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恋細工 の商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2010/04/25

錺職の椋屋 4代目春仙 宇一亡き後 5代目春仙が選ばれるまでの3年間 宇一の義妹 お凛に椋屋が託される どこか影がありながらも 錺職人として天性の技を持つ時蔵 時蔵の存在にふりまわされる椋屋だが 女細工師でもあるお凛は、 時蔵の錺細工と そして時蔵自身にも惹かれていく 名...

錺職の椋屋 4代目春仙 宇一亡き後 5代目春仙が選ばれるまでの3年間 宇一の義妹 お凛に椋屋が託される どこか影がありながらも 錺職人として天性の技を持つ時蔵 時蔵の存在にふりまわされる椋屋だが 女細工師でもあるお凛は、 時蔵の錺細工と そして時蔵自身にも惹かれていく 名前の如く“凛”とし 椋屋を守るお凛 そのゆれる恋心と 錺細工師としての誇り すべては細工に込められる タイトルのごとく恋細工 切ない凛とした物語

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2010/02/22

切ないね・・・。 お凛ちゃんとお千賀ちゃんの友情もよかったし、職人さん達の仲間感もいろいろあってよかった。 登場人物みなさんが人が良い。 これから春になる予感が感じられて終わったので良かった。

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2010/02/07

江戸の町で質の良いかんざしを作ることで知られる椋屋。急逝した四代目は、義妹であり看板娘のお凛に椋屋五代目を選ぶよう遺言を残す。それは同時に凛の婿選びでもあった。動揺する凛の悩み事はそれだけではない。同じく四代目の遺言によりやってきた天才かんざし職人の時蔵の登場により、凛だけでなく...

江戸の町で質の良いかんざしを作ることで知られる椋屋。急逝した四代目は、義妹であり看板娘のお凛に椋屋五代目を選ぶよう遺言を残す。それは同時に凛の婿選びでもあった。動揺する凛の悩み事はそれだけではない。同じく四代目の遺言によりやってきた天才かんざし職人の時蔵の登場により、凛だけでなく、椋屋全体は大きく軋みをあげる。凛は誰を当主に選ぶのか。猶予は3年間・・・。 ****** 『金春屋ゴメス』シリーズで異色の時代物を書いていた作家さんなので、この話もきっと面白いはず!と思いながら読み進めました。見事、予想的中です。 今作は、なんだかNHKあたりがドラマ制作しそうなほどスタンダードな時代物で、前述のシリーズのような奇想天外な話ではなかったのですが、それでも「かんざし職人」という特殊ながらも、綿密な取材のもと書かれた作業工程や職人たちの喜怒哀楽が描かれていて、専門職ノベル(そんなジャンルあるのか?)好きな私としては非常に楽しく読めました。 タイトルやあらすじからして、女子版とき○モみたいな「女子一人に男子が言い寄る」的な話を想像してましたが、椋屋と自分の気持ちに板挟みになる凛の姿や、その後の展開に切なすぎて泣きそうになりました。 登場人物の多さや時代背景など、最初はとっつきづらい印象を抱きますが、それでも読み進めるごとに入り込めるので、時代物をあまり読まない方にも勧めたい一冊です。 個人的には、凛がかんざしの意匠を考えるシーンが好きです。ものづくりの過程を見るのってワクワクします。

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2010/02/01

一匹狼の職人時蔵と、女だてらに細工師を志す錺工房の娘お凜。独り細工に打ち込む天才肌の時蔵に、お凜は次第に惹かれていく。反発し合っていた二人の心が銀線細工で結び付いたとき、贅沢品が禁止された江戸の町に活気を戻す、驚天動地の計画が動き始めた。若い男女の細工にかける情熱と哀しく切ない恋...

