決めない会議 の商品レビュー
仕事柄、ワークショップのファシリテーションをする機会が増え、議論を活性化させるにはどう働きかければいいのか、ということへの関心が強くなっている。仕事で携わるファシリテーションと本書の目指す方向性はやや違うだろうとは想定しつつ、何か学びがあるかもしれんと思い手に取った。 著者は従...
仕事柄、ワークショップのファシリテーションをする機会が増え、議論を活性化させるにはどう働きかければいいのか、ということへの関心が強くなっている。仕事で携わるファシリテーションと本書の目指す方向性はやや違うだろうとは想定しつつ、何か学びがあるかもしれんと思い手に取った。 著者は従来の「決める会議」を階層型組織・フォーマル組織とし、「決めない会議」をコミュニティ型組織・インフォーマル組織と定義する。決めない会議はいわゆるホールシステム・アプローチを採用したものであり、プロセス重視、参加者間の関係の質を向上させる、決めようとしなくても決まってしまい自主的な行動に繋がるもの、としている。 一方で、従来の「決める会議」を否定してはいない。当たり前のことながら、組織には決める会議と決めない会議の双方が必要で、それぞれの強みを活かそうという論点。 この手の本は、主張する方法が正解であり、旧態依然としたほかの手法は間違っているという主張をすることも多いため、このあたり著者は冷静である。 全体を通じて「決めない会議」を運営するための具体的な手法やヒントがいろいろと説明されており、分かりやすい。 一方、この本を読んだだけで「なるほど、では自分の組織でもやってみよう」となるかというと、ちょっと難しい。具体的な「決めない会議」の全体スケジュールやファシリテーターとしての関わり方(本書では、準備だけしたらファシリテーターは会議中は立っているだけ、としているが、立っているだけというのもなかなかシンドくてある種の特殊技能が必要なのである)までは載っていないため、最初の一歩が踏み出しにくい。 会議中の話し方や聴き方、対話の中で参加者が共有できる立ち位置を探ることなど、細かい手法はいくつも載っているので、まずはそのへんを自分なりに実践しつつ、「決めない会議」のやり方を模索していく、といったあたりが一つの活用法ではなかろうか。
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「決めない会議」を10のポイントと4つの手法を紹介した本。これまでの「決める会議」を否定するわけでなく、組織の中で失われたインフォーマルなコミュニケーションを取り戻すために行うという趣旨で紹介している。
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司会者や、上司にcontrolされた会議は結局うまくいかない。相手の考えを理解しようとし、みんなで作り上げる。→結局うまくいく。 ・参加者に発言→小宇宙、diversicy、 ・参加者は真相の問題点をついている。
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「決めない会議」とは「悪い会議の例」かと思ったら 今注目されている会議手法ホールシステム・アプローチ のことをいうのでした。 今組織がうまく行かない典型的な例として ・論理思考だけでは解決しない ・リーダーや変革チームだけが変わっても 組織は変わらない という課題に対して...
「決めない会議」とは「悪い会議の例」かと思ったら 今注目されている会議手法ホールシステム・アプローチ のことをいうのでした。 今組織がうまく行かない典型的な例として ・論理思考だけでは解決しない ・リーダーや変革チームだけが変わっても 組織は変わらない という課題に対して 自分の考えを率直に言っても、それがなんらかの理由で不利益を 被ることのない安全な場をつくることで参加者が自律的になり 結果として決めようとしなくても決まるということ。 それは、すべての人は主体性、情熱、創造性を持っていることを前提としてコントロールしようとしないことがポイントだといえる。 この本では組織を生命体としてみるという表現をしているが、その手法としてダイアログを基本とした、ホールシステムアプローチが4つ紹介されている。(ワールドカフェ、OST、AI、フューチャーサーチ) 私は、個人的には「AL 質問会議」が1番目に入るのではないかと思います。また、やさしく解説しようとする著者のポリシーがあるとは思いますが、もう深い解説が欲しいと思った。
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会議の手法としてホールシステムアプローチが紹介されている。手法に加えて、ワールドカフェが生まれた経緯が書いてあったりと勉強になった。決めることを目的とした会議とこのシステムによる会議を比較してどちらが効果的かを測定するとより説得力が増すような気がする。
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決めない会議は、参加者の自主性を引き出して自己組織化能力を最大に発揮させようとする会議運営の方法。=会議が多い会社生活の解決策とはならないかもしれない。決めない会議には、時間をかける必要がある。
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以前の乱読日記で書いた ・オープン・スペース・テクノロジー ・ワールド・カフェ など、 参加者同士の自主的で自由なダイアローグ形式のワークショップ手法 を簡単にまとめて紹介する、入門書みたいな一冊。 これまで読んだ手法を整理するために、結構有効デシタ 入門書を後に読むっての...
以前の乱読日記で書いた ・オープン・スペース・テクノロジー ・ワールド・カフェ など、 参加者同士の自主的で自由なダイアローグ形式のワークショップ手法 を簡単にまとめて紹介する、入門書みたいな一冊。 これまで読んだ手法を整理するために、結構有効デシタ 入門書を後に読むってのもアリですね(笑) 「決める会議」vs「決めない会議」 「左脳的」vs「右脳的」 という軸のセンスがイケテナイですが(笑) (ニホンジンは好きなんでしょうね) これら手法の要諦は 「ファシリテーターがコントロールを緩めるか緩めないか」 <緩めない場合> ・アジェンダを精緻に設定して、時間勝負でディスカッションを進める ・課題解決など戦略の実行に適している <緩める場合> ・参画を誘う「問い」を設定して、自由で自主的なダイアローグの環境作りに励む ・ビジョン設定・共有など戦略上流の策定に適している だから、組織変革とかチームの目標設定、利害対立者とのワークショップなど 「もやっ」としたテーマに<緩める>アプローチが向いてマス って言う風に紹介した方が、分かりやすいし売れやすいと思いマス 「コントロールを緩めなさい」って充分注意を引くテーゼでしょうし 内容としては、分かりやすく、良い入門編デス
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