人的資源管理論 の商品レビュー
「はじめに」に書かれている通り、「本書は、大学の学部生を対象にした人的資源管理論のテキスト」である。終章まで含めると、以下の13章立てになっている。 第1章 人的資源管理論とは 第2章 人的資源管理のさまざまな概念 第3章 人的資源管理と労働市場 第4章 人的資源管理の歴...
「はじめに」に書かれている通り、「本書は、大学の学部生を対象にした人的資源管理論のテキスト」である。終章まで含めると、以下の13章立てになっている。 第1章 人的資源管理論とは 第2章 人的資源管理のさまざまな概念 第3章 人的資源管理と労働市場 第4章 人的資源管理の歴史的発達 第5章 人的資源管理の組織と制度 第6章 初期キャリア-募集・選考・内定・初任配属 第7章 異動・昇進管理 第8章 定年制度と雇用調整-さまざまな退職管理 第9章 賃金・労働時間管理 第10章 人事考課 第11章 人的資源管理の国際比較 第12章 国際人的資源管理 終章 これからの人的資源管理 正直に感想を述べれば、読んでいても、あまり面白くない。テキスト(教科書)なので、「そういうもの」だと言われれば、その通りなのであるが、全体的に、人的資源管理に関連する、あるいは、もっと特定すれば、日本企業の人事管理システムに関連する「知識」を、コンパクトにまとめたものという体になっている。概ね「どうなっている」という説明に終始し、「なぜ」そうなっているのか、「どう」変わろうとしているのか、等という踏み込みはほとんどない。テキストであれば普通付属している、章末の課題もない。 ただ、11章と12章は異なる。国際人的資源管理は、筆者の専門分野であり、大掛かりな研究もされ、発表もされている。この部分は「なぜ」そうなっているのか、「どう」変わろうとしているのか、等についての、筆者の考えが、イキイキと述べられている。だから、その他の章も同じように書けたのではないかと思うと、かなり残念だ。
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