デザインするな の商品レビュー
アートディレクター、クリエイティブディレクターは何をすべきかを明確にしてくれる。デザインに関わるすべての人に必読の書。
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ここで語られているのはデザインの技術ではない。 宮田識というひとりの人間の人格であり、その力である。 小手先のわざや思考法などでは到達しえない、デザインというものを生み出すための生き方そのもののように思える。 ドラフトのデザイナーたちはなんと幸せなのだろう、とこの歳になって思う。...
ここで語られているのはデザインの技術ではない。 宮田識というひとりの人間の人格であり、その力である。 小手先のわざや思考法などでは到達しえない、デザインというものを生み出すための生き方そのもののように思える。 ドラフトのデザイナーたちはなんと幸せなのだろう、とこの歳になって思う。若い頃には入りたいと思ったこともあったけれど今ひとつ気後れして踏み出す勇気が出なかった。その消極性がそもそも駄目なのだと思う。このような人にしっかり怒られて、苦労するという経験はきっと何ものにも代えがたいだろう。 今はただこんなアートディレクターがいることが、嬉しい。
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「思いを形にするのがデザイン」「人や企業や社会がどうあるべきかを思い描いて実現していくのがデザイン」「思いがあるからイメージが生まれる」「志、仕組み、表現があれば道は見えてくる」などなど、こころにメモしておきたいフレーズがたくさんでした。
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DRAFTの代表、宮田さんの仕事観やそこから生まれた作品などなどについての本。思想と信念、人を育てるという意識をめちゃくちゃ感じられた。いいデザインとは表面ではなく、対象への理解と明確なコンセプト、永続可能な仕組みづくりがあるのだと実感。ものづくりに対する考えもさることながら、人...
DRAFTの代表、宮田さんの仕事観やそこから生まれた作品などなどについての本。思想と信念、人を育てるという意識をめちゃくちゃ感じられた。いいデザインとは表面ではなく、対象への理解と明確なコンセプト、永続可能な仕組みづくりがあるのだと実感。ものづくりに対する考えもさることながら、人を育てることの意識がすばらしいと思った。 『あるタイミングで、ある「場」を与えてあげれば、その人がパーッと伸びる可能性がある。飛躍する場を与えてあげないまま、見切ったり、その人に合わない場を与えてしまったりすると、本当に伸びなくなる。真剣に付き合っていれば、いつかは伸びる』 確かに、できる人が集まってきているのだろうけど、そこを更に伸ばすから優秀な人が輩出されてるのだろうなぁと思った。
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センスのいいデザインを発信し続けているドラフトという会社に興味があって購入。自分が納得した上で仕事をするというのは、当たり前だけど難しい。私も本気で惚れ込んだ人たちと何かを成し遂げたいな。
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期待が大き過ぎたため★3つ。 大好きなD-BROSの母体、広告会社DRAFT。 代表の宮田さんの仕事の歴史や考え、人となりが紹介されている。 575Pの分厚い本は ちょうど前半分が文章で、後半分が作品集になっている。 私は、やっぱり高いクオリティのデザインに これからも関...
期待が大き過ぎたため★3つ。 大好きなD-BROSの母体、広告会社DRAFT。 代表の宮田さんの仕事の歴史や考え、人となりが紹介されている。 575Pの分厚い本は ちょうど前半分が文章で、後半分が作品集になっている。 私は、やっぱり高いクオリティのデザインに これからも関わっていきたいと再認識。
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これは買ってよかった。 D-BROSとか、「世界のキッチンから」とか、ウンナナクールとか、 ソフィーナボーテもシアタープロダクツもさ・・・ わたしはドラフトのデザインが好きだ。 それは、ただ、その雰囲気が好きだったのだけれども、 この本を読んで、そのデザインに至ってゆく...
