1,800円以上の注文で送料無料

ひょうたん の商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/11/01

こないだの短編集を読んでから持っていたのに気づいて再読する。って完全に内容が抜け落ちている、一つも覚えていないのかね自分。古美術商、いや中古屋を営んでいるのは知っている、それだけですが。最後にいつもつるんでる仲間が死ぬんだね、息子も質屋ではなく家を継ぐんだね。作中でも言っていたが...

こないだの短編集を読んでから持っていたのに気づいて再読する。って完全に内容が抜け落ちている、一つも覚えていないのかね自分。古美術商、いや中古屋を営んでいるのは知っている、それだけですが。最後にいつもつるんでる仲間が死ぬんだね、息子も質屋ではなく家を継ぐんだね。作中でも言っていたが確かに縁を切らず幼なじみからずーっと付き合うのは珍しいかも。

Posted byブクログ

2022/10/23

『夜鳴きめし屋』に続き、宇江佐作品二作目。お鈴が作る料理がとにかく美味しそう。それに謎が舞い込む・小道具屋の鳳来堂。江戸時代の人々の暮らしが垣間見え、とても良かった(^^) 星四つ。

Posted byブクログ

2022/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 宇江佐真理「ひょうたん」、2009.3発行。本所五間堀にある小道具屋、鳳来堂を舞台に、音松33歳、お鈴28歳、息子の長五郎10歳を中心とした物語。織部の茶碗、ひょうたん、そぼろ助広、びいどろ玉簪、招き猫、貧乏徳利の連作6話。タイトルにもなっている第2話「ひょうたん」が逸品です。夏太郎、おたか、常吉の3人家族に幸あれと願います。なお読むのが後先になりましたが、この作品から「夜鳴きめし屋」(2012.3)に続きます。「夜鳴きめし屋」では、たしか長五郎が主人公です。

Posted byブクログ

2022/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宇江佐真理の江戸の商売屋をメインにした短編連作集。本所の古道具屋の夫婦が主人公、一人息子は亭主音松の兄の質屋へ丁稚奉公している。おかみさんのお鈴は料理上手だ。音松のところへ夜になると飲み友達が集まってくる。お鈴の料理も彼等の目当てだ。古道具屋へ持ち込まれる物に付随した話、飲み友達の絡んだ話、そして息子長五郎の話、どの話もタイムスリップしたかのように自然に江戸時代へ連れて行ってくれ、寒さ、暑さまで感じるような作者の文章には本当に惚れ惚れする。言葉遣い、表現、どれ一つとして現代的な言い回しは無く、説明されてないのに全体が浮かび上がる。そして相変わらず容赦ない。お鈴が騙りに合った小さな姉弟は義父から虐待されて、最終的にはその命を散らしてしまう。今でも少なからずある話だ。時代は江戸、でもここに書かれた市井の普通の人々は今と同じ事で悩んで、困って、食べて、呑んでしている。

Posted byブクログ

2020/10/15

江戸の人情あふれる連作短編小説。とても読みやすいのは、何故だろうか。ハッピーエンドばかりではないが、読後は心温かになれる。

Posted byブクログ

2018/10/20

さえない道具屋の音松、いつも何か煮ている女房お鈴と音松の幼なじみ、息子の長五郎らが繰り広げる人情話六編。

Posted byブクログ

2018/02/13

宇江佐真理の文書は美しいな。本所の市井の緩やかな空気、そして毎度毎度美味そうな料理の匂いまで伝わってくる。ゆえに腹が減る。鳳来堂には夜な夜な友人達が集まり、酒盛りが始まる。女房はたまにイラっとしつつも、美味い肴を出す。素敵な環境だな。憧れる。何だかんだで家で食う飯が1番美味いもん...

宇江佐真理の文書は美しいな。本所の市井の緩やかな空気、そして毎度毎度美味そうな料理の匂いまで伝わってくる。ゆえに腹が減る。鳳来堂には夜な夜な友人達が集まり、酒盛りが始まる。女房はたまにイラっとしつつも、美味い肴を出す。素敵な環境だな。憧れる。何だかんだで家で食う飯が1番美味いもんな。嫁さんってのは、ありがたいもんだ。

Posted byブクログ

2014/12/28

「夜鳴きめし屋」の主人公,長五郎の両親の物語.順番で言えばこちらを先に読むべきなのかもしれないが,逆で良かった気もする.あの人情深く,料理上手な長五郎のルーツを見たような気がした.そして色々な縁があって今に至っているのだと感慨深いものがあった.物語も夜鳴きめし屋に劣らず面白かった...

「夜鳴きめし屋」の主人公,長五郎の両親の物語.順番で言えばこちらを先に読むべきなのかもしれないが,逆で良かった気もする.あの人情深く,料理上手な長五郎のルーツを見たような気がした.そして色々な縁があって今に至っているのだと感慨深いものがあった.物語も夜鳴きめし屋に劣らず面白かったです.オススメ. 以下あらすじ(裏表紙より) 本書五間堀にある古道具屋・鳳来堂。借金をこさえ店を潰しそうになった音松と、将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯をもち、立て直した古道具屋だった。ある日、橋から身を投げようとした男を音松が拾ってきた。親方に盾突いて、男は店を飛び出してきたようなのだが…(表題作)。江戸に息づく人情を巧みな筆致で描く、時代連作集。

Posted byブクログ

2014/10/19

おいしそうな食事が毎回出てきて,真似したくなる。 最後が切ないなあ。 でもこれはいつもの宇江佐節。

Posted byブクログ

2014/04/22

本所五間堀にある古道具屋・鳳来堂を営む夫婦の遭遇する出来事を描いた短篇集。 酒と博打に目がなく、父母の形見である店を潰しそうになった店主の音松と、恋人に捨てられたお鈴は縁あって夫婦となり、半分ガラクタの生活道具を商っている。 一人息子は音松の兄が主を務める質屋に奉公に出している...

本所五間堀にある古道具屋・鳳来堂を営む夫婦の遭遇する出来事を描いた短篇集。 酒と博打に目がなく、父母の形見である店を潰しそうになった店主の音松と、恋人に捨てられたお鈴は縁あって夫婦となり、半分ガラクタの生活道具を商っている。 一人息子は音松の兄が主を務める質屋に奉公に出しているため、夫婦ふたりきりの生活だが、しょっちゅう音松の幼なじみ三人が店に集まって飲み明かす。 鳳来堂に訪れたおかしな客が持ち込んだ怪しい品々と事件6話。 どれも些細な事柄だけれど、生きることと家族の大切さのようなものを浮き彫りにしている。 お鈴が店の前で煮炊きする風景が繰り返し出てきて、とても味がある。 登場人物誰もが活き活きとしていて、でもご都合主義じゃなくきちんと痛い部分も描いているところが人間味があって物語の深味を感じた。 時代物はほとんど読まないのでどうしても高田郁と比較になってしまうが、あちらの方が物語は豊かで、読みやすく引き込まれる印象。 こちらはサクサク明瞭である。

Posted byブクログ