龍の腹 の商品レビュー
親の望む、子の姿。 それは往々にして幻想にすぎない。 子どもは幻想の世界に生きてはいない、現実の世界で、自分の世界を構築し生きている。 ある部分では親の幻想を受け継ぎながらも、自分独自の世界を作って行く。
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パールバックの大地を読んだ後ということもあってだが,中国という国のスケールを感じた本だった。数年前も課題図書になった『モギ ちいさな焼きもの師』が思い出された。しかし,モギとは違った世界の焼きもの師達の世界を見ることができた。今から約1000年も前,日本から中国の青磁器造りにあこ...
パールバックの大地を読んだ後ということもあってだが,中国という国のスケールを感じた本だった。数年前も課題図書になった『モギ ちいさな焼きもの師』が思い出された。しかし,モギとは違った世界の焼きもの師達の世界を見ることができた。今から約1000年も前,日本から中国の青磁器造りにあこがれて,8歳の息子をつれて中国龍泉に渡った親子の物語。青磁器の陶工になることは父の夢だった。息子は父に連れられていっただけ・・・しかし実際は父は陶工になるには遅すぎたのだった。陶工になるには子どもの時に弟子入りをしないといけない・・と言われた父は息子を一人で窯元に置いていくことにした。父を恨みながら陶工へと成長していく主人公の少年がとても好きになった。
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