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グローバリゼーション人類5万年のドラマ(下) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2013/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書では、グローバリゼーションを「ホモサピエンスが5万年ないし7万年前にアフリカを出て世界に散らばってから現在に至るまでのすべてのプロセス」と定義し、その原動力が「何にもましてより良い暮らし、より満足のいく生活を求めようとする人間の根源的欲求から生まれたもの」とし、肯定的に捉えている。また、このグローバリゼーションを推し進めてきた人々を、貿易商、布教師、戦士、冒険家の4種類に分類し、「帝国」が「歴史上最も効果的な遺伝子の攪拌機」の役割を果たした、としている。そして今や世界は「超高速接続社会」に変容し負の側面も生まれているが、この流れは必然であり逆行させることはできない、としている。 具体例に富み、ジャーナリスティックな読み物としては面白いが、仮説&理論面は、弱いか。

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2012/02/19

グローバリゼーションは国家主義的な世界認識を超え、はるか先を行ってしまった。国や国境を超えてわれわれは結ばれているという事実と、その認識の先にこそ未来がある。 世界を知りたくなる本。

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2012/02/02

第6章 帝国の織りなす世界 第7章 奴隷、細菌、そしてトロイの木馬 第8章 グローバリゼーション-流行語から呪われた言葉へ 第9章 グローバリゼーションを恐れる者は誰だ? 第10章 前途

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2011/05/05

下巻は奴隷制度の歴史や現代のグローバリゼーションによる否定論やWTOの農業分野の議論がされている。著書のグローバリゼーションを養護する意見は理解するものの、WTOで先進国の手厚い補助金でより貧しくなっている途上国に理解をし、農業の自由化を謳っているが、では逆に自由化により先進国の...

下巻は奴隷制度の歴史や現代のグローバリゼーションによる否定論やWTOの農業分野の議論がされている。著書のグローバリゼーションを養護する意見は理解するものの、WTOで先進国の手厚い補助金でより貧しくなっている途上国に理解をし、農業の自由化を謳っているが、では逆に自由化により先進国の農家への負の影響に対してどのような解決策を考えているのかは分からなかった、ないしは書いていなかった。どれか正という解がない世の中ではあるがこの手のテーマだからこそ現代の移民や格差などの問題にもう少し事象だけでなく踏み込んだ意見が欲しかった。ただグローバルな人類史としてダイナミックに描いており勉強になった。ある書評でも「外交官必読の書として世界中のアメリカ大使館に備えておくべきだ」とも書かれたそうだ。

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2010/06/03

はー読み終わったー、しんどっ! 総じて平易な構文で訳されているはずなのにどうしてこんなに読みづらく頭に入ってこないんだろう、としばしば目頭を押さえながら首を捻ったりしたのだけれど、上下巻通して著者の主張は概ね下巻の8~10章に要約されており、すなわち「新自由主義的な経済のグローバ...

はー読み終わったー、しんどっ! 総じて平易な構文で訳されているはずなのにどうしてこんなに読みづらく頭に入ってこないんだろう、としばしば目頭を押さえながら首を捻ったりしたのだけれど、上下巻通して著者の主張は概ね下巻の8~10章に要約されており、すなわち「新自由主義的な経済のグローバル化の功罪がテクノロジーの成熟によって目に付きやすくなった結果グローバリゼーションそのものが世界的な経済格差や環境汚染などの原因と混同されて非難されているけれど個の利益を追求するが為に有史来繰りひろげられてきた人類の拡散と再結合の歴史そのものがグローバリゼーションである以上これを短絡的に新自由主義と同一視するべきではないしそもそもこの流れは誰にも止められない」というその主張を補強するために、1~7章を費やして延々と人類史を縦横無尽に繙く、その「これでもか」とばかりの博覧強記ぶり、執拗さ、奔放さに振り回されてほとほと疲れました、といったところが正直な感想。ともかく、上の乱暴な要約(なにせ半分以上のページで5行ごとに瞼が自動的に落ちては2行下がって読み直しだったので、甚だぁゃιぃ)が間違っていなければ著者の主張には概ね同意なのだけれど、では、グローバリゼーションが新自由主義を含む上位概念だとして、それを認識した我々は実際この生きにくい世界に対しどう振る舞うべきなのか。著者はグローバリゼーションがこの先どうなっていくのか誰にも予測できない、と述べ、確かにそれは当然だろうと思うけれど、だとすればそれを認識したところで現状は何も変わらないのではないか。安定した上位概念で安らかにアウフヘーベンできるのは既に生活に不安のない階層に属している人々だけだろう(生活に不安がなければ既に安らかだろう、なんて単純なトートロジーが成り立たないくらいの事は生活これ不安だらけな僕にも判るYO)。日々の生活に対する不安や焦燥は歴史書の紙上で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ! なんちて。

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2011/01/09

何かを語る際にどのスケールで考えるかによって,コンテクストは変わる.これまでの人類の歴史から,今のグローバリゼーションを説明されると,今までとは違う見方ができる.しかし今の時代,時間の流れは本当に早いんだな…

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2011/09/20

グローバリゼーションはなんか最近悪者だけど人類はアフリカから足を踏み出した5万年前からずっといろいろな文明と関わりながら地球に広がってきたグローバリゼーション それは 人類の歴史そのものである 

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2011/07/20

原題 " Bound Together ? How Traders, Preachers, Adventurers and Warriors Shaped Globalization"

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