ありふれた風景画 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いい余韻の残る作品だった。 特に主人公と「綾目さん」が初めて出会って、 ハンバーガーショップで食事をするまでの描写は、 これといった特別な描写でもないのに、ほほえんでしまう、 そんな空気が描かれていた。 変わっていくところ、変わっていかないところ。 そういうところが、暖かく描かれた、と思った。 単純にこの作品が肌にあっただけで、 同じ作者の「ガールズ・ブルー」の方ではあんまり、上のような感じは受けなかったけれど。 手をつなぐぬくもりを、再確認できるような。 そんな感じ。
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地方都市のある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた琉璃を、偶然助けた上級生の周子。 彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。 親、姉妹、異性……気高くもあり、脆くもあり、不器用でまっすぐに生きる十代の出会いと別れ。 〜〜〜〜〜〜...
地方都市のある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた琉璃を、偶然助けた上級生の周子。 彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。 親、姉妹、異性……気高くもあり、脆くもあり、不器用でまっすぐに生きる十代の出会いと別れ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 面白かった。 鴉のタロウがなかなか良い味だしてた! 琉璃と周子が惹かれあっていく感じとかほんわかしたし、琉璃の家族の問題の描き方もなるほどなーってなる。 ふっきれて堂々と二人が旅行するとこ可愛いよね! あと、この「人の噂」って、やっぱり当事者としては気にならないってのは嘘なわけで、関係ない、他人はどうでもいいって割り切らないとやってけないから、そうするんだけど、簡単に切り離せるものじゃない… 切り離そうーーって考えてる地点でもう囚われてしまってるっていう厄介なものだよね… 朱理の周子にたいしての態度がすごくいいと思った。 いい…っていうかそうあるべきだよね… 学校なんて場所で、仲良い子意外はお互い余計な干渉するなよ、って思う。 ……けど、人の噂が楽しい人も居るから厄介だね…
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二人が強烈に惹かれあっていく様子はとてもときめきました。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-392.html
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初あさのあつこ作品。映画化された作品とかもあるので、勝手に流行作家だとイメージしていて、こんなに書ける(描きこめる)作家さんだとは想像していなかった。思春期な日々の揺れが丁寧に描かれて、なんか無駄に(無駄じゃないんだりうけど)悩んでいた自分を思い出した。こんな頃もあるのよね。 タ...
初あさのあつこ作品。映画化された作品とかもあるので、勝手に流行作家だとイメージしていて、こんなに書ける(描きこめる)作家さんだとは想像していなかった。思春期な日々の揺れが丁寧に描かれて、なんか無駄に(無駄じゃないんだりうけど)悩んでいた自分を思い出した。こんな頃もあるのよね。 タロウも小説を面白くしていますね。
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10代の苦しみや楽しみ、恋が鮮明に書かれていて面白かった。同性愛という、少し変わった恋だけど、それをあまり気にするくとなく、人が人を好きになるといった用な感じだった。
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まるで少女マンガのような。 漫画にしたらやすっちくなりそうだからこそ 文章でっていう。 あさのさん切り口多すぎだ。 ひさびさに清純な感じのおはなしですた。
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あさのあつこさんの作品は「少年」物(中学生)しか読んだことがなく、高校生の少女、ってどんなふうになるのかな、と期待半分・不安半分で読み始めました。 心の描写がとても細かくて、会話も大人びて(?)いる印象を持ちました。ラストは何かが解決したとか、そういう感じではなかったですが、押し...
あさのあつこさんの作品は「少年」物(中学生)しか読んだことがなく、高校生の少女、ってどんなふうになるのかな、と期待半分・不安半分で読み始めました。 心の描写がとても細かくて、会話も大人びて(?)いる印象を持ちました。ラストは何かが解決したとか、そういう感じではなかったですが、押しつけがましくない感じがよかったです。
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「恐れが皆無かと言えば嘘になるけれど、大多数の人たちとは異質であることを恐れ口をつぐむより、本気の恋を誇りたい。」 この一文に、本気の思いへの尊重や重たさを感じた。 ありふれているからこそ、本気の思いが際立ち、大事に思う。
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あさのあつこさんらしいといえばらしいのかな。 マニキュアのあたりの話が好きです。 最後の、かっちりとしないフェードアウトみたいな終わり方も素敵でした。
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友情と恋愛の境って何だろう。 互いがなくてはならない存在。 ふたりが最後、一緒にいられることを純粋に喜んでしまった。 あさのあつこの文体は苦手ではあったが、心理描写がすごく上手な人だと思った。
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