『ギロチン城』殺人事件 の商品レビュー
アリスミラー城にはガッカリでしたが、ギロチン城は、流石物理の北川! ただ、首と身体の入れ替えをするなら、島田荘司さんの刺青殺人事件のような、もう一捻りがあると更によかったように思われます あと、個人的にはキャラの背景をもう少し詳しく説明してもいいかなと…
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人形に込められたHelpの文字、探偵・ナコと頼科は曰くつきの「ギロチン城」へ。 そこでは道桐の姓を持つ一族とその従者たちが下界と隔絶した暮らしを送っていた。回廊で起こる不可能な密室殺人、あまりにも巨大な城と謎が待ち構える。 城シリーズの第四弾。非常にスピーディーに事件に突入する。アリスミラー城と同様、完全にトリックに重視の作品で登場人物の心理描写は淡々としている。 ギロチン城の名の通り、城自体が巨大なギロチン仕掛けになっている。コレクションルームの不自然な区切りはそう来たかという感じ。 回廊の廊下移動の大仕掛けも面白い。廊下が円状になるように歪んでいる伏線が眩暈を起こすというのは弱いと思うけども、降霊術・スクウェアというネーミングがいいじゃないですか。 藍と悠の誤認は中々に複雑で頼科と道桐一族そして読者のそれぞれで認識の齟齬がある。人物の呼称を人体のパーツで分けるという人形の件があるからこそ出来る荒業である。
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「城」シリーズ第四弾。今作ではギロチンが重要なモチーフとなっている。作中では当たり前のように物理トリックが登場する。違和感はあったものの流石にその詳細な仕組みには気付かなかったなぁ。そして物理トリック以外にも最後には驚愕の真実があったわけだが、ちょっと無理矢理すぎる気がしないでも...
「城」シリーズ第四弾。今作ではギロチンが重要なモチーフとなっている。作中では当たり前のように物理トリックが登場する。違和感はあったものの流石にその詳細な仕組みには気付かなかったなぁ。そして物理トリック以外にも最後には驚愕の真実があったわけだが、ちょっと無理矢理すぎる気がしないでもない。情景的にはとても儚く美しい雰囲気があり、その無機質さと刹那的な雰囲気が人間を人形という記号にしていくような感じはした。
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今作はなんだかすとんと腑に落ちました。前作がもやもやしたから余計になのか。。 処刑道具コレクションがあるから『ギロチン城』なのかと思ったら、巨大なギロチンが仕掛けられてるお城なのですね。塔の間に渡してあってサロンを両断するギロチン…これはなかなか気付かないと思います。元の城主もこ...
今作はなんだかすとんと腑に落ちました。前作がもやもやしたから余計になのか。。 処刑道具コレクションがあるから『ギロチン城』なのかと思ったら、巨大なギロチンが仕掛けられてるお城なのですね。塔の間に渡してあってサロンを両断するギロチン…これはなかなか気付かないと思います。元の城主もこれで亡くなってるのに謎の死になってるなら、これギロチンは元の位置に戻す事が出来るのだろうな。 14人のコード名も凄かった…けれど、名前が一、ニ、三、四、五…ってヴィンスモーク家じゃないんだから…って思いました。悠と藍のYou&Iも。死には名前すらない。人々は人形だから名前も記号でしかない…というのならそうなのでしょう。 悠を消して藍になるために、悠を知っている人を消す、という動機は理解できないけれど筋は通っているので腑に落ちます。悠(首から下)と藍(首から上)で、悠として扱われるけど自分は藍みたいに思うの苦しいだろうな。徹底的に人形として扱う、は心を壊すんだなと思いました。 城シリーズ、わりと城の周りに何もないなと思いました。終わりかけてる世界にあったり、世界の果てにあったり、孤島にあったり、認証システムで外界との交流を断ってたり。 日常に異様な館が建ってるのも良いし、異常に異様な城が建ってるのも良いです。妙な建造物ミステリ、しばらく追おうかな。
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城シリーズ、第4弾。 登場人物の名前が数字だったり、胴体と頭がゴチャゴチャになったり、ちゃんと理解できたのか微妙。 大掛かりなトリックは、図解があっても理解できなかった…。
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イントロからあやしい世界に引き込まれてしまい、あれよあれよというまにギロチンで殺されて行ってしまう人々。 まさかの大規模トリックにびっくりしてしまった。
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巧いなぁ! 驚きでは『アリス・ミラー』の方が上かもしれないけど、真相の隠し方の巧みさで言ったら『ギロチン』の方が上だよ! このネタ自体は先出の傑作ミステリがあるのですが、使用の必然性という部分ではこちらの方が圧倒的に上。 物理トリックはやや説明不足感が否めませんが大胆にして緻密...
