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「食糧危機」をあおってはいけない の商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2012/05/07

石油と食糧は違う、食糧は国によっては増産の余地があり、地域によって求めるものが違う。言われてみればあたりまえだが、食糧が石油などと同じように、同じものが世界的に同じ価値を持つ、と思い込んでしまっていたことに気づかせてくれた。

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2010/09/29

農業適地は有り余っていることは理解できたが、経済発展による農業従事人口の低下と技術革新に基づく、土地以外の観点からの食糧供給見通しがどうなのかという疑問が残った。そして、昨今のランド・ラッシュの問題と。概ねの主旨は同意するのだけど、マクロ的な分析に特化しすぎて、少し楽観的すぎやし...

農業適地は有り余っていることは理解できたが、経済発展による農業従事人口の低下と技術革新に基づく、土地以外の観点からの食糧供給見通しがどうなのかという疑問が残った。そして、昨今のランド・ラッシュの問題と。概ねの主旨は同意するのだけど、マクロ的な分析に特化しすぎて、少し楽観的すぎやしないかと。ゲーム論からの分析が欲しい。

Posted byブクログ

2010/08/15

目からウロコ。 食糧危機が起こりそうもないことがよく分かった。 数字で説明されていることが多いから納得。 こういった有識者を集めて議論しないとダメだよなあ。政府も。 まだ耕地として利用できる土地がたくさんある。 そういうこともやっぱり知らないよ。普通は。 でも...

目からウロコ。 食糧危機が起こりそうもないことがよく分かった。 数字で説明されていることが多いから納得。 こういった有識者を集めて議論しないとダメだよなあ。政府も。 まだ耕地として利用できる土地がたくさんある。 そういうこともやっぱり知らないよ。普通は。 でも、やっぱりいざというときに最低限の食料が自給できる体制は整える必要はある。 まあ、休耕地とかもあるみたいだから、やばくなったらすぐに増産できる感じだろうけど。 あと、各国の食文化の紹介的なところも興味深かった。 あと、これもあわせて読んだほうがいいかも。 「「食料危機」をあおってはいけない、のここがおかしい」 http://katukawa.com/2009/04/%e3%80%8c%e9%a3%9f%e6%96%99%e5%8d%b1%e6%a9%9f%e3%80%8d%e3%82%92%e3%81%82%e3%81%8a%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%91%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%81%e3%82%92%e5%88%86%e6%9e%90%e3%81%97%e3%81%a6.html

Posted byブクログ

2013/03/29

へぇー知らなかった、ということが多い。学者の立場からの意見なので割合と冷静だけれども、現実性があるのかというとちょっと首を傾げたくなるところも多々ある。

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2010/05/07

日本の自給率が低く、それを上げようとする流れが昨年あたりにあった。食の安全保障的なものだったようだが、今の日本に必要なのはそういうことでなく、低くても構わないということに気づき、輸入継続ができるよう他国と良好な関係を結び続けることにある。

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2010/05/08

すごく読みやすく分かりやすい!軽快に読めました。 ”食糧危機をあおってはいけない”理由は書かれてなかった気がするけど、食料危機を心配する必要が特に日本においてはまずないってことがものすごく明快に分かる。 (一部を除いて)世界で起きてる食料問題のほとんどが、食料がとれすぎてること...

すごく読みやすく分かりやすい!軽快に読めました。 ”食糧危機をあおってはいけない”理由は書かれてなかった気がするけど、食料危機を心配する必要が特に日本においてはまずないってことがものすごく明快に分かる。 (一部を除いて)世界で起きてる食料問題のほとんどが、食料がとれすぎてることに起因するのだそうだ。その理由もよく分かる。 つまり人類は、ここまでの文明を築き上げたんだ。 2050年後、90億人ほどに達すると予測される人類全員を養えるほど大量の食料を、現在のハイレベル文明ではわりと簡単に、環境に大きな負荷をかけるわけでもなく、作り出すことができる。 それはもちろん合理性を追求して、化学肥料を使うし、地下水くみあげたり、農地開拓したりして伝統的な農業とかけはなれてるから、そういうのを不安に思う人はいると思うけど、実はわりと持続可能だったりするからびしっと間違いを指摘できる人はいない。 局地的に自給自足、地産地消の動きがあるのはすばらしいことだけど、合理的農業もまた持続不可能が証明されない限りすばらしいものだと言わざるをえない。 だから、どう考えてもこれからの時代に国家単位で農業を基本にすえてやっていこうっていうのは無理なんだ。農産物がとれすぎたら農家がやっていけなくなるから。不安はあるかもしれないけど、それをかみ殺して、より付加価値の高い産業にシフトしていくしかないんだ。

