さえずる舌 の商品レビュー
美人で頭がよくてお洒落、性格もよくて仕事も出来る。。。と思ってた部下が実は敵だった、ってだけで結構怖いのに、その相手がモンスター(SF的な意味じゃなく)だったとは! ただ、そのモンスターとも思えるようなコがあれくらいで睡眠薬飲んで自殺未遂ってちょっと納得できなかったけど。 後...
美人で頭がよくてお洒落、性格もよくて仕事も出来る。。。と思ってた部下が実は敵だった、ってだけで結構怖いのに、その相手がモンスター(SF的な意味じゃなく)だったとは! ただ、そのモンスターとも思えるようなコがあれくらいで睡眠薬飲んで自殺未遂ってちょっと納得できなかったけど。 後味はあまり良くなかったけど、悪意、善意ってなんだろう、とかいろいろ考えさせられる本でした。
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「他人の心は、ある程度推し量ることはできても、その奥底までを覗き見ることはできない。けれども、自分の心は、目を瞑っていても奥底まで見える。見ずにやり過ごそうと思っても見えてしまう。」 「冷え込み、凍えかけているのは、真帆の身であり心だった。人という人が恐ろしいなどいうのも誤魔化し...
「他人の心は、ある程度推し量ることはできても、その奥底までを覗き見ることはできない。けれども、自分の心は、目を瞑っていても奥底まで見える。見ずにやり過ごそうと思っても見えてしまう。」 「冷え込み、凍えかけているのは、真帆の身であり心だった。人という人が恐ろしいなどいうのも誤魔化しだ。今、真帆が最も恐れているのは、自分自身の心だった。芽衣がさえずらなくても、真帆の心が勝手にさえずる。」
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心理カウンセラーの真幌は、知性も美貌も抜きん出ている芽衣を新たなスタッフとして招き入れ、満足していた。しかし、小さな問題が次々と起きていく。世の中にこんな人がいるのかと怖くなるが、芽衣のまわりの真幌や他のスタッフの心理描写がうまい。
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ヒーリングスタジオを経営する真幌に近づく芽衣は、心の病気を患っていたのだ。芽衣の病気とは、小さな嘘を積み重ねることで一時、魅力的な存在と思われるが、その嘘がバレ周囲を混乱に落とし入れるという事を繰り返す心の病気である。ヒーリングスタジオ経営する真幌が今回のターゲットに選ばれた理...
ヒーリングスタジオを経営する真幌に近づく芽衣は、心の病気を患っていたのだ。芽衣の病気とは、小さな嘘を積み重ねることで一時、魅力的な存在と思われるが、その嘘がバレ周囲を混乱に落とし入れるという事を繰り返す心の病気である。ヒーリングスタジオ経営する真幌が今回のターゲットに選ばれた理由が、芽衣には彼女が苦労もせずに幸運に恵まれ事業に成功し、私生活においても幸せそうに見えたので嫉妬を覚えたとある。その動機があまりに普通すぎるし、この結末は安易かもしれない。
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明野照葉『さえずる舌』読了。容姿端麗、頭も性格もよく仕事もできる…ように見える女性の言動が、少しずつ皆の輪を乱しはじめる。気付かないくらい、少しずつ。でも、計画的に。こういう人、実際にいそうで怖い。ラストはちょっと、おや?と。
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またまた借りた明野照葉。 序盤から終盤前まではドキドキで先が気になってガツガツ読んだけど、最後はちょっと尻つぼみな感じでした。 この人は女の怖さを書くのが得意なのね。 芽衣みたいに人の心を巧く動かしたり勘違いさせたりするのが得意な人いるよね。 マインドコントロール。うらやましい...
またまた借りた明野照葉。 序盤から終盤前まではドキドキで先が気になってガツガツ読んだけど、最後はちょっと尻つぼみな感じでした。 この人は女の怖さを書くのが得意なのね。 芽衣みたいに人の心を巧く動かしたり勘違いさせたりするのが得意な人いるよね。 マインドコントロール。うらやましい。 個人的には心理系の仕事をしてる人って、どんな出来事とかでも職業病的に分析しちゃったりで大変なんだろうなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読ませる文章だな、と思った。 ただ、話のスケールは小さいし帯で謳われてるほど怖くもない。 ラスト50ページほどの展開が急すぎる。 折角人物像を丁寧に練り上げてきたんだから、破綻させる時もじっくり読ませて決着する展開にしてほしかった。 その力量はあるだろうに・・・
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多かれ少なかれ、自分の言葉や行動で他人を誘導し、コントロールしようとすることは誰だってしている。それは基本、自分の利益のためだが、退屈しのぎで、というのもわかる。ただそこをデフォルメしすぎて、こんな人はいないだろ…と突っ込みたくなったところが残念。そんな人をモンスターとし、対峙す...
多かれ少なかれ、自分の言葉や行動で他人を誘導し、コントロールしようとすることは誰だってしている。それは基本、自分の利益のためだが、退屈しのぎで、というのもわかる。ただそこをデフォルメしすぎて、こんな人はいないだろ…と突っ込みたくなったところが残念。そんな人をモンスターとし、対峙するのが中庸だけど、運がよく、それを十分弁えた主人公っていうのが、現実離れしていて、単なる火サス的な小説になっている。より現実味のある人物像なら、もっとゾクッとなる読後感になったはず。
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再読。 これも知性・美貌を備えカリスマ的な魅力をもつ完璧な女性の話。 主人公である心理カウンセラー 真幌が完璧な女性 芽衣を雇い入れたことからスタッフ間に歪みが生まれる。 真幌が自分を守る気持ちを否定するのは理解できないが、充分に面白かった。 2010.10.5 面白かった〜 ...
再読。 これも知性・美貌を備えカリスマ的な魅力をもつ完璧な女性の話。 主人公である心理カウンセラー 真幌が完璧な女性 芽衣を雇い入れたことからスタッフ間に歪みが生まれる。 真幌が自分を守る気持ちを否定するのは理解できないが、充分に面白かった。 2010.10.5 面白かった〜 この作家さんにしばらくハマリそう。 最後がちょっと尻つぼみかな。 完璧な女性である芽衣に関しての分析は腹に落ちないし、真幌の自責の念は優等生過ぎ。誰でも自分が可愛いし、保身の気持ちを否定することはないと思う。 芽衣と沢崎との攻防が中途半端に終わったのは残念。
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読んでて退屈することはないんだけど、イマイチ・・・なのがこの作者の特徴かも・・・。 女性の怖さを描くのが作風ですが、キャラクター造形がどうもリアルじゃないんですよねえ。 作中に出てくるファッションやお店もどうもイケてないというか、貧乏臭いというか。 やっぱりハヤシマリコみたいに、...
読んでて退屈することはないんだけど、イマイチ・・・なのがこの作者の特徴かも・・・。 女性の怖さを描くのが作風ですが、キャラクター造形がどうもリアルじゃないんですよねえ。 作中に出てくるファッションやお店もどうもイケてないというか、貧乏臭いというか。 やっぱりハヤシマリコみたいに、自分もゴージャスでセレブな生活してないとだめなのかも(笑)
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