一匹狼の職人時蔵と、女だてらに細工師を志す錺工房の娘お凜。独り細工に打ち込む天才肌の時蔵に、お凜は次第に惹かれていく。反発し合っていた二人の心が銀線細工で結び付いたとき、贅沢品が禁止された江戸の町に活気を戻す、驚天動地の計画が動き始めた。若い男女の細工にかける情熱と哀しく切ない恋模様を描く長編。 どことなくこの方、畠中さんと同じ匂いがするんだよなー。 作風とかは違うんだけど。 デビュー以来時代物を手がけている西條さんですけれども、近作も安定して面白かった、少し悲しい結末ではあったけれど。 実際作中で作られる数々の細工物を目にしたいと思ったり。

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2013/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金春屋ゴメスが面白かったので。 ゴメスとは違って正統派な時代物。 こういう時代物に出てくる娘さんって 控えめな美人で機転が回って…って娘が多いのは何故だろう。 宮部みゆきの時代物のお初ちゃんとかもそうだったような。 かんざしとかの飾り細工のお店の話。 職人の生き様と恋愛要素がいい感じに混ざり合っていてなかなか読みやすかった。 でもやっぱ時蔵と結ばれて欲しかったなあ…。

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2009/11/27

せ、切ない…。 タイトルからべたべたな色恋ものを想像していましたが全然違った。なんていい話。 江戸の細工ものというのは全然読んだ事ないジャンルで、これまた良かったです。調べるの大変だっただろうな…。

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2009/10/07

中盤の盛り上がりから一転して最後までの流れは好きじゃないけど嫌いじゃないです。 なんともいえない切なさがありましたがこれもまたハッピーエンドなのかな。

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2012/02/21

以前のような軽快さがないのが寂しい〜錺職人を抱える椋屋に生まれたお凛は,内緒で細工をしている。4代目春仙を継いだばかりの姉の夫が重い病に罹り,5代目は他の職人と反りが合わずに手鎖になった時蔵を含めた職人の中から凛が3年後に選べと言うものだった。時蔵は平戸という針金を縒り合わせる技...

以前のような軽快さがないのが寂しい〜錺職人を抱える椋屋に生まれたお凛は,内緒で細工をしている。4代目春仙を継いだばかりの姉の夫が重い病に罹り,5代目は他の職人と反りが合わずに手鎖になった時蔵を含めた職人の中から凛が3年後に選べと言うものだった。時蔵は平戸という針金を縒り合わせる技を惜しげもなく披露するが,職人肌ではないため,他の職人が腹を立てる。水野忠邦が主席老中に収まると緊縮財政の天保の改革で祖先を同じくする生駒屋は公儀に逆らわず贅沢品を置かなくなったが,嫌がらせが始まる。生駒屋の凛と仲良しの千賀は自分や父親の道具,根岸の寮を売った二千両で銀の山車を造らせる算段を始め,久々の大仕事に職人達の喧嘩の閑もない〜すべて,4代目は見通していったって・・・それはないだろう!時蔵が職人と悶着を始めること,時蔵の技を習得するのは凛だと・・・だけど凛は凛として断る。金春屋のような軽快さを求めたのだが,重苦しい天保時代を再現して職人の苦労を表現

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2009/10/07

かっちりとした文体にすごく真面目さを感じる作家さんです。このお話は職人のお話で「金春屋ゴメス」のような笑いどころはありませんが、最後の方にはホロリとさせられる、なかなかの佳品です。できれば、具体的な細工の挿絵が入ってると良かったんだけどなぁ。

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2009/10/07

一匹狼の職人・時蔵と女だてらに細工師を志す錺工房の娘・お凛。 周りと打ち解けず、独り黙々と細工に打ち込む天才肌の時蔵に振り回されながらも、お凛は時蔵に惹かれていく。 前作までは畠中作品と似通った印象なだけに少々物足りなさを感じるところもあったが 今作は読み応えあり。しんみりほん...

一匹狼の職人・時蔵と女だてらに細工師を志す錺工房の娘・お凛。 周りと打ち解けず、独り黙々と細工に打ち込む天才肌の時蔵に振り回されながらも、お凛は時蔵に惹かれていく。 前作までは畠中作品と似通った印象なだけに少々物足りなさを感じるところもあったが 今作は読み応えあり。しんみりほんわか。 【図書館・初読・6/3読了】

Posted byブクログ