これは買ってよかった。 D-BROSとか、「世界のキッチンから」とか、ウンナナクールとか、 ソフィーナボーテもシアタープロダクツもさ・・・ わたしはドラフトのデザインが好きだ。 それは、ただ、その雰囲気が好きだったのだけれども、 この本を読んで、そのデザインに至ってゆくまでの考え方とか、 信念とか、本質を捉えるということ、本文中にもあったけれど、 「志」と「仕組み」と「表現」 それがそろっているからのこそ、なんだなあと あらためて尊敬した。 今はこうしたことをインプットとして「読んで」いるのだけれども、「行って」いく立場になりたい。
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うーん白いですね。 最近は、原研哉さんの影響か、デザイン・広告系の書籍は、白地に黒文字というのが、ほんとに多い。 白黒はシンプルで強くて、さまざまな装丁がひしめく本屋さんの中では、相対的にとても目立ちます。 そんな白黒装丁の中で、一番好きだったのが、「デザインするな...
うーん白いですね。 最近は、原研哉さんの影響か、デザイン・広告系の書籍は、白地に黒文字というのが、ほんとに多い。 白黒はシンプルで強くて、さまざまな装丁がひしめく本屋さんの中では、相対的にとても目立ちます。 そんな白黒装丁の中で、一番好きだったのが、「デザインするな」。 DRAFTとは、宮田識氏の設立したデザイン事務所です。 モスバーガーやキリン淡麗などの広告が有名ですね。 最近では、「世界のkichenから」の仕事が素敵でした。 あのデザインにグッときた人も多いんではないしょうか? そんなDRAFTの仕事を紹介している本の表紙に、「デザインするな」と書いていある。 もうこのタイトル一発で、気になりますねー。 タイトル横のコピーも、帯ではなく表紙に書かれているところが印象を強くしています。 文章は、行間に余裕をもたせ、余白を贅沢にとり、読みやすく工夫がされています。 またそれによって生まれた本の厚み、重みがさらに所有欲を掻き立てます。 本文の文章一行一行が、とても大事にされているような本だと感じて購入しました。 内容は、装丁のシンプルさとは対照的な、アートディレクター宮田氏の熱い仕事ぶりが、 デザインジャーナリスト藤崎氏の取材によって描かれています。 モスバーガーの仕事では、広告のみならず、販促計画や商品開発、人事にまで入り込んでいたそうな。 その豪腕な仕事ぶりに驚きました。 本の後半はDRAFTの主な広告がカラーで紹介されています。これだけでも見ていて楽しいです。
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杏の狂い咲き ヘンだ、おかしいと思える眼 デザインとは、頭の中に描いたものを複写すること 頭の中で思い描いたリアルさの方が、人の心に響く場合がある か、かた、かたち 建築家 菊竹清訓 か=本質 そもそも、理念、フィロソフィー、 かた=実体 仕組みを考えること、システムや構造 ...
杏の狂い咲き ヘンだ、おかしいと思える眼 デザインとは、頭の中に描いたものを複写すること 頭の中で思い描いたリアルさの方が、人の心に響く場合がある か、かた、かたち 建築家 菊竹清訓 か=本質 そもそも、理念、フィロソフィー、 かた=実体 仕組みを考えること、システムや構造 かたち=現象 目に見えるもの、表現の世界 仕組みをそもそもの次元に照らし合わせる 一番絞り うれしいという言葉がテーマだったけど、なぜうれしいか、なぜ一番麦汁だからおいしいか、というエビデンスは語らなかった。ただ、うれしいという気持ちだけを表現してきた。王道を突き詰めていくと、しゃべらないことのほうが王道 うまいビールはキリンがつくれ おいしさでは負けられない 世界の”お母さん”に負けられない こう言い切ることで、開発スタッフ全員の向かう方向が決まる。 売れる仕組みをまず作る。営業ツールや店作りなど売るための仕組みを整えておいて、実績をつくっておいてから、広告をてがける。広告を先にやると、広告だけで商品を売ることになるから、たくさんの要素を入れないといけなくなって、表現が窮屈で苦しくなる。しかし売れる仕組みをつくって、広告をその仕組みのひとつと位置づけておけば、要素を絞れて、広告はシンプルで余裕のある表現にできる 続くのか、続けられるのか? 何かひとつ面白いことをやればいいという考え方は存在しない 虚業ではなく、実業。広告という手法を使いながら実業をやる 最終的に人の笑顔にたどり着きたいと思ったとき、彼に笑ってくれと言うのではなく、彼が笑うようにどうもっていくか。それが、撮影。形ではない(十文字美信)
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