巧いなぁ! 驚きでは『アリス・ミラー』の方が上かもしれないけど、真相の隠し方の巧みさで言ったら『ギロチン』の方が上だよ! このネタ自体は先出の傑作ミステリがあるのですが、使用の必然性という部分ではこちらの方が圧倒的に上。 物理トリックはやや説明不足感が否めませんが大胆にして緻密、よくこんなややこしいの考えたなぁと感服。 北山猛邦の巧さを改めて実感しました。
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北山猛邦の城シリーズ第4弾『『ギロチン城』殺人事件』を読了。 城シリーズはかなり久しぶり。今回はギロチン城ということで、名前からして既に物騒な雰囲気である。 自称探偵のナコと、頼科の二人で助けを求めてきた女性を救出するためギロチン城へ出向く。ちなみにナコは態度の大きさが目立つ...
北山猛邦の城シリーズ第4弾『『ギロチン城』殺人事件』を読了。 城シリーズはかなり久しぶり。今回はギロチン城ということで、名前からして既に物騒な雰囲気である。 自称探偵のナコと、頼科の二人で助けを求めてきた女性を救出するためギロチン城へ出向く。ちなみにナコは態度の大きさが目立つが、頼科は普通というところだろうか。二人の掛け合い(と言えるかは微妙だが)も面白い。 トリックが素晴らしい。スクウェアと呼ばれる都市伝説(遭難した登山者四人がそれぞれ山小屋内の四つ角に立ち、ぐるぐる回る話)を驚くべき方法で利用している。 さらに、城の住人として確かに存在するはずの人物がいないのだが、それについても感心させられた。あまり書くとネタバレになるのだが、捉え方の問題とでも言おうか。成程と感心させられた。 ギロチン城の伝説と上手く絡めた点も良い。ところどころよくできている作品で、完成度は決して低くない作品と言えるだろう。 城シリーズは第3弾の『『アリス・ミラー城』殺人事件』を飛ばしてしまったが、いずれ読みたい。
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ひえー何が起きたんだ。わけわかんないぞこれ。物理トリックやばい。でも叙述トリックもなかなか。ひえー。 **ネタバレ** ギロチン城のスケールが大きくて笑いました。上に刃物ぎらりんしてたら気付けよ…。あの図で廊下は丸く回らないよ…。うまくしゃがんでないと全身がぶつ切り(楽しい)になっちゃう。突然「城はシリーズだったんです!」っていろいろなネタ入れてきたのは何故。 なんか逆叙述トリックとかいうすごいのが使われてるらしいのですがギロチンどすんのインパクト強すぎてあまり印象に残ってないです。名前がわかりやすくて大変よかった。適当な名前ながらキャラ判別できたし。 天井のギロチン錆びなかったの?って思ったけど錆びてた方がホラーチックですね。さっくり切れないと余計痛そう。つっこみどころをいろいろ想像するのも楽しい本でした。
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すごく面白かった!!大好きな本。設定、世界観、登場人物、全てが上手く、好みだった。この幻想的で美しくも、残酷な世界を書ける北山さんはさすが。
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