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ボクの彼氏はどこにいる? の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2023/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

11/14 子供が面白そうだねと言ってたLGBT関連の本を二冊借りてみた。一つ目がこちら。とにかく軽快で痛快青春小説として面白かった! フィクションじゃないの?と思ってしまうほどの面白いエピソード。当事者からするとあるあるなんでしょうね…。著者がバイタリティーあって魅力的なのが伝わってきた。ご家族も素敵。 正直、性的指向を隠すなんて簡単じゃない?と思ってた。でもそうではなく。好きな人を目で追いかける、思わずにやける、とか・・・自然な行為を押し殺し、自分が自分でないのは苦しいだろうな。 思春期には自分が好きでないものを好きと演技しなければならないことってあると思う。好きでもないのに仲間はずれにされたくなくてタピオカ飲んだりとか笑。それが浅香唯さんだったのね笑。 自分が自分でいていい。 簡単そうで難題だ。

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2019/11/15

 ○○第一世代、になれるチャンスが、だれにでも人生のうちには何度かあるように思います。「第一世代」になれた人は、手さぐりの闇のなか一歩を踏み出したり、一筋の光をひとより先に感じることができた人たちです。  インターネットを使うことで、それまで出会うことのなかった人と知り合うこと...

 ○○第一世代、になれるチャンスが、だれにでも人生のうちには何度かあるように思います。「第一世代」になれた人は、手さぐりの闇のなか一歩を踏み出したり、一筋の光をひとより先に感じることができた人たちです。  インターネットを使うことで、それまで出会うことのなかった人と知り合うことができるようになりました。  出会うことのなかった、知られないままそこにいた、さまざまな、マイノリティ。いまではLGBT、と表現されるようになったひとびとの中にも、インターネットに光を見いだしたひとがいました。著者の石川さんも、その一人だと思います。  たまたま、自分も世代が同じだったので、教室の中が男性と女性ではっきり分かれ、話題の中身のアイドルも、女性と男性にはっきりわかれていた当時の雰囲気がすぐ思い出されます。  本当は光GENJIの話がしたいのに、浅香唯のファンを装いながらでなければ仲間でいられない苦しさ。それを思うだけで胸が苦しくなります。  いまおもえば、ほんの30年ほど前の日本は、息苦しくて、生きにくい世の中だったと思います。昔がいまよりよかったなんて全然思えません。かつての日本が美しく、いまの日本は腐っていると本気で思っているひともいるようですが、わたしにはそうは思えません。  出会うべき人が世の中にいることに、パソコンのモニター越しに気づいた瞬間の興奮、鼓動が、自分にも似たところがある人には、きっと伝わるはずです。  一歩を踏み出す前の不安、予想されるネガティブな反応をこえ、ほんとうの自分を開示して生きる生き方を、読みやすい文章で実感させてくれます。  第一世代があった上で、現在の状況があります。  世界が変わったあとになってから、元の世界をイメージすることは難しいことです。とんねるずのかつてのキャラクターを今の世の中でみて笑えるかどうか。または、懐かしめるかどうか。かつての世界、当時を生きたひとたちに、その見識と態度を問われる題材ではないかなぁ、と感じます。

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2019/10/17

この本の単行本が出版されたのが2002年のこと。自分はまだ11歳だった。 「ボクの彼氏はどこにいる」 なんてシンプルで分かりやすく、そして柔らかさのあるタイトルなんだろう。11歳の自分がこの本を見たら、どう思ったんだろう。 その頃のゲイとしての自覚はまだぼんやりとしたもので...

この本の単行本が出版されたのが2002年のこと。自分はまだ11歳だった。 「ボクの彼氏はどこにいる」 なんてシンプルで分かりやすく、そして柔らかさのあるタイトルなんだろう。11歳の自分がこの本を見たら、どう思ったんだろう。 その頃のゲイとしての自覚はまだぼんやりとしたものでしか無かった。もしもこの本を手に取っていたら、自分の人生を良い方向に向かっていただろうか? いや、あまり自信が無い。感化されて早まって、空回りなカミングアウトをしていたかもしれない。 結局、今がこの本を読むべきタイミングだったのかもしれない。 (続きは書評ブログでどうぞ) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E6%9B%B8%E8%A9%95%E6%84%9F%E6%83%B3_%E3%83%9C%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%BD%BC%E6%B0%8F%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B_%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E6%88%91

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2015/02/18

 主張は分かるのですが、読み物としては特段のインパクトはないように感じました。  ある程度、BL小説を読みふけり、リアルゲイやらビアンやらの知識をそこそこ持ち合わせておいて読むと感動にはかけるという印象。  カミングアウトの三か条(自己肯定感の有無、経済的自立、仲間作り)や、カミ...

