不毛地帯(4) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
不毛地帯、第四巻。 フォーク千代田の提携と、石油開発を中心に物語はすすみます。 前巻からエキサイトしていた里井副社長ですが四巻でも多いにエキサイトしてくれちゃってます。 というか、この巻の影の主役は里井副社長だと思っています。 病気の上に、完全に冷静さを欠いてしまった里井さん。なんでもかんでも「壱岐のせい」「壱岐の差し金」。大門社長から見ても困ったさん。 そしてこの時の大門社長は、実に頼りがいのあるワンマン社長だったんですがねー・・・。 角田常務も含め、会社内の人間関係はドロドロ。でもそこが面白い。 エキサイトサトイさんは置いておいて、兵頭を筆頭とする、次世代を担う熱き商社マンたちが石油開発に向けていよいよ動き出す! ストーリーはドラマで見たので知っているのに、目が離せない展開・・・・いよいよラストの五巻!
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すごい話だった。 抑留されたときの描写の迫力がすさまじく、脳裏に当時想像した映像がこびりついている。 著者の作品はどれも読んでいて絵が浮かぶ。 内容もボリュームもかなり読みごたえがあった。
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すごい。 世界をまたにかける商社マンは格好良い! 政治をまきこみ仕事をとる。 これぐらいのスケールの仕事をしてみたいものだ。
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商社では異例の,石油開発をはじめようとする近畿商事。 現地スタッフの努力。環境の悪さは想像以上。 それでも壱岐は石油の重要性を自身の敗戦の経験からも知っており, 今後の核となることを直感している。 軍人上がりからついに会社のトップ2へ。 秋里との関係もきになるところだ。 商...
商社では異例の,石油開発をはじめようとする近畿商事。 現地スタッフの努力。環境の悪さは想像以上。 それでも壱岐は石油の重要性を自身の敗戦の経験からも知っており, 今後の核となることを直感している。 軍人上がりからついに会社のトップ2へ。 秋里との関係もきになるところだ。 商社にまつわる綿密な取材だけではなく, 男女の機微にいたるまで,筆力に舌を巻く。
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1960~70年代のアメリカの自動車ビックスリーメーカーが日本へ進出しようとせん時代を背景とした場面。 日本市場を虎視眈々と狙い日本の自動車メーカーとの提携を模索するアメリカの自動車。 株式で外資乗っ取りを規制する経済産業省。 表側では日本経済を守るという名分を打ち出しつつも、し...
1960~70年代のアメリカの自動車ビックスリーメーカーが日本へ進出しようとせん時代を背景とした場面。 日本市場を虎視眈々と狙い日本の自動車メーカーとの提携を模索するアメリカの自動車。 株式で外資乗っ取りを規制する経済産業省。 表側では日本経済を守るという名分を打ち出しつつも、したたかに自社の利益拡大・外資の日本進出を促進する総合商社。 外資からの資本参加を頑なに拒む日本自動車メーカー。 外資の日本進出すらも自分たちの利権にしてしまおうとする政治家たち。 さまざまな思惑が絡まって、日本のマーケットが国際化されていく物語は今から見てもなかなか面白い。
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千代田とフォードの提携の続き。 そんで、石油開発に流れていく。 なんか、一つのことを決着せずに次に流れていた感じがあって、すっきりせんかった。 実際の仕事ってそんなもんなんかもしれんけど、きっちりとした区切りがなかったのは、なんだかな~って感じ。 料亭で食事(会議?)し...
千代田とフォードの提携の続き。 そんで、石油開発に流れていく。 なんか、一つのことを決着せずに次に流れていた感じがあって、すっきりせんかった。 実際の仕事ってそんなもんなんかもしれんけど、きっちりとした区切りがなかったのは、なんだかな~って感じ。 料亭で食事(会議?)してる最中に、新聞で知らされるって・・・根回しってか、調査が足りないようにオレは思う。結局、3巻中盤からかけてやってきたこの話は、尻すぼみ感MAX。 八束が次に向かって動いてるところが、注目かな。 あと、個人的に兵頭めっちゃ好き。
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ドラマを見ていなかったので、自動車編の終わり方にはびっくり。 そして実際の秋津千里さんに会ってみたい。
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里井のジェラシー、鮫島の強引なやり方にも負けず、 壱岐が石油開発というプロジェクトを通して、国益のため に腐心する姿が目に浮かぶほどの文章力。素晴らしい。 いよいよクライマックス!!
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ドラマを少し見ましたが なかなかよくできてますね。 しかし 副社長の里井の、壱岐に対する嫉妬心 すごいですね 2009/10/27
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山崎豊子著。1976年。国内の千代田自動車とフォーク社の提携交渉を進める傍らで、日本の将来のエネルギー不足の懸念から、石油確保の道を模索し始める。油田開発と自動車提携交渉という大プロジェクトを平行して進行させる壱岐は近畿商事ナンバー3ともなり、副社長の里井との対立も深まっていく。
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