寺田寅彦 の商品レビュー
おもしろかったなあ。 物理学者ってこんな風に世界を見てるんだ(まあ全員が全員ではないだろうけれど)。 文系の自分としてはそれだけでも新鮮。 「電車の混雑について」 日常でなんとなく感覚的にはそう感じていることを、計算式を使って合理的に計算し、その計算が合っているかどうかをわざわ...
おもしろかったなあ。 物理学者ってこんな風に世界を見てるんだ(まあ全員が全員ではないだろうけれど)。 文系の自分としてはそれだけでも新鮮。 「電車の混雑について」 日常でなんとなく感覚的にはそう感じていることを、計算式を使って合理的に計算し、その計算が合っているかどうかをわざわざ確認しに行くといういかにも科学者然とした態度が面白い。文系人間は推論はしても計算式は立てないと思う。 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」 AIの発達した現在なら、ここに書いてあることをより洗練された方法で、より精密かつ具体的に行うことが可能ではないだろうか。 「天災と国防」 書かれたのが昭和9年だから、国防の観点は置いておくとしても、天災について書かれたことは東日本大震災を経た現在でも十分に通用する。逆にいうと、人間ってなかなか成長しないんだなあ。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA89683982
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テーマに沿って、モノローグみたいに思考がバラバラ語られて大変に面白い。日常の些事から大いなる哲学の展開。特に「自画像」面白かったー。
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当時のこの人の先見の明にはただただ脱帽するばかり。 枠にはまってしまわず、しっかり様々なことを自分の目で確かめ、そしてどんなに小さなこと、身近なことでも考えることの大切を再認識させられた気がする。
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物理学者で文学者(?)でもあり、脳がいつでも高速回転していそうな方だったのだなーと思いました。理系とか文系とかいうくくりって何なの?と。理科的な(?)観察を文学的(?)な文章で表現されていて(自分の語彙が少なく変な文ですみません…)、難しい現象が私にもよくわかりました。自分の幼い...
物理学者で文学者(?)でもあり、脳がいつでも高速回転していそうな方だったのだなーと思いました。理系とか文系とかいうくくりって何なの?と。理科的な(?)観察を文学的(?)な文章で表現されていて(自分の語彙が少なく変な文ですみません…)、難しい現象が私にもよくわかりました。自分の幼い頃の記憶を書かれているところも、情景が目に浮かんでくるようでした。
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物理学だけに留まらない視野の広さと、どこかとぼけた雰囲気。こんなものまで論じているのか、とびっくりする。後半の評論が特に面白かった。
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