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日本近代文学の起源 原本 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/10/14

「権力」も「内面」も社会が生み出したものに過ぎず、その二項対立に悪/正義の構図を当てはめてきたのが戦後日本文化だという鋭すぎる視点変換。 「内面」そのものが権力だ。そして日本文学が日本人の「内面神話」をより強固なものにし続けている。「宗教」「資本主義」ではなく「心(内面、風景)」...

「権力」も「内面」も社会が生み出したものに過ぎず、その二項対立に悪/正義の構図を当てはめてきたのが戦後日本文化だという鋭すぎる視点変換。 「内面」そのものが権力だ。そして日本文学が日本人の「内面神話」をより強固なものにし続けている。「宗教」「資本主義」ではなく「心(内面、風景)」が自我を形成する権力の存在。批評としての圧倒的破壊力は21世紀の今こそ読まれるべき。 文学を読んで「深い」と感じることそのものが作られた権力の構造。「深さ」とは何か? ◯谷崎潤一郎の言う日本の物語における「建築的構成力」の欠如は戦後エンタメの発展によって問題ではなくなった感がある。何より「機動戦士ガンダム」は恐らく古今東西問わず最も物語の構造を練り抜いた奇跡の神話だろう。源氏物語と同等に語り継がれる国宝。「薬屋のひとりごと」「冴えない彼女の作り方」「リゼロ」「俺ガイル」などのライトノベルの構成力、ロングコートダディや令和ロマンの構成力→世界最高基準の構成力(構成力の欠如うんぬんを柄谷行人は論じたいわけではないので余談程度に)

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2025/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

朝日新聞の本人の連載記事で参考としてあげられていた本である。文学史ではないのでとりとめのない項目がまとめられている。風景の発見、内面の発見、告白という制度、児童の発見、構成力についてである。こうした項目で過去の文学作品が分析されている。

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2021/05/19

書きたい人のためのミステリ入門で照会されており読んでみた。文学批評など普段読まないが、知っている作品について新しい視点を得られたと思う。

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2013/03/17

フーコー的な問題意識によって日本近代文学と、「近代」の成立の関係を描く批評。骨太で非常に面白い。僕たちの想像力のあり方すでに世界観の「転倒」の中にあるという指摘は重要。また、それでも近代化されていない形式としての「私小説」を論じるというのはとても刺激的です。

Posted byブクログ

2012/07/08

近代日本文学史の本は意外にも数が少ない。それも戦後から現在に至るまでを扱ったものはほとんどない。この本も明治維新から戦前・戦中までが対象だ。分析の切り口は思いがけないと言えるほど特異で、それはそれで興味深かった。記述の文章は章によって随分印象が異なり、わかりやすい部分とわかりにく...

近代日本文学史の本は意外にも数が少ない。それも戦後から現在に至るまでを扱ったものはほとんどない。この本も明治維新から戦前・戦中までが対象だ。分析の切り口は思いがけないと言えるほど特異で、それはそれで興味深かった。記述の文章は章によって随分印象が異なり、わかりやすい部分とわかりにくい部分がはっきりと分かれている。わかりにくい部分は使用語彙が評論家特有のもので、なぜこんな抽象語を使わなければならないのか。別の意味で語彙が乏しいと言わざるを得ない。格好をつけるより、誰にでもわかってもらう方が重要であろう。

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2011/03/09

【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 この本は、文化構想学部の授業時、渡辺直己先生に「これくらいの本はせめて高校か一年生の内に読んでおいてほしい」とおっしゃられてぼくは読んでおらず、焦った記憶のある本です。自明と思われている事柄に「本当にそうなの?...

【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」 この本は、文化構想学部の授業時、渡辺直己先生に「これくらいの本はせめて高校か一年生の内に読んでおいてほしい」とおっしゃられてぼくは読んでおらず、焦った記憶のある本です。自明と思われている事柄に「本当にそうなの?」って考える癖をつけようね、と、書いたらなんかうさんくさくなってしまいましたが、近代の小説は江戸に比べてリアルになった、や、「私」が描かれているからすごい、などと言ったその幻想をぶち壊してくれます。【R.H.】

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2013/02/28

 うんうん唸りながら難解な本を読む面白さを久々に体感。形而上的な話が多くて正直滅入りそうでしたが、ある一瞬に柄谷行人の言わんとすることをふっと理解してしまったりなんかして、もんのすごい快感にさらわれました。楽しかった。でもこの内容をひとに説明しろと言われるとなかなか難しい。某授業...

 うんうん唸りながら難解な本を読む面白さを久々に体感。形而上的な話が多くて正直滅入りそうでしたが、ある一瞬に柄谷行人の言わんとすることをふっと理解してしまったりなんかして、もんのすごい快感にさらわれました。楽しかった。でもこの内容をひとに説明しろと言われるとなかなか難しい。某授業との関連で、言文一致=内面の発見、のくだりと没理想論争くらいなら説明できるかな…。

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2010/02/28

09年終 友人から借りる 普段読書していないと少々読みにくいかもしれないが、面白い。現代文で取り上げられる様々なテーマを理解するのに役立った。 何度か読み返したい ・子ども、風景、内面の発見 ・病気 ・構築主義 ・英文学をやった漱石の違和感

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