 主張は分かるのですが、読み物としては特段のインパクトはないように感じました。  ある程度、BL小説を読みふけり、リアルゲイやらビアンやらの知識をそこそこ持ち合わせておいて読むと感動にはかけるという印象。  カミングアウトの三か条(自己肯定感の有無、経済的自立、仲間作り)や、カミングアウトの必要性についての思考を促すところ、カミングアウトは終わりではなくて理解しあう対話のための始まり、というまとめ方には納得しました。セクシャルマイノリティが幸せに生きられる社会作りを、人と人との繋がりを、という主張も前向きです。

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2014/11/26

ずっと読みたいと思っていて、ようやく読めました。 マイノリティって当事者にしか分からない葛藤があります。日常の何気ない会話の中でも些細な一言に傷ついて、神経を尖らせて、疲れて、悩んで、苦しんで。中でも隠し通せてしまうマイノリティはより一層に辛い思いをします。 本書はセクシャルマ...

ずっと読みたいと思っていて、ようやく読めました。 マイノリティって当事者にしか分からない葛藤があります。日常の何気ない会話の中でも些細な一言に傷ついて、神経を尖らせて、疲れて、悩んで、苦しんで。中でも隠し通せてしまうマイノリティはより一層に辛い思いをします。 本書はセクシャルマイノリティの方々が希望を持てるよう、前向きで明るい文章を一貫している気がします。ただご本人はとても苦しかったんだろうなと思います。 読んで良かったです。

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2014/11/07

読んでなかった、読んどこうというところで。 インターネットは、マイノリティをつなげるのに大きな力を発揮するなぁと。 最近、実感していたところもあるから、そうだよなぁととても共感しました。 相対数が少ないと、自分の手の届く範囲の世間にいる可能性は確実に低くなるので、日本全国、世界中...

読んでなかった、読んどこうというところで。 インターネットは、マイノリティをつなげるのに大きな力を発揮するなぁと。 最近、実感していたところもあるから、そうだよなぁととても共感しました。 相対数が少ないと、自分の手の届く範囲の世間にいる可能性は確実に低くなるので、日本全国、世界中どこでもつながれるってすごいです。 自分と同じように感じていた、同じような状況の人がいるんだ、と知ることは、とてつもない力になる。 使い方を間違えたり、極端な考え方を増長させたり、とかデメリットは当然あるけども。 実名で、写真を表紙にして、という決意で作られたところが、多くの人の心の支えになったと思います。

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2014/08/31

何年か前にテレビかなんかでこの本を知って、読んでみたいなぁと思っていた一冊。 ちなみに私は「普通の」人だと思う。だから、なるほど同性愛者の人はこういったことに不安を感じるのか、これほど悩むのか、と勉強になった。 私には同性愛者の友人がいる。 だけどその友人は異性と寝ている。同性...

何年か前にテレビかなんかでこの本を知って、読んでみたいなぁと思っていた一冊。 ちなみに私は「普通の」人だと思う。だから、なるほど同性愛者の人はこういったことに不安を感じるのか、これほど悩むのか、と勉強になった。 私には同性愛者の友人がいる。 だけどその友人は異性と寝ている。同性とは付き合ったことも寝たこともない。じゃああなたは異性愛者なんじゃない?と聞いたことがある。 だけど友人は「本当に好きな人には好きだと伝える勇気がない」のだと困ったように言った。 私はよく理解できなかった。なんちゃってじゃないの?とも思ってしまった。 でも、友人は本当に同性愛者なのかもしれない。繋がる勇気を持てないだけでね。私はそれを否定するべきではなかったし、疑うべきではなかった。 友人へ あの時はごめんね。疑ってからも連絡をくれて、飲みに誘ってくれてありがとう。あなたがカムアウトしてくれたことも今になって嬉しく思います。 いつかこの言葉を直接あなたに伝えたいです。

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2014/10/14

ゲイであることをカミングアウトし、それを周りに認めてもらい、その立場を活かして活動していく。それを実現のものにしていくまでの著者の体験談が赤裸々に綴られている。ゲイであることに悩み葛藤してきた人、ゲイというものがどんなものか分からない人、色んな人に読んでもらいたい。この作品を通し...

