不毛地帯(4) の商品レビュー
内容紹介 拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。 商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。 大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。 酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、 ついに昭和3...
内容紹介 拷問、飢餓、強制労働――地獄のシベリアから生還した男。 商社マンの孤独な戦いを通じて戦後史を活写する記念碑的長編。 大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。 酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、 ついに昭和31年、帰還を果たした。 その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、 第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。 地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。
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1~4巻までの感想。 山崎豊子さんの取材力に感服。 シベリア抑留、航空機、車、石油等、商売と政治の絡みが描かれており今はどうなっているのかと気になった。結局人は金と地位を得ると固執してしまうものなのか。ただ、壹岐さんは違った。国益のために奮闘し、運も味方して事業に成功した結果会社を辞めた。でも亡くなった奥さんのことをもっと考えてほしかった。仕事も家庭もどちらも考えることはやっぱり無理なのかな。
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弱小自動車メーカを外資とくっつける話がメイン。里井副社長が壹岐に嫉妬して横からごちゃごちゃやって挙句心臓病で倒れて合併も東京商事に一杯食わされてちゃんちゃん。大佐の娘との老いらくの恋が意外に長くて面倒、要らんパートだと個人的には思ってしまう。。。
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2009年の改編後全5巻になったらしく。。 ブッ⚪︎オフで買った5冊のうち、3巻と4巻は内容が重複していたという悲劇。。 29章のみ読了。 石油の鉱区入札という国益を揺るがすビッグプロジェクト。 公社との合同入札グループから脱退、日米合弁という途轍もなく大きなことをやってのけることができるのか。 環境の変化や時代の流れについていけず、自分の利益優先の考え方しかできず、論理的ではなく感情的に捉えて、「非国民」とか「国賊」とかゆう頭の固い人って今も昔も変わらずいるんやね。。 いよいよ最終巻へ。
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自動車会社の提携話を土壇場でひっくり返されたり、イランでの石油開発に苦労したり、と商戦の裏側のとてつもない熾烈な闘いを描いている第4巻。 ストーリーとして、最終巻でのフィナーレに向かってゆきます。 それにしても想像するだけでも大変な世界・・・
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アメリカの大手自動車会社との提携もライバル会社にかっさらわれ、次に浮上してきたには、イランの石油採掘。が、公社の思惑通り、他の総合総社とも共同事業で権利は微細に抑えられる。次なる一手出ようとするも、大博打の感は拭い去れない。千里との関係も、最終巻に向けてどうなるのか?
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自動車会社の提携、イランでの石油採掘、色恋話に戦争の記憶、ライバルの心臓病やトローリング。話がかなり拡散してきた。登場人物が多く、文体は読みやすいのに読みにくい。長すぎてだんだんとだれてきた。それでもだれさせる手前で色恋話が入ってきたりして絶妙。主人公に全然魅力は感じないけど。
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壱岐正の勤める近畿商事はいよいよ石油開発に挑む。 壱岐は専務に昇格し、社内での地位をますます高めてゆく。しかし昇進すればするほど周囲との確執も大きくなり、里井副社長と激しく対立する事になる。 石油開発ではイランの油田の開発権を得るために、日本の商社グループを抜け、アメリカの会社と...
壱岐正の勤める近畿商事はいよいよ石油開発に挑む。 壱岐は専務に昇格し、社内での地位をますます高めてゆく。しかし昇進すればするほど周囲との確執も大きくなり、里井副社長と激しく対立する事になる。 石油開発ではイランの油田の開発権を得るために、日本の商社グループを抜け、アメリカの会社と組んで落札を狙うという、ある意味日本を裏切ったとも受け取られかねない決断をする。一方、千代田自動車とフォードの提携では東京商事の鮫島の暗躍もあり、敗れる。そこでもすぐに次の手を打ち、千代田自動車とユナイテッドモーターズの提携を画策する。 この巻でもっとも印象に残ったのは、中東の不毛地帯での石油利権を巡る争いだ。五菱商事の上杉や近畿商事の兵頭があらゆる手段を駆使して石油に関する決定権をもつミスターXに会おうとしのぎを削る。砂漠、土漠の乾いたすさまじい自然の描写も、まるで自分が砂地獄に迷い込んだような気分になる。 展開も早くスラスラ読めた。 本来は正義感の強い人間でありながら、商売のために手を汚さざるをえない壱岐が哀れになってきた。
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「不毛地帯(4)」山崎豊子 社会小説。黄色。 舞台はアメリカ自動車産業から中東の石油掘削ビジネスへ。 ハイリスク・ハイリターンの事業に挑む心の裏には、先の戦争におけるエネルギー政策の失敗という苦い経験があるのだった。 仕事とは、何のために為るのか? 会社員の使命感とは何なのか...
「不毛地帯(4)」山崎豊子 社会小説。黄色。 舞台はアメリカ自動車産業から中東の石油掘削ビジネスへ。 ハイリスク・ハイリターンの事業に挑む心の裏には、先の戦争におけるエネルギー政策の失敗という苦い経験があるのだった。 仕事とは、何のために為るのか? 会社員の使命感とは何なのか? (4)
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嫉妬に狂う里井が憎たらしいいこと。 失敗していい気味みたいな。 油田開発の話も良く調べて、まとめたなと。。。 商習慣やら、入札やら、、、 こんだけ登場人物多くて、どう頭のなかで整理しているのか。
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