1945年のドイツ 瓦礫の中の希望 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ドイツそして日本にのっての1945年という年はかつて経験したことがない悲惨な年であったことは言うまでもありませんが、改めてこの本を読んでみて、ドイツの敗戦後がいかに悲惨であったかというよりも、ナチ政権が崩壊し、文字通り無政府状態の中で、東方ポーランドなどから逃げてきたドイツ人難民も大量に発生し、米英仏ソ4カ国の占領体制の下で、ドイツの将来像が決定され、ソ連・ポーランド・仏などの国境に関する思惑、事実作りなどが進行していく・・・。著者は日本の終戦と継続への動き、原爆投下と玉音放送による戦争終結などの章も詳しく書いているものの、ドイツの悲惨さは日本をはるかに上回ると思わざるを得ませんでした。しかし、その中でも著者はドイツに原爆が投下されなかったのは、降伏までに原爆が開発されていなかったという幸運!といいます。一方、ベルリンはほとんど瓦礫になっていたというのですから、幸運と言えるのでしょうか? ヒトラーの狂気は彼が自殺する時に、誇り高いドイツ人がむしろ全滅することを信じ、希望していた!?なぜ戦争に敗れることが明確になって行った中で、そこまでドイツ人が従っていったのかが、不思議です。戦後の欧州の国境線の確定などについても、どのようなスターリン、チャーチル、ルーズベルトほかの指導者たちの背後の動きがあって今に至っているのか、全く知らなかった自分を知らされました。
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