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裸の王様・流亡記 改版 の商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2010/09/16

短編集。文章は淡々としてかっこいい。しかし、如何せん暗い。主人公の中にある強い意思を感ずるものの、圧倒的な力に対しての疲弊感や諦念の色が濃い。読み終わって、「ようし、がんばるぞ!」とはならない。多感な時期に不条理なものを見過ぎた人は共感できるのかも知れない。

Posted byブクログ

2010/05/22

浪人中に読んだ「夏の闇」と、今回収録されていた「なまけもの」から、開高独特のアンニュイの描き方みたいなものがわかった気がする。 「裸の王様」「パニック」「なまけもの」の三作品は面白かったけど、「流亡記」の前半のグダグダ感が読むのやめようかと思うほど辛かったので★3つの評価にしてお...

浪人中に読んだ「夏の闇」と、今回収録されていた「なまけもの」から、開高独特のアンニュイの描き方みたいなものがわかった気がする。 「裸の王様」「パニック」「なまけもの」の三作品は面白かったけど、「流亡記」の前半のグダグダ感が読むのやめようかと思うほど辛かったので★3つの評価にしておく。

Posted byブクログ

2009/10/04

評価・・・できないなあ。 そもそも文体が肌に合わない。 島本理生が角川のおすすめで挙げていたので読んではみたけど、「裸の王様」以外は読めたものじゃない。 叙情的というか。何というか、本を読むときはある程度「よし、読もう」という覚悟を持って読みますよね? でもその覚悟じゃまだ足り...

評価・・・できないなあ。 そもそも文体が肌に合わない。 島本理生が角川のおすすめで挙げていたので読んではみたけど、「裸の王様」以外は読めたものじゃない。 叙情的というか。何というか、本を読むときはある程度「よし、読もう」という覚悟を持って読みますよね? でもその覚悟じゃまだ足りない、この人の文章を読んでいるとそれ以上の何かを殺がれるんですよね。 というか、リアルすぎるんだよね。それも、美しいものに目を向けたリアリティではなくて、必要のないリアリティ。 その割に「裸の王様」での主人公は感傷的で押し付けがましく独善的(と私は思った)という、耐え難い構造。 だからこれは、どんな年代の人が、どんな時に読んで、何を得られる小説なのか?というのが、全く推測できない。 酷評していますが、これは本当に人を選ぶ本で、合うか合わないかってだけで、この本自体が劣ったものとは私にはいえません。 ただ現在の時点での私が読んだ感想は、「読むのが苦痛だな」というものでした。 頑張って三度ほど手に取りましたが、二つ目の短編と最後の中篇の中盤まででギブアップです 基本的に、どんなにつまらなくても本は絶対に読了するポリシーの私が放棄した本です。以上。

Posted byブクログ