伊勢神宮と出雲大社 の商品レビュー
ブックオフ「公式」オンラインストアは使わない方が良いと思います。でも利用は個々の判断で良いかと。
まだ読んでませんが今日、ブックオフの店舗で、大変状態の良いこの商品を見つけ、購入をしました。価格は220円。店舗で220円で買える、売ってる商品がなぜ?880円で堂々と出品、販売をしているのでしょう?ブックオフ「公式」オンラインストアは、ブックオフの公式であって、ブックオフに倣っ...
まだ読んでませんが今日、ブックオフの店舗で、大変状態の良いこの商品を見つけ、購入をしました。価格は220円。店舗で220円で買える、売ってる商品がなぜ?880円で堂々と出品、販売をしているのでしょう?ブックオフ「公式」オンラインストアは、ブックオフの公式であって、ブックオフに倣って、オンラインストアとして運営、管理をするべきではないのでしょうか?母体はブックオフであってオンラインストでは無い、のではないですか?ブックオフの[公式]のショップなのですから。あくまで、「公式」のショップのオンライン「ストア」では無いかと思う次第です。
ヘラの栄光
民俗学の研究者で、日本の伝統的な信仰についての考察をおこなってきた著者が、伊勢神宮と出雲大社のなりたちについて論じている本です。 著者は柳田國男と折口信夫の民俗学を継承して、民俗学は文献史学、考古学とならぶ第三の歴史学だとする立場を標榜しています。こうした立場は、現代の民俗学者...
民俗学の研究者で、日本の伝統的な信仰についての考察をおこなってきた著者が、伊勢神宮と出雲大社のなりたちについて論じている本です。 著者は柳田國男と折口信夫の民俗学を継承して、民俗学は文献史学、考古学とならぶ第三の歴史学だとする立場を標榜しています。こうした立場は、現代の民俗学者によってかならずしも理解されておらず、日本人の心性を解明することを民俗学の課題とみなした和歌森太郎や、地域の生活史を解明することをめざした福田アジオなどの考えかたを、著者は批判しています。 本書がよって立つのはこうした立場であり、民俗学の観点からの伝統的な信仰についての研究とはいえ、歴史学の研究成果にも目配りをおこないつつ議論が展開されています。著者は、「日本」という国号や「天皇」という称号が成立するにあたって、伊勢神宮の創建と「日神」祭祀の確立が大きな役割を果たしたと論じています。 そのうえで、伊勢神宮を中心とする信仰が「日本」のアイデンティティとして自覚されるためには、その「外部」としての出雲との接触が媒介になったと著者は考えます。さらに、祭祀王と世俗王という二つの性格が分離し、平安時代になると摂関家が後者の役割を果たすようになるとともに、ヤマト王権の「外部」として強力な霊的機能をもってきた出雲のありかたが変容していったことが論じられます。 古代の出雲における信仰に、蛇神の影響を見ようとする点など、著者の民俗学の分野での研究が活用されているところもありますが、率直にいうと歴史学的な観点からの考察と民俗学的な観点からの考察が調和しているとはいいがたいように感じました。むしろ、歴史学の成果を踏まえつつ、日本の伝統的な信仰のありかたをめぐってやや大胆な考察を展開しているという印象です。
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伊勢神宮と出雲大社は、いつ、だれが、どうして創建したのか。その謎を解くことで、天皇制の成立と存続を探ったスリリングな一冊である。伊勢神宮は、天武・持統朝に天皇の正当性を保つために創祀した。出雲大社は、同じ時代に天皇の霊威力を高めるために、海蛇を祭る出雲の信仰を<外部>として取り込...
伊勢神宮と出雲大社は、いつ、だれが、どうして創建したのか。その謎を解くことで、天皇制の成立と存続を探ったスリリングな一冊である。伊勢神宮は、天武・持統朝に天皇の正当性を保つために創祀した。出雲大社は、同じ時代に天皇の霊威力を高めるために、海蛇を祭る出雲の信仰を<外部>として取り込もうと創建された。そして、清和天皇が幼帝として即位したときに、天皇は祭祀王として純化され、いわば法王として以後の日本に君臨することになったというのである。
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民俗学の視点から歴史を紐解く。 そのように表現したら良いのでしょうか? 僕は読みやすい本だと思いました。 伊勢神宮と出雲大社 「日本」と「天皇」の誕生 新谷尚紀 講談社選書メチエ ISBN978-4-06-258434-0 2009年3月10日第一刷発行 はじめに 第一章...