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2010/03/11

この本を読む限りだと、ブラジルなど新興国での作付け面積の大幅な向上可能性、化学肥料の技術拡散、品種改良によって食糧危機は解消されそうだ。この本のデータが正しいとう前提だが。食糧危機説を疑ってみる契機になると思われる。

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2010/01/04

・農業用土地は余っている  -ブラジル等に大量の未使用土地(熱帯雨林ではない)  -休耕地が大量にある   →作りすぎると売れないから生産調整 ・先進国=肉食化は間違い.それは欧米だけの話. ・魚を日常的に食べるのも一部の国のみ.買い負けが起きるのは新興国が適正な値段をわかってい...

・農業用土地は余っている  -ブラジル等に大量の未使用土地(熱帯雨林ではない)  -休耕地が大量にある   →作りすぎると売れないから生産調整 ・先進国=肉食化は間違い.それは欧米だけの話. ・魚を日常的に食べるのも一部の国のみ.買い負けが起きるのは新興国が適正な値段をわかっていないから. ・タイ等の国でも既に人口は頭打ち.→教育をしっかり受けさせて,いいところに就職させた方が金になると気づいた ・生産量はまだ伸びる余地がある  -化学肥料等を使った農法が普及しているのは日本・北米・欧州の一部のみ ・在庫率の低下は流通システムの発展による在庫調整 ・1972の食糧危機は金融危機 ・バイオ燃料はによってトウモロコシ不足は起きない  -アメリカの宣言は産油国への牽制  -アメリカのバイオ燃料は価格競争力がない. ・日本の農家は少量高品質作物に特化するのはどうか ※但し上記のことは,政治的に不安定なアフリカ南部には当てはまらない.あそこは本当に食糧危機であるが,その問題と日本の食糧危機は全くの別問題. このような現実で食糧危機が叫ばれているのは農協・政治家の利権のためにしか思えない.

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2009/12/20

食糧危機に関する主張の嘘がデータに基づいて説明されている。 地球の人口は増えているのだし、食生活はだんだん豊かになっているので、食糧危機は漠然とあると考えていたが、この本を読んで考えがかなり変わった。どこの国でも農業政策って自国の農業従事者(≒票田)守るためだったりするんだな。

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2009/10/04

食糧危機という言葉が誇張されてる、理由がさまざまに述べられているのが良かった。 日本の農業の未来像は、共通して、付加価値の高い高品位の農作物の生産を推奨している。。。 技術的に生産性があがることなど食糧危機の可能性が低いのは分かったのだが、わが国で一番問題なのは農業従事者の高...

食糧危機という言葉が誇張されてる、理由がさまざまに述べられているのが良かった。 日本の農業の未来像は、共通して、付加価値の高い高品位の農作物の生産を推奨している。。。 技術的に生産性があがることなど食糧危機の可能性が低いのは分かったのだが、わが国で一番問題なのは農業従事者の高齢化と収益率の格差による若年層の就業率低下と思われる。。。もちろん、いい化学肥料と農業技術が向上すれば、数字上問題はないと思われる。。。もしくは、海外のように雨まかせの農業であれば問題はないだろう。。。わが国の農業はたぶんに地域コミュニティ形成や文化的側面を含んでいることを考えると。。。また、問題点としてはズレるのかもしれないが、化学肥料などの使用に伴う土地が痩せる、土地や河川の富栄養化などの問題点を考えると、これらは今後も積極的にすすめれる生産性向上の技術なのだろうか?。。。わが国の農業事情を考えると、述べられてるような合理的な分析はその通りだと思う。。。ただ、要素が合理的過ぎるとも思う。。。また、金融市場に翻弄される農業という産業については、なんら提言をしていない。。。データとしては理解したが、わが国で農業が直面してる問題に対して、何か考えられたものではない。。。 世界の食糧生産とバイオマスエネルギー 2050年の展望 は是非、読んでみたい。

Posted byブクログ