美丘 の商品レビュー
後半、号泣です。 中盤で秘密があかされる主人公の彼女の設定は、 「ありえへん」と思ったのですが、最後は涙ナミダで締めくくられました。 いらさんの言葉ひとつひとつが美しく、 情景が目に浮かびます。 久しぶりにいらさんの本を読みましたが 言葉・表現がより豊かになった気がしました。...
後半、号泣です。 中盤で秘密があかされる主人公の彼女の設定は、 「ありえへん」と思ったのですが、最後は涙ナミダで締めくくられました。 いらさんの言葉ひとつひとつが美しく、 情景が目に浮かびます。 久しぶりにいらさんの本を読みましたが 言葉・表現がより豊かになった気がしました。 なきたいときはよんでください。
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3日で読み終わったくらいすごくおもしろかった。 おもしろい、と言う表現は正しくないか。 Funnyという意味ではないから。 とても純粋な、ラブストーリー。 恋愛と言うより、愛。深い信頼。 理想形。 この小説に限っては、あまり多くは語れない。 ネタバレになるというより、 ...
3日で読み終わったくらいすごくおもしろかった。 おもしろい、と言う表現は正しくないか。 Funnyという意味ではないから。 とても純粋な、ラブストーリー。 恋愛と言うより、愛。深い信頼。 理想形。 この小説に限っては、あまり多くは語れない。 ネタバレになるというより、 軽い言葉が似合わない。 ちょうどいい言葉を探せない気がする。 でもとにかくとてもお薦め。
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読始:2009,7,2 読了:2009,7,2 久々に感動した… 一生持っていようと思える本の1つ 主人公ぼく、太一の回想録で語られるキミ「美丘」と太一の物語 美丘は治療法もない特効薬もない病気が身体を蝕む… けれど決して不治に立ち向かう女性を描く、同情を誘うよ...
読始:2009,7,2 読了:2009,7,2 久々に感動した… 一生持っていようと思える本の1つ 主人公ぼく、太一の回想録で語られるキミ「美丘」と太一の物語 美丘は治療法もない特効薬もない病気が身体を蝕む… けれど決して不治に立ち向かう女性を描く、同情を誘うような話では決してない まだ大学生で先も長いのにそれは突然訪れる ぼくの目を通して語られる美丘の“生きる”という姿勢 いや、人間の素直な気持ち、裸のありのままの飾らない気持ち 痛いほどにわかるその繊細で微妙な心の内… 作中にこんな一文がでてくる 「『心がふたつあるおおきな川』はいいね。どんな文章でも、一行くらいはけずれる物だけど、あの短篇には単語ひとつも無駄がないから」 まさにこの美丘もそういう小説の1つだと思う この死と向き合いつつ、無情で理不尽な運命に不満をいだきつつ、まだ20歳で将来をたたれ、絶望を感じつつも気丈に、それを受け入れ、立ち向かう そして恋愛… 悲しみと愛情 それらを語る回想録という文体もこの世界を描く上で必要不可欠だし どんな状況も所詮他人には完全に理解することはできない だが、それを理解するよう限りなく近づくことはできる その微妙な距離感をも絶妙に描きだしていると思う 石田衣良の文章は、それ以上あったらしつこく、それ以下なら物足りず、必要十分なことだけをしかも適切な配置で紡ぎあげる 途中渋谷の交差点で何時間も立ちっぱなしのおばあさんの話がでてくる これも先にまつ不幸な運命の暗示といえる もう物語りに配置されたどの一文もけして無駄ではなく、あとになれば欠かせないものだと気付く 読後、話がこれで終わってしまうことに耐えられず、認められず また振り返って印象的なシーンを読み返す そうするうちに次々とページをめくりまた終わりにくる それでもまだ認められる繰り返す… これほど何度も読み返したくなる いや、終わってほしくないと思える小説がどれだけあるだろうか 今回は図書館で借りたが、こんど買いに行こうと思う 出会えってよかったと思えるmy bookの1つに認定w 読始:2009,7,2 読了:2009,7,2 久々に感動した… 一生持っていようと思える本の1つ 主人公ぼく、太一の回想録で語られるキミ「美丘」と太一の物語 美丘は治療法もない特効薬もない病気が身体を蝕む… けれど決して不治に立ち向かう女性を描く、同情を誘うような話では決してない まだ大学生で先も長いのにそれは突然訪れる ぼくの目を通して語られる美丘の“生きる”という姿勢 いや、人間の素直な気持ち、裸のありのままの飾らない気持ち 痛いほどにわかるその繊細で微妙な心の内… 作中にこんな一文がでてくる 「『心がふたつあるおおきな川』はいいね。