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女三人のシベリア鉄道 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2015/11/24

姦しい女三人の旅行記と思って読み始めたら、全然違いました。 与謝野晶子は好きでなく、中條百合子のことは知らず、林芙美子はなんとなく知っている程度。 文学的ですが、感動や情緒というよりは評論のよう。 百合子が大名旅行と書いてますが、筆者もなかなか優遇されています。 何度も同じ文が...

姦しい女三人の旅行記と思って読み始めたら、全然違いました。 与謝野晶子は好きでなく、中條百合子のことは知らず、林芙美子はなんとなく知っている程度。 文学的ですが、感動や情緒というよりは評論のよう。 百合子が大名旅行と書いてますが、筆者もなかなか優遇されています。 何度も同じ文がでてくるのは連載を一冊に纏めたからでしょうが、編集していただきたかった。 左巻きな中盤、戦争にふれる後半。あんまり気軽に読める内容ではなかった。

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2015/09/08

与謝野晶子、中條(宮本)百合子、林芙美子、それぞれのシベリア鉄道の旅を辿る旅行記。作者である森まゆみさんを含め、みな、なんと力強く、思い切りのよいことか。 旅行記としても面白く、また3人の女性たちの評伝としても面白い。

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2014/05/06

与謝野晶子や林芙美子、ただ者ではないにしても、あの時代シベリア鉄道で一人旅とは勇気あります。どちらも「男に会いにいく」という目的ゆえでしょうか。本場のボルシチ食べたいです。続けて、本書で引用されていた林芙美子の「下駄で歩いた巴里」も読みたい。

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2013/09/23

読んでいる途中も、読後感もとても良かった。与謝野晶子、中條(宮本)百合子、林芙美子の3人はそれぞれにシベリア鉄道でパリ(百合子の目的地はモスクワだったが、パリにも足を伸ばしている)に向かう。その間の、そしてパリでの3人を、それぞれの日記や短歌、小説から追想したエッセイ。作者の森ま...

読んでいる途中も、読後感もとても良かった。与謝野晶子、中條(宮本)百合子、林芙美子の3人はそれぞれにシベリア鉄道でパリ(百合子の目的地はモスクワだったが、パリにも足を伸ばしている)に向かう。その間の、そしてパリでの3人を、それぞれの日記や短歌、小説から追想したエッセイ。作者の森まゆみ自身もシベリア鉄道でパリにたどりつくのだが、これらの3人に寄せる筆者の共感はしみじみと暖かく、彼女たちの人生や感性に寄り添っていく。

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2012/05/17

三人とも面白い。この三人をすぐ隣にいる女性のように感じられる、もしくは現代の週刊誌をにぎわしている女性作家のように感じられるのは、著者のおかげだと思う。

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2019/03/22

大変面白く、読みごたえのある本でした。 与謝野晶子・宮本百合子・林芙美子という三人の作家がシベリア鉄道に乗って、ロシア・ヨーロッパを旅していますが、その軌跡を辿るように著者が旅をしていきます。 豊富な文学知識と親しみのある文章で語ってゆく紀行。対象となる作家に寄り添う体温を感...

大変面白く、読みごたえのある本でした。 与謝野晶子・宮本百合子・林芙美子という三人の作家がシベリア鉄道に乗って、ロシア・ヨーロッパを旅していますが、その軌跡を辿るように著者が旅をしていきます。 豊富な文学知識と親しみのある文章で語ってゆく紀行。対象となる作家に寄り添う体温を感じる理知的な文章は当該の作家の作品をも読んでみようかと思わせます。 いずれにしても、シベリア鉄道という旅愁を誘う取材対象だけでも惹きつけられる本です。 近代文学がお好きなら是非どうぞ。

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2011/07/12

面白かったです。日本近代文学を代表する3人の女性たちと、著者自身のシベリア鉄道の旅が鉄道の進行と共に進んでいきます。三人の旅行の、それぞれの経緯や時代背景、各地の風景今昔、著者が出会った人々との交歓…と盛りだくさんです。1冊なのに何冊分か読んだような気がします。 与謝野晶子にはふ...

面白かったです。日本近代文学を代表する3人の女性たちと、著者自身のシベリア鉄道の旅が鉄道の進行と共に進んでいきます。三人の旅行の、それぞれの経緯や時代背景、各地の風景今昔、著者が出会った人々との交歓…と盛りだくさんです。1冊なのに何冊分か読んだような気がします。 与謝野晶子にはふてぶてしいイメージを持っていたのですが、この旅においてはとても不安げな様子が可哀想に思えてきました。現代でもすんなりといかない(と思われる)ロシアの旅行へ、当時の女性たちがよくも果敢に出かけたものだなあと思います。 著者の旅では、具体的な列車での旅模様が面白いです。列車の旅っていいなあ。旅情をかきたてられます。各地に残るソヴィエト時代の名残り、シベリア抑留者、ロマノフ一家、レーニンやスターリン…等々のエピソードも興味深いです。

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2011/05/07

どういう風の吹き回しか、この本を読む直前に たまたま林芙美子の「放浪記」と宮本百合子の「伸子」を読んだのです。 なので、与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子のシベリア鉄道の旅をたどる この紀行文も、大変興味深く親近感を持って読むことが出来ました。 でなければ、まったく楽しみ方が違って...

どういう風の吹き回しか、この本を読む直前に たまたま林芙美子の「放浪記」と宮本百合子の「伸子」を読んだのです。 なので、与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子のシベリア鉄道の旅をたどる この紀行文も、大変興味深く親近感を持って読むことが出来ました。 でなければ、まったく楽しみ方が違っていたでしょう。 逆に言えば、そのおかげで著者と同様に、思い入れをもって 彼女たちのたどった往年のシベリア~パリの旅行気分を味わうことができました。 予備知識を持って本書に当たることができ、大変ラッキーでした。

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2010/05/01

シベリア鉄道で大陸を渡り、ヨーロッパへ行く。 私も大学時代に憧れ、未だ実現していない夢を実現した女流作家3人の足跡を辿る女性作家の旅行記。シベリア鉄道への興味から読み始めたけれど、気がつけば、シベリア鉄道よりも彼女たち3人+1人の人生に興味を持って読み進んでいた。

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2010/05/17

与謝野晶子、中條百合子、林芙美子へのオマージュ。 三人の女性が残した日記や作品を手がかりに、 興味や関心の赴くまま、西伯利亜鉄道にゆられる。 林芙美子の記述に、少々もの足りなさを感じながらも、 往時にも匹敵するような露西亜の旅行事情や、 過去の体制に対する人々の思いなど、興味深...

与謝野晶子、中條百合子、林芙美子へのオマージュ。 三人の女性が残した日記や作品を手がかりに、 興味や関心の赴くまま、西伯利亜鉄道にゆられる。 林芙美子の記述に、少々もの足りなさを感じながらも、 往時にも匹敵するような露西亜の旅行事情や、 過去の体制に対する人々の思いなど、興味深かった。

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