疾風ガール の商品レビュー
武士道シリーズのような青春物に、若干のミステリーの味付けをしたような内容。 元バンドマンの祐司は先輩の芸能事務所でスカウトマンをしている。先輩の指示で行ったライブハウスで柏木夏美と出会う。この夏美が素晴らしい逸材で、スカウト活動に入る。グラドル専門のため、先輩からは方針として拒否...
武士道シリーズのような青春物に、若干のミステリーの味付けをしたような内容。 元バンドマンの祐司は先輩の芸能事務所でスカウトマンをしている。先輩の指示で行ったライブハウスで柏木夏美と出会う。この夏美が素晴らしい逸材で、スカウト活動に入る。グラドル専門のため、先輩からは方針として拒否され、相手からも拒絶される。相手の懐に入って行く祐司だが、そうした中で夏美のバンドのボーカルが自殺する。 偽名を使っていたボーカルと、死体に残された不可解な傷。それを祐司と夏美が解明するため珍道中を繰り広げる。 読み手も含めて、自由奔放な言動の夏美に振り回される周囲。最後は解決と共に、明るい未来を思わせる終わり方。続編が出ているようなので、早めに続きを読みたくなった。
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知らず知らずに闇を深くしてしまう強烈な光。ハタヤンやジンは認めることができても、それを受け入れられなかった薫には、解放されても心の闇は薄らぎはしないのではないか? 夏美の猪突猛進ぶりに辟易しつつも、天辺を目指す姿がやっぱり眩しい。
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ちょっと心の声?が多くて読みにくかったが内容はすごく楽しかった‼︎音楽ってよく分からないけど。。あるんじゃないかな?天才を目の当たりにした時の絶望だったり虚無感だったり嫉妬心だったり。。夢はあるが難しい世界だ。。
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天才的な音楽センスを持つ柏木夏美の物語 柏木夏美19歳はロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト いよいよメジャーデビューという矢先、夏美が敬愛するボーカルの城戸薫が亡くなってしまう 警察によると自殺という事だが、致命傷となる傷以外にも手に不審な傷があったという また、...
天才的な音楽センスを持つ柏木夏美の物語 柏木夏美19歳はロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト いよいよメジャーデビューという矢先、夏美が敬愛するボーカルの城戸薫が亡くなってしまう 警察によると自殺という事だが、致命傷となる傷以外にも手に不審な傷があったという また、名前も偽名の可能性があるという指摘 夏美は薫の死の真相と来歴を調べるために行動に出る 続編の「ガール・ミーツ・ガール」を先に読んでしまっていたので それぞれのキャラクタ性はある程度把握済み 芸能事務所 フェイスプロモーションの宮原裕司 夏美と視点が交互に描かれるので、夏美の物語に客観性が加わる それにしても、新潟の懐かしい地名がいくつか 湯沢はまぁそんなに馴染みはないけど、小千谷の駅のショボさは知ってるし、黒崎PAなんて懐かしすぎ 新潟は結構長いので、地理を把握しているとどれだけ無駄に移動しているかがわかる 続編を先に読んでしまったわけだけれども 今作を読めば、打ち込みではなく生演奏、ソロではなくバンド、ピアノでテレビ出演できる理由がわかる あと、一番不思議なのが真緒の立ち位置 続編ではそんなに活躍の場がないし、今作でもそんな結末でいいのかと思うくらいに許されてる不思議
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背表紙を最初読んでミステリーかな?と思ったが青春直球の内容。アマチュアバンドの話で主人公の夏美の天真爛漫で天才が持ちうる才能に宮原が惹かれる。共に行動し振り回されるも才能に圧倒され信じて着いていく姿はよかった。(宮原と自分の年齢が一緒で親近感も湧いた。)現実も才能に打ちひしがれ辞...
背表紙を最初読んでミステリーかな?と思ったが青春直球の内容。アマチュアバンドの話で主人公の夏美の天真爛漫で天才が持ちうる才能に宮原が惹かれる。共に行動し振り回されるも才能に圧倒され信じて着いていく姿はよかった。(宮原と自分の年齢が一緒で親近感も湧いた。)現実も才能に打ちひしがれ辞めていく人も多いのだろうなあと思った。歳を重ねるにつれて何かを諦めることが多くなる中で夏美の姿は眩しく見えた。
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誉田哲也は「武士道シックスティーン」がとても面白かった。 続編のセブンティーンも出てるんだけど、文庫版にはまだなっていないようなので、同著であるこっちも読んでみた。 主人公は、アマチュアロックバンドでギターを弾く19歳の女の子。 この子のイメージがとても良いんだな。 武士道・・...
誉田哲也は「武士道シックスティーン」がとても面白かった。 続編のセブンティーンも出てるんだけど、文庫版にはまだなっていないようなので、同著であるこっちも読んでみた。 主人公は、アマチュアロックバンドでギターを弾く19歳の女の子。 この子のイメージがとても良いんだな。 武士道・・・もそうなんだけど、誉田哲也の書く女性キャラクターはどれもとても魅力的だ。 ただ、「疾風ガール」、どうしても武士道・・・と比べてしまうんだけど、私には武士道・・・の方が面白かった。 最近、アマチュアバンドを題材にした小説や映画がとても多い。 (3ヶ月前には「ラットマン」を読んでいる。) アマチュアバンドの末席にいる私としてはとても嬉しいし、面白いんだけど、逆に冷ややかになってしまう一面もあるんだな。 続編に「ガール・ミーツ・ガール」というのが出ていますが、これは読むかどうか迷う所。 誉田作品なら、「武士道シックスティーン」をお勧めします。
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人気バンドのボーカルの自殺。動機は謎、しかも偽名であった事が判明した。同じバンドのギタリスト夏美は敬愛する彼の死にショックを受けながらも彼の本当の姿を探す。真相に意外性はないが、19歳の夏美が心を乱しながら突き進む様は読んでいて気持ち良かった。
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あまりにも強烈に青臭くて、輝いて。 程よいボリューム、飽きの来ない構成。高いレベルできれいに纏まっている。 女性の青春を書かせればこの作者はトップクラスかもしれない。
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思てたのと違ったーこれって誉田哲也初期の作品なのね、 納得。 続編はジウとか武士道のあとの本だから期待大!
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夏美という女性が魅力的で、題名のごとく本当に疾走感あふれる作品だった。 ミステリーだけど、いい意味でミステリーさを感じさせないさわやかさ。 するするとページをめくって先を追っていく感じ♬.*゚ 面白かった!
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