民俗学の視点から歴史を紐解く。 そのように表現したら良いのでしょうか? 僕は読みやすい本だと思いました。 伊勢神宮と出雲大社 「日本」と「天皇」の誕生 新谷尚紀 講談社選書メチエ ISBN978-4-06-258434-0 2009年3月10日第一刷発行 はじめに 第一章 伊勢神宮の創祀 1 従来の学説と、神宮創祀の基本史料 先学の諸説/『古事記』と『日本書紀』/『日本書紀』の区分論/画期としての雄略朝 2 「神話と歴史」の構成 神話から歴史へ――単純な直線的構成/王は神の子――誓約の御子と男女間の御子/天上から地上へ――国譲りと天孫降臨/時間と空間の設定――神武東征と即位/大和での王権樹立と神祇の祭祀――崇神と垂仁/列島の東西への領土拡大――景行と日本武尊/半島経略へ――仲哀と神功/直線的な発展物語の完了 3 歴史の中の伊勢神宮 (1) 神宮奉祭の起源伝承 崇神紀・垂仁紀からの情報/斎宮奉祭の伝承/追記された用明紀と削除された推古紀/卑弥呼と倭の五王 (2) 推古朝の画期 蘇我氏と仏教/蘇我氏と神祇祭祀/推古朝と日出ずる国/推古朝の神祇祭祀/推古朝と歴史書/推古紀三〇年記事の欠落/「日神」祭祀の起源 (3) 半島情勢の変化と斉明朝 皇極朝の祭祀伝承と蘇我氏の祖先祭祀/半島情勢の緊迫化と斉明朝/天武朝以前 (4) 神宮の成立へ 壬申の乱とその神話的投影/天照大神の伊勢鎮座伝承/天武天皇と神祇祭祀/持統天皇と神祇祭祀/天照大神と持統天皇/伊勢神宮の奉祭過程 第二章 〈外部〉としての出雲 1 王権のミソロジー(神話論理学) (1) 祭祀王と世俗王 天照大神の特徴/二重王権論/武力王・世俗王としての雄略/超越神聖王をめざした天武・持統 (2) 伊勢と出雲 伊勢神宮の創祀/日神の伊勢と日隅宮の出雲/垂仁紀と天武紀にみえる伊勢と出雲 2 出雲世界の歴史と伝承 (1) 神話と儀礼 出雲国造神賀詞/出雲神話と出雲世界 (2) 出雲大社の創建 埋納された青銅器/弥生時代後期の首長墳墓/古墳時代の出雲の東西勢力/大社境内遺跡の発掘情報から/青銅器祭祀・墳墓祭祀・神祇祭祀の三段階/大己貴神の原像 (3) 出雲の霊威力 龍蛇神祭祀/久高島の祝女とウミヘビ/出雲を必要不可欠とした大和王権 3 祭祀王としての天皇 (1) 聖化する大王 御饗の供御/一時的であった超越神聖王権 (2) 新たな〈外部〉の創生 祭祀王への純化/王権の危機 4 出雲の地位の変化 九〜一〇世紀の大転換/触穢思想の形成/肉食の古代史/神無月の由来/万葉集と古今和歌集/時雨から出雲へ/和歌の起源と素戔嗚尊/「神々のふるさと」へ 第三章 祭祀王と鎮魂祭 1 新嘗祭と大嘗祭 習俗としての収穫祭/外来魂の吸収儀礼 2 鎮魂祭の歴史 (1) 令制下の鎮魂祭 天武の招魂/大宝令と鎮魂祭 (2) 鎮魂祭の儀礼内容 『貞観儀式』にみる鎮魂の祭儀/『古語拾遺』の伝承/『先代旧事本紀』にみる起源伝承/御服箱振動の伝承/木綿の糸を結ぶ儀礼の伝承――「むすび」から「むすひ」へ (3) 〈祭祀王〉清和の誕生と鎮魂祭 国史初見の鎮魂祭/鎮魂祭の始動から完成へ 3 鎮魂祭の解釈 伴信友の鎮魂論/折口信夫の鎮魂論 終章 〈日本〉誕生への三段階 伊勢神宮の創祀/〈外部〉としての出雲/祭祀王と鎮魂祭 補 論 「神社とは何か?」の研究展示から見えてきたもの――博物館と大学院の可能性:総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究専攻特別講義 実物資料の力/民俗学は広義の歴史学/継承されなかった柳田の民俗学/民俗学は複合の学/日本の神々/展示の企画――学際性・通史性・実証性/死の発見が宗教の誕生/神社の初見/神社の維持継承/神宝の奉納/理解への感謝/出雲大社の創祀と青銅器祭祀/天日隅宮と龍蛇祭祀/巨大な三本柱/「出雲大社并神郷図」にみる鎌倉時代の出雲大社/金輪御造営差図/江戸ルネサンス/伊勢神宮の御神宝/厳島神社の再建は北条泰時/八坂神社と杉の神木/蘇民将来/『釈日本紀』の加筆/長岡京址から実物が出土/祇園御霊会/祇園社の祭神/天神から牛頭天王へ/牛頭天王の縁起類/『辟邪絵』と牛頭天王/『二十二社註式』の解説/祇園祭の変遷/風流と疫神/学際研究・実物資料/質疑応答 注 あとがき 索引 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062584340
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[ 内容 ] 天武・持統期に成立した古代日本は“内なる”伊勢と“外なる”出雲の二極構造に依って立つ王権であった。 出雲の龍蛇信仰の強力な「霊力」を外部から伊勢へ付与することによって、超越祭祀王としての天皇が誕生したのだ。 “朝日と夕日”・“太陽と蛇”・“現世と他界”―二重構造のダ...
[ 内容 ] 天武・持統期に成立した古代日本は“内なる”伊勢と“外なる”出雲の二極構造に依って立つ王権であった。 出雲の龍蛇信仰の強力な「霊力」を外部から伊勢へ付与することによって、超越祭祀王としての天皇が誕生したのだ。 “朝日と夕日”・“太陽と蛇”・“現世と他界”―二重構造のダイナミクスから伊勢・出雲神話を読み直し通説を塗り替える、民俗学と歴史学を融合させた新たな古代史学の誕生。 [ 目次 ] 第1章 伊勢神宮の創祀(従来の学説と、神宮創祀の基本史料;「神話と歴史」の構成 ほか) 第2部 “外部”としての出雲(王権のミソロジー(神話論理学) 出雲世界の歴史と伝承 ほか) 第3章 祭祀王と鎮魂祭(新嘗祭と大嘗祭;鎮魂祭の歴史 ほか) 終章 “日本”誕生への三段階(伊勢神宮の創祀;“外部”としての出雲 ほか) 補論「神社とは何か?」の研究展示から見えてきたもの―博物館と大学院の可能性:総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究専攻特別講義(実物資料の力;民俗学は広義の歴史学 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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