ゲイであることをカミングアウトし、それを周りに認めてもらい、その立場を活かして活動していく。それを実現のものにしていくまでの著者の体験談が赤裸々に綴られている。ゲイであることに悩み葛藤してきた人、ゲイというものがどんなものか分からない人、色んな人に読んでもらいたい。この作品を通して勇気付けられたり、新しい視点を得ることが出来るのではないかと思う。 ただ、ここで一つ言っておきたいこととして、本書で述べられている著者の意見はあくまで「ゲイの生き方のひとつの形」として、とどめて置いて欲しいということ。この著書を読んでいると、ゲイであることの分析に客観性が足りないと言うか、「ゲイに生まれて良かった!」という著者の発言からも伺えるように、些か視点が盲目的というか、現実味に欠けるような印象を受ける。ゲイであることに卑屈になる必要も無いが。(当時の彼の立場から考えてそう発言するのも仕方のないことだったとは思うけれども。)本書に溢れる「肯定の嵐」は読んでいて感極まるものがある。そこに至るまでの筆者の人生を想像すると尊敬できるし、自身の琴線に触れるのも確かだ。多くのゲイは「自分なんて」っていう自責の念を必要以上に抱いている。現実問題として、ゲイであることは隠さないといけない場面が殆どだろうから、胸張って生きようにもそれが許されない。でも、著者の在り方が絶対正しいということは無いし、絶対幸せということも無い。「カミングアウトこそ幸せの形」という考えに圧迫され精神的苦痛を感じているゲイの方も少なくないのではと思う。決してそうじゃ無い。あくまでも生き方は人それぞれ。だから私は、著者の生き方を否定しているつもりは無いし、彼の活動に励まされた人も大勢いるという点から、充分価値のある行動だと思う。ただ、それに感化されるあまりに自分を追い詰めて欲しく無い。そう思うだけだ。これを読んで励まされる人もいれば、一方で無駄に傷つく人もいるのではないか、そう思ってついレビューを書いてしまった。気にする必要なんてない。正解の無数に存在する問いに対する一つの答え、という考え方が適切だろう。いつか辿り着くであろうそれぞれの理想の形を胸に、その時々でベストの選択を積み重ねて行けば振り返ったときに満足できる人生になっているんじゃないかと自分自身に言い聞かせている。けれど、それは答えになってないのかな?無責任なのかな?私自身、まだまだ理想の答えに辿り着けそうにない。

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2014/05/12

自分自身のジェンダー?セクシャリティー?に悩んでいる時に読んだ本。 とても読みやすくて、大我さんの本をこの後立て続けに読んだ。どれも、優しいし易しい本だった。友達にも勧めやすい一冊かと思った。

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2013/11/02

LGBT界の超著名人のたいがさんの著作。コンピュータのくだりになんだか時の流れを感じさせられた。憲法の勉強で少数者の権利がどうこうとか言ってる割には、この少数者たちの切なる感覚みたいなものを忘れかけていたのを思い出させてくれた。高校生の頃によく憤っていたもの。頭だけの勉強になりが...

LGBT界の超著名人のたいがさんの著作。コンピュータのくだりになんだか時の流れを感じさせられた。憲法の勉強で少数者の権利がどうこうとか言ってる割には、この少数者たちの切なる感覚みたいなものを忘れかけていたのを思い出させてくれた。高校生の頃によく憤っていたもの。頭だけの勉強になりがちだ。そして頭だけの勉強は得てして少数者の権利を大切にしているように聞こえて、本当はなにも見えていないことに気付く。結局、感覚や実感が大事だ。自分の隣で、いかにも普通な顔でなにもありませんよみたいな顔で一緒にいる人が、実は自分にはどうにもならないようなことが原因で社会的な抑圧を受け生きづらいと感じているかもしれないという実感。別にLGBTのことに限らず。

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