メンデルスゾーン の商品レビュー

ひのまどか【著】

2024/08/18

これまで作曲家の物語シリーズをひたすら読んできたわけですが、正直、一番好きになったとも言える人物がこのメンデルスゾーンでした

この伝記はあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい！絶対に後悔しません！最高の読書体験になること請け合いです！

2011/07/11

メンデルスゾーンの生涯がよく分かった。
公的な仕事に追われ、亡くなる時の言葉は「疲れた、疲れた」だっと言います。こんなに才能、知識とも豊かで、働いた人なのに、死ぬ前何年かは、「医者などの仕事に比べて、自分の仕事は、人のために役に立っているのか」と鬱になっていたと言います。
人は、お金ではない何かを求め、勉強し努力し、勤勉に生きたとしても、むしろ、その高みにまで行った人ほど、行きつく先は、孤独や無念さに包まれる、読み終わったとき、そういうことを考えていました。

2011/06/15

授業で本の紹介を書くということで読みました。

メンデルスゾーンはお金持ちの家に生まれて、

良い環境の中で育ち、音楽の才能にも恵まれて・・・・

と思いきや、いろいろ苦労があったのですね。初めて知りました

2010/03/23

一般的にメンデルスゾーンっていうと金持ちで早熟の天才でなにも苦労もなかったけど、天才らしく早死してしまった人。しかも作品は通俗的なものしかないという程度の印象しかないことが多いような気がするけど、この本はそんな印象を変えてくれた。ユダヤ人としての悩み、それを克服するための宗教音楽への努力などは個人的にはメンデルスゾーンの新たな一面を見る思いだった。改めてメンデルスゾーンが心血を注いだ音楽を聞き直してみようと思わされた。