を受けているようです。 何かの影響で読むことが多いのですが、太宰氏の感性が、実は・・ 現代の若者とそっくり同じであると・・フ~ム・・ 生誕100年記念出版...

太宰作品を読み続けた作家である長部氏の解説、これは面白いです。 いつものように、題名で読み始めました。 5月の河口湖の旅に影響を受けているようです。 何かの影響で読むことが多いのですが、太宰氏の感性が、実は・・ 現代の若者とそっくり同じであると・・フ~ム・・ 生誕100年記念出版版。

Posted byブクログ

2010/05/27

 長部日出雄氏による名言集。勢いで買ってしまったが、単なる名言集である。名言は自分で感じるものだろう。

Posted byブクログ

2010/03/19

長年作品を読み続けてきた長部 日出雄氏が、太宰治の名言・名場面を解説しました。 内心の告白を執拗にこだわる100年前の文豪の感性が、100登場します。 生誕100年記念出版です。 「晩年」の冒頭は「死のうと思っていた」 太宰治の作品は筆名、書名、書き出し、引用、どれも読...

長年作品を読み続けてきた長部 日出雄氏が、太宰治の名言・名場面を解説しました。 内心の告白を執拗にこだわる100年前の文豪の感性が、100登場します。 生誕100年記念出版です。 「晩年」の冒頭は「死のうと思っていた」 太宰治の作品は筆名、書名、書き出し、引用、どれも読者の意表を衝くが、 これらはすべて用意周到な計算によってなされたと説明されています。

Posted byブクログ

2009/11/08

すごく読みやすい本。 太宰治の作品からの印象的なフレーズを抜粋し、解説されています。 太宰治の作品を割とたくさん読んだことのある人にとっては、「ああ、そうそう、そうだったよね」と、あれこれ思い出しながら楽しめる本だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/19

なかなか面白かったです。 作者が太宰に対して最大公約数的な感覚の持ち主で、私もそれに違わずですので大変共感できました。 やはり太宰ほど全身全霊をかけて文学に望んでいる作家さんは現代にはいないなー。時代のせいであるとは思いますが、訴えかけてくる強さが全然違う。 道化であり、お洒...

なかなか面白かったです。 作者が太宰に対して最大公約数的な感覚の持ち主で、私もそれに違わずですので大変共感できました。 やはり太宰ほど全身全霊をかけて文学に望んでいる作家さんは現代にはいないなー。時代のせいであるとは思いますが、訴えかけてくる強さが全然違う。 道化であり、お洒落であり、人間失格。 そういった全てが人を‘はしか’にしてしまうんですね。 09.1018

Posted byブクログ

2009/10/07

平成21年5月1日 発行 生誕100年記念出版、新潮文庫書き下ろし 長谷日出雄さんが太宰治の「メロスは激怒した」などとっておきの100場面を選び解説している。 何十年ぶりに読む、太宰治のエッセンス。 こんなだった?... そうそう... 覚えてないな〜... 夏目漱石か太宰治...

平成21年5月1日 発行 生誕100年記念出版、新潮文庫書き下ろし 長谷日出雄さんが太宰治の「メロスは激怒した」などとっておきの100場面を選び解説している。 何十年ぶりに読む、太宰治のエッセンス。 こんなだった?... そうそう... 覚えてないな〜... 夏目漱石か太宰治といわれる簡潔でリズムがある文体も、若い頃に読んだイメージがふつふつと踊り出てきて、集中できず、いまいちリズムに乗り切れない。現代の若者に今爆発的に読まれる売れている太宰だが、私にとっては、古い。 好きな人にはたまらないだろうナルシシズムも、ついていけない。これは私の年齢もあるだろう。生きる方向が違いすぎてしまった。 「運命で結ばれる男女の足の小指は赤い糸でつながっている」(思い出)という有名な話は、太宰治の創作だと思っていたが、太宰治が書いているように中学の先生が話したことだったのはちょっと驚いた。 結局、やっぱりあまりすきじゃないな〜太宰治だった。

Posted byブクログ