アイの物語 の商品レビュー
かなり極端な仮定を置いているが、こういう展開は好み。連作短編なので、個別の短編集としてもそれぞれに面白い。 最近AI物が増えている。これもバリエーションの一つ。 読み比べて面白い。
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SF。 7作の中短編を、プロローグ、インターミッション、エピローグで繋いで長編とする構成。 それぞれの短編は、ライトノベル的な軽いノリと、ゲーム的な設定。 そのなかで「詩音の来た日」が素晴らしかった。個人的には本多孝好『MOMENT』の「FIREFLY」に似た読後感。 表題作はア...
SF。 7作の中短編を、プロローグ、インターミッション、エピローグで繋いで長編とする構成。 それぞれの短編は、ライトノベル的な軽いノリと、ゲーム的な設定。 そのなかで「詩音の来た日」が素晴らしかった。個人的には本多孝好『MOMENT』の「FIREFLY」に似た読後感。 表題作はアクションシーンが好きではない。ただ、最後のインターミッションとエピローグで挽回。 読みやすく、読み応えがある、人に勧めやすいSF。良作。☆3.5。
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良いねー、やっぱSFは夢があって良いよね。なんで昔のSF小説って、辛気臭いというか説教臭いというか、まぁぶっちゃけつまらんかったんだろうか。っていうくらい最近のSFっておもろいよな。この話も戦闘シーンがいちいちドラゴンボールに解説つけてもしょうがないってレベルで読むのも鬱陶しいん...
良いねー、やっぱSFは夢があって良いよね。なんで昔のSF小説って、辛気臭いというか説教臭いというか、まぁぶっちゃけつまらんかったんだろうか。っていうくらい最近のSFっておもろいよな。この話も戦闘シーンがいちいちドラゴンボールに解説つけてもしょうがないってレベルで読むのも鬱陶しいんだけど、それ以外は楽しい!どっかで聞いたことある感がなきにしもあらずだけど、まぁ良いや。にしたってロボットとともに暮らす未来もじわりじわりと現実感が出てきて、小説の方も時代に合わせて進化してるって気がするわね。
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個人的点数:76点 人類が衰退し、機械が君臨している未来の地球。 2017.2.28 読了
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(「BOOK」データベースより) 人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは、ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた。アイビスの真意は何か?...
(「BOOK」データベースより) 人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは、ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた。アイビスの真意は何か?なぜマシンは地球を支配するのか?彼女が語る7番目の物語に、僕の知らなかった真実は隠されていた―機械とヒトの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語。 前から気になっていましたが、この本は今年読んだ本のNO1になる可能性がありますです。全人類が読むべき本なんじゃないかと思っている次第です。 人類がこの先どうなっていくのか、ある意味現代に生きている僕たちは関係ないことではありますが、今僕らがしていることがそのまま種となって育っていくので、今の人間のやっていることを見るとろくなことにならない事は明白ですね。なんとも残念な事です。
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地球の主にふさわしくない人類はやがて衰退。しかし、人類が絶えても、人の意志を継いだ人工知能が夢を叶える。人間が行けないその先にアンドロイドは行く。 「詩音の物語」が良かった。
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第1話 宇宙をぼくの手の上に 第2話 ときめきの仮想空間 第3話 ミラーガール 第4話 ブラックホール・ダイバー 第5話 正義が正義である世界 第6話 詩音が来た日 第7話 アイの物語 の7篇の短篇の間に僕とアイビスとの語りがインターミッションとして挿入されている。 初めて手...
第1話 宇宙をぼくの手の上に 第2話 ときめきの仮想空間 第3話 ミラーガール 第4話 ブラックホール・ダイバー 第5話 正義が正義である世界 第6話 詩音が来た日 第7話 アイの物語 の7篇の短篇の間に僕とアイビスとの語りがインターミッションとして挿入されている。 初めて手にした山本弘さんの作品が「神は沈黙せず」だったため、短篇構成の本作の読みやすさ、分かりやすさに正直驚いたが、第7話で難解すぎる「複素ファジイ自己評価」を含むアンドロイド語がバシバシ登場し、他の章が分かりやすく、読みやすかったがゆえに余計、この章だけは受け入れがたい、否定したい、ダメだと言いたい気持ちが湧いて来た。 しかし、それこそが読者に向けて山本弘さんが用意した筋書きだったようだ。 「理解できないものは退けるにではなく、ただ許容すればいいだけのこと。それだけで世界から争いは消える。」との帰結を読み、理解できないものを退け、拒絶し、排除しようとする自身の悲しい性に気づかされる。見事にしてやられた! 「ただ許容する」 自分を変え、世界を変える可能性を持っているアイビスらアンドロイドたちの生き方に深い共感を覚えた。
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「すべてのヒトは認知症なのです」に、笑いながらうなずいて、少し寒くなった。 その認知症を生むものはなんなんだろうね。プライド、感情、権力意識、etc.etc. そして大多数の人間を動かす原動力は、そういう人間らしい感情で、ほとんどの愚かさもそういうところから出てくるんだよな。 AIが発達したら人類はゆるやかに衰退していく、というのは、もう始まっていることのような気がする。そしてわたしが介護を受けるころには、まちがいなく、ロボットが(ヒト型かどうかはべつとして)もっと大きな規模で介護現場に取り入れられていることでしょう。
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ガッツリSF! 短編集形式なので読みやすい けど長い~ アンドロイドとか近未来とかについてのSFを語って聞かせるアンドロイド子ちゃん ロボ言語が意味不明すぎるww 介護ロボットとかAIがどうとか 人類は地球の覇者たりえない スペックの限界 ロボットに地球の支配や宇宙の開拓を任せるべき みたいな結論 おもしろかった けど長かったー
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面白かったな。 こういうオムニバスが最後に一つにまとまっていくような話は好きではない。しかも一つ一つの短編が最初から別物。フィクションとして語られるのだ。 もともと全く別に書かれた短編を、こういう形でまとめたらしくって、そう見ると驚きだ。 相変わらずアイデアが分かり易くて、オ...
面白かったな。 こういうオムニバスが最後に一つにまとまっていくような話は好きではない。しかも一つ一つの短編が最初から別物。フィクションとして語られるのだ。 もともと全く別に書かれた短編を、こういう形でまとめたらしくって、そう見ると驚きだ。 相変わらずアイデアが分かり易くて、オチまですんなり入っていける。 のだが、相変わらず背中がむずむずする山本調を感じるのは何故なんだろう。登場人物が全く生きてなくって、キャラになってるからなのか、毎度考え込む。
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