世界の歴史(22) の商品レビュー
近代ヨーロッパ イタリア・ドイツ統一 ロシア革命への道 近代イギリス・フランス 難易度 中 感動☆☆☆☆☆ 涙線☆☆☆☆☆ 興奮☆☆☆☆☆ 感心★★★☆☆ 伏線☆☆☆☆☆
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19世紀ヨーロッパがたどった輝ける「近代化」は、光と影が交錯する屈折に満ちた時代であった。流血の政治革命、国家統一の歓喜、陶酔をもたらす帝国主義、そして急速な工業化。自由主義の惑いのなか、諸国民国家が形成されていくさまを、複眼的に描き出す。
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19世紀のヨーロッパを国民国家への道という共通した視点からドイツ、フランス、(そして)ハプスブルク帝国たるオーストリア、イタリア、ロシア、イギリスと取り上げています。考えて見れば日本にとって明治維新という大変革のときを迎えるそのわずか前に欧州各列強もスタートを切ったばかり、欧州視察から帰った岩倉具視、大久保利通たちはきっとそのことに気づいて数年の遅れを取り戻せばよいのだと思ったことでしょう。特にプロイセンを中心としたドイツ、ピエモンテを中心としたイタリアの国家統一への動きと、それに関わる強国フランス、オーストリアの関わりが興味深いものでした。そして既に一歩既抜きん出ていたイギリスの地味な歴史は意外と知られていないと思います。そのイギリスが1870年頃にピークを迎え、各国に経済力で追い付かれていく様子は正に今の日本を彷彿とさせてくれました・
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高校2~3年の頃に学校の図書館にあったハードカバーのバージョンをひろい読みしていた。 文庫版があることに最近気づいて思わず。 世界史も日本史もすっかり固有名詞を忘れていて、 ましてややこしい近代史はやっぱりある程度は年号と事件をKeyに整理してやらないときつい。 すばらしい本...
高校2~3年の頃に学校の図書館にあったハードカバーのバージョンをひろい読みしていた。 文庫版があることに最近気づいて思わず。 世界史も日本史もすっかり固有名詞を忘れていて、 ましてややこしい近代史はやっぱりある程度は年号と事件をKeyに整理してやらないときつい。 すばらしい本なのだけど、やはり基礎知識が前提にないと漫然と読んでしまう本。 必ずしも、名称の由来とか枝葉の解説が親切というものではないしね。 (正確ではないにせよ、そんなときに役立つWikipedia先生・・・! 正確であることが必須ではない、でもちょっと気になる枝葉末節にはお強い。) 高校の世界史参考資料(A3-横のカラーで時代ごとの地図とか家系図ががしゃがしゃ載ってるやる)って最強なんじゃないかな実は。
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目 次 序 第1部 フランスとドイツ―国民国家へのはるかな道 1 フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ 2 ヨーロッパ新秩序―ウィーン体制 3 一八四八年革命とヨーロッパ 4 フランス第二帝政とドイツの統一 5 ブルジョワ共和制下の国民統合 エピ...
目 次 序 第1部 フランスとドイツ―国民国家へのはるかな道 1 フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ 2 ヨーロッパ新秩序―ウィーン体制 3 一八四八年革命とヨーロッパ 4 フランス第二帝政とドイツの統一 5 ブルジョワ共和制下の国民統合 エピローグ―仏・独国民統合の意味するもの 第2部 自由を求める南ヨーロッパ 6 十九世紀のヘゲモニーをめざして 7 イタリア統一への道 第3部 十九世紀ロシアの嵐 8 改革か停滞か―十九世紀前半のロシア 9 改革か革命か―帝政末期のロシア 第4部 ヴィクトリア時代イギリスの光と影 プロローグ―工業化社会の成立 10 産業革命の時代 11 改革の時代(一八三〇~五〇年) 12 繁栄の時代(一八五一~七三年) 13 帝国主義の時代 14 ヴィクトリア時代の文化 参考文献 関係年表 文庫版あとがき 谷川 稔
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