不毛地帯(1) の商品レビュー
上川隆也さん主演の沈まぬ太陽を観て以来、山崎豊子の作品を読んでみたくなったのがきっかけ。 シベリア抑留が如何に壮絶なものかを知れた。京都の場面で出てくる比叡山の寺やロープーウェイには実際に行った事があるので、その当時見た風景を想像しながら心穏やかに読み進めた。 近畿商事のモデルは...
上川隆也さん主演の沈まぬ太陽を観て以来、山崎豊子の作品を読んでみたくなったのがきっかけ。 シベリア抑留が如何に壮絶なものかを知れた。京都の場面で出てくる比叡山の寺やロープーウェイには実際に行った事があるので、その当時見た風景を想像しながら心穏やかに読み進めた。 近畿商事のモデルは伊藤忠商事ですかね?
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ソ連軍に捕まり、シベリアで抑留生活を余儀なくされた主人公が、日本に戻り商社の中で成り上がっていく話です。 戦後のどん底の日本を、先進国まで成長させた自分の祖父世代は、こんな志で仕事をしていたのかなと思うと、胸が熱くなります。 内容も濃いですが、ページ数も多いので、読むのに結構時間...
ソ連軍に捕まり、シベリアで抑留生活を余儀なくされた主人公が、日本に戻り商社の中で成り上がっていく話です。 戦後のどん底の日本を、先進国まで成長させた自分の祖父世代は、こんな志で仕事をしていたのかなと思うと、胸が熱くなります。 内容も濃いですが、ページ数も多いので、読むのに結構時間がかかってしまいましたが、楽しく読めました。
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戦争を知らない世代におすすめ。 現代とは違う日本人の物語。厳しく残酷な時代を生き抜く力と、社会が穏やかで豊かさに向かうとともにエゴに飲み込まれてゆく人間の未熟さ。 グローバリズムを超えて新しい時代に向かう今、時代を跨いで生きるヒントに溢れる名作。
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シベリア捕虜の時代の表現が辛く、聞き飛ばしたい気持ちになってしまう一方で、不器用で実直な主人公が沈まぬ太陽の恩地さんと重なる場面が幾分あった。 もはや100年となる可能性もある時代の背景や描写も 想像力が乏しい私でもイメージできるほどの詳細が描かれているのはさすがである。 長い点...
シベリア捕虜の時代の表現が辛く、聞き飛ばしたい気持ちになってしまう一方で、不器用で実直な主人公が沈まぬ太陽の恩地さんと重なる場面が幾分あった。 もはや100年となる可能性もある時代の背景や描写も 想像力が乏しい私でもイメージできるほどの詳細が描かれているのはさすがである。 長い点もあるが、読み応えも十分な一方で、まだまだ続くボリュームに引けている。
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この著者の本は、なんといってもリアリティが半端なくて、事実よりも実態を明らかにしてくれる。第1巻は戦争の現実を描いているが、「大地の子」で描いた被害者の立場ではなく、現実に戦争を遂行させられた者を描いている。戦争で最も悲惨な被害を受けた者は、満州で見捨てられた孤児もそうなのだが...
この著者の本は、なんといってもリアリティが半端なくて、事実よりも実態を明らかにしてくれる。第1巻は戦争の現実を描いているが、「大地の子」で描いた被害者の立場ではなく、現実に戦争を遂行させられた者を描いている。戦争で最も悲惨な被害を受けた者は、満州で見捨てられた孤児もそうなのだが、シベリアに抑留された兵士も悲惨であった。それほど苦労して11年ぶりに帰国したのに、ソ連で洗脳された人のように扱われて差別を受けるというのが現実だったのであろう。それにしても、戦中も戦後も、大勢に迎合する人の陰で、不合理な差別を受けるという社会は変わっていないのだと。オーディブルで聴き始めたのだが、面白い。
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シベリア抑留という言葉しか知らなかったが、この不毛地帯第1巻を読んで、その過酷さに驚く。小説ではあるが作者の取材力を考えれば実際に起きたことを再現していることは理解できる。
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シベリア抑留。 日本史ではあまり取り上げられていないが、本当に非人道的な行為であることをこの本を通じて知ることができました。 主人公の壮絶な人生をこれから一緒に歩んでいこうと思います。 テーマが重くて読んでるだけでも苦しいのです。
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山崎豊子『不毛地帯』新潮文庫 読了。極寒と砂漠、二つの不毛地帯。シベリア抑留から帰還した元大本営参謀が商社マンとして第二の人生を歩む社会派小説。戦闘機選定争い、自動車会社提携交渉、そして石油開発。作戦力と組織力で商戦に挑んでいく。社長に引導を渡した際の主人公の出処進退が鮮やかだ。
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これ、ほんと辛い。 シベリア抑留の言葉は知っていたものの、現実はどうだったか全く知らなかったので、酷すぎる内容に言葉を失う。 この世の地獄と言っても過言じゃない。
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戦争が終わり多くの兵士が祖国へ戻った。シベリアの収容所に囚われた者たちは帰国の望みを胸に極寒の地で耐え続けた。主人公・壹岐正もその一人だった。旧日本軍の中佐として戦い敗戦と抑留の苦しみを味わった彼は十三年の歳月を経てようやく帰国することとなった。 祖国は旧軍人への風当たりは強...
戦争が終わり多くの兵士が祖国へ戻った。シベリアの収容所に囚われた者たちは帰国の望みを胸に極寒の地で耐え続けた。主人公・壹岐正もその一人だった。旧日本軍の中佐として戦い敗戦と抑留の苦しみを味わった彼は十三年の歳月を経てようやく帰国することとなった。 祖国は旧軍人への風当たりは強く戦争の記憶を背負う者たちの居場所はなかった。そんな中壹岐は大商社に身を投じることにする。そこでは戦闘機納入、弱小自動車会社への投資買収、石油開発をめぐり、企業間、同僚間で熾烈な駆け引き、戦いが繰り広げられる。親友の自殺、妻の事故死という悲劇にも耐え精一杯の任務、役割に信念を持ち務める。ワンマン経営のトップにも翻弄され人事の争いにも巻き込まれるも中途採用ながら軍人として培われた戦略知力のもと大出世を果たす。 軍人として経済人として何を守るべきか。親友の自殺、妻の事故死という悲劇にも耐え壹岐はただただ前を向く。 人は運命に翻弄される。社会というのはやはり不毛の地なのだろう。であってもなお信念を貫く者に新たな道は開けるのだろうか。
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