三人姉妹 の商品レビュー
なんてことない、3人姉妹の末っ子が主人公で出戻った姉にぶうぶう言ったり自身の恋に悩んだり。 どんな時でも姉にばれて面倒くさい思いをしたり、助けられたり、兄弟姉妹は家族の中でも少し特別感があると思える。 3人姉妹が可愛くて楽しそうで羨ましくなった。
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上から亜矢、真矢、水絵の三姉妹のお話。こういった日常ものって割と好きで、本作もよかったのだが、後半、水絵とその彼氏である右京くんとのお話に集約してしまい、やや残念。頼りない右京くんと、フリーターでこれまた頼りない水絵との関係のほうが作者は面白く感じたのだろうか。
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本全部が「三人姉妹」をテーマに書かれたものと思って読んでいて、それにしては一人ずつに際立った個性があるわけではなく、末っ子の恋愛うじうじ話ばっかりだなあ… と。 読み終わってやっと気付いた。 短編集によくあるように、収録作品の中のタイトルの一つが、本のタイトルになっていたのでした...
本全部が「三人姉妹」をテーマに書かれたものと思って読んでいて、それにしては一人ずつに際立った個性があるわけではなく、末っ子の恋愛うじうじ話ばっかりだなあ… と。 読み終わってやっと気付いた。 短編集によくあるように、収録作品の中のタイトルの一つが、本のタイトルになっていたのでした。 ぜんぶ水絵の話で、水絵は三人姉妹なわけだから、勝手に感違いしていました。 家庭に大きな事件や秘密があるわけではなく、末娘の水絵が、フリーターしながら学生時代からの仲間と自主制作映画の製作にはげみ、 こちらから告って付き合い始めた男の子のことを、『本当は惰性で付き合ってるんじゃないか』『私のこと、本当は好きじゃないんじゃないか』 『このままフリーター続けたら、家族の当たりがキツくなるんじゃないか』 などと、延々と、淡々と考えつづけるお話だ。 お、これから面白くなりそう!(ヒロインの水絵的に) と思ったところで終わってしまった。 しかし… 面白くなってしまっては、この本的にはまずいのかもしれない。 なにも成し遂げなかった、何も残らなかった日々だからこそ、後で振り返ったらキラキラして見えるんじゃないか、びびちゃんが、そんなことを言っていた。 形のあるものを残してしまうと、あとでそれを見て、「つまらない」と感じておしまい、と。 あ、目からウロコかも。 何も残っていなかったら、美化することも可能なんだな… 美化する云々は、私が勝手に思ったことですが… とにかく、末娘水絵の、何も残さずに消えて行った若い日々…それを描くのがこの本なのだ。多分。 残らないものこそが美しい、というのが大島さんの考え方なのだろうか。 『空に牡丹』も思いだす。 しかし、無個性とも言える三姉妹だった。 読み始める前にタイトルから想像をたくましくした、姉妹同士のドロドロな葛藤は無かった。 (変な妄想して申し訳ない) びびちゃんの方が印象的だし、長女の嫁ぎ先の小姑・雪子さんはかなりキョーレツだ。 そして、男性陣の方が生き生きと描かれ、リアルで「あるある」な感じもした。
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2014.11.8 読了 三人姉妹の末っ子目線の話。 あまりに淡々と進行してゆく。 終わり方も スルッと終わって、 えっ?!Σ(・ω・ノ)ノ 終わり?? て 感じだった。
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26.5.18 無職でもまわりと比べて大きく焦ることなく自分のペースを貫いてる水絵が、年下ながら憧れる。 他人の淡々とした日常のなかにも、ドラマまではいかなくても色々あるもんだよね。 姉がいたらこんな感じなのかあと思った。 雪子さんがかっこいい。温さんは人が良すぎ。
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黒タイツに赤いパンプス、レギンスにペタンコのストラップシューズ、 ストッキングに華奢なサンダル、と 足元だけで三人姉妹の性格まで想像させてしまう表紙(しかも猫がいる♪)に 期待をむくむくと膨らませて開いたのだけれど 「母親は、」で始まった文が「。」に辿り着くまで7行という、1文...
黒タイツに赤いパンプス、レギンスにペタンコのストラップシューズ、 ストッキングに華奢なサンダル、と 足元だけで三人姉妹の性格まで想像させてしまう表紙(しかも猫がいる♪)に 期待をむくむくと膨らませて開いたのだけれど 「母親は、」で始まった文が「。」に辿り着くまで7行という、1文の長さに驚きつつ うんうん、大島真寿美さん、いろんなスタイルで書けるんだなあ。 この三女の水絵の長い長いモノローグ、 脳内ではめまぐるしく思いが駆け巡ってるのに 実際に言葉として口に出すのはほんの少しで、しかもゆる~く喋ってる感じが しっかり伝わってきて、すごいなあ。 と、感心して読み進めて、読み終わって、ふと気づく私。 猫、出てこなかった!そこらへんをさりげなく通り過ぎる野良猫すら! というわけで、猫が出る♪きっと出る♪という 勝手な思い込みを裏切られた(?)悲しみで☆は少な目ですが、 きっちり描き分けられた三姉妹の個性あふれるやりとりが楽しく 劇的な事件が起こるわけでもない、ごく普通の家族の日常の 明るさの中に潜む小さな毒や、切なさの中に潜む滑稽さをあぶり出す 大島さんの上手さが存分に発揮された作品です。 いきおくれ、いじわる小姑と噂されようとどこ吹く風で 昼間は事務服を着た取締役として、自動車学校で地味に堅実に過ごし 夜になると、ポルシェで高速をガンガン飛ばして ドライブインでジンジャーエールをラッパ飲みする 長女の義妹 雪子が、惚れ惚れするくらい素敵です。
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女きょうだいがいないので、姉妹っていいな~と羨ましくなった。途中ダラダラして飽きて来ちゃったけど、最後は楽しそうでワクワクしてきた。
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長女亜矢の(年上の)義妹、雪子と、三女水絵の友人、びびちゃんが良かった。 男の人も、女の人も、いい塩梅に力、抜けてていいな、と思う。
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大学を出ても就職せず、ミニシアターでバイトしながら仲間と映画作りをしている水絵は三人姉妹の末っ子。長女の亜矢はある日子連れで実家に戻って離婚騒動に、次女の真矢は不倫を脱し、奇病にもまけず転職に成功。水絵は映画合宿がつぶれて、好きな彼とはうまくいかず、夜中のドライブを楽しんだけど、...
大学を出ても就職せず、ミニシアターでバイトしながら仲間と映画作りをしている水絵は三人姉妹の末っ子。長女の亜矢はある日子連れで実家に戻って離婚騒動に、次女の真矢は不倫を脱し、奇病にもまけず転職に成功。水絵は映画合宿がつぶれて、好きな彼とはうまくいかず、夜中のドライブを楽しんだけど、今度は家族の危機が!三姉妹のゆるやかな毎日を瑞々しく描き心温まる長編小説。 (「BOOK」データベースより) 初めての作家さんですが、最初の1行ではまって読みました。テンポがよくて面白い~。水絵のキャラがいいですー。自分の置かれている状況に逆らわず流されてゆくまま控えめに幸せを探すさまが、頑張ってる人たちにきっとここちいいと思う。これでいいんだ、と安心。三人姉妹って楽しいかも。
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タイトルに惹かれて読みました。この小説に流れる雰囲気は嫌いじゃなかったなぁ。大島さんの他の本も読んでみよう。
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