どんな文章でも、一行くらいはけずれる物だけど、あの短篇には単語ひとつも無駄がないから」 まさにこの美丘もそういう小説の1つだと思う この死と向き合いつつ、無情で理不尽な運命に不満をいだきつつ、まだ20歳で将来をたたれ、絶望を感じつつも気丈に、それを受け入れ、立ち向かう そして恋愛… 悲しみと愛情 それらを語る回想録という文体もこの世界を描く上で必要不可欠だし どんな状況も所詮他人には完全に理解することはできない だが、それを理解するよう限りなく近づくことはできる その微妙な距離感をも絶妙に描きだしていると思う 石田衣良の文章は、それ以上あったらしつこく、それ以下なら物足りず、必要十分なことだけをしかも適切な配置で紡ぎあげる 途中渋谷の交差点で何時間も立ちっぱなしのおばあさんの話がでてくる これも先にまつ不幸な運命の暗示といえる もう物語りに配置されたどの一文もけして無駄ではなく、あとになれば欠かせないものだと気付く 読後、話がこれで終わってしまうことに耐えられず、認められず また振り返って印象的なシーンを読み返す そうするうちに次々とページをめくりまた終わりにくる それでもまだ認められる繰り返す… これほど何度も読み返したくなる いや、終わってほしくないと思える小説がどれだけあるだろうか 今回は図書館で借りたが、こんど買いに行こうと思う 出会えってよかったと思えるmy bookの1つに認定w 生の儚さというか 永遠なんてない。いつか終わりが来る。これをどれほど理解できているのか 毎日毎日を一生懸命いきるんじゃない ただ素直に生きる ストレートに響くものが確かにある
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わたしひとりだけが気づいてるんだ。 生きていることは奇跡で、 永遠に続くものじゃない。 ここにいるみんなだって、 命には終わりがあるって頭ではわかってる。 でも、 心と身体の底から、 命の素晴らしさや限界を感じているのは、わたしだけ。 ねぇ太一くん、 ...
わたしひとりだけが気づいてるんだ。 生きていることは奇跡で、 永遠に続くものじゃない。 ここにいるみんなだって、 命には終わりがあるって頭ではわかってる。 でも、 心と身体の底から、 命の素晴らしさや限界を感じているのは、わたしだけ。 ねぇ太一くん、 この世界って綺麗だね。 この文章だけで買った価値あり!と思いました。 しかも一回電車に置き忘れて、 駅員さんに届いたら電話くださいって言ったのに、 電話がこなかった。。 すなわち誰かにもらわれちゃった! んだけど、 こんないいほんなら、プレゼントするよ!って気分になりました。
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久々に小説。 ちょっとしたセカチュー系。 主人公が強く意思をもったセカチュー。 大学時代のキラキラした感じがうまく描かれていると思った。大人と子供の間のモラトリアム、 時間はたくさんあるけどお金がなくて、 ずっと先までこんな生活が続くような錯覚。 地方出身者と近く親しくしたのも...
久々に小説。 ちょっとしたセカチュー系。 主人公が強く意思をもったセカチュー。 大学時代のキラキラした感じがうまく描かれていると思った。大人と子供の間のモラトリアム、 時間はたくさんあるけどお金がなくて、 ずっと先までこんな生活が続くような錯覚。 地方出身者と近く親しくしたのも大学のときが初めてだと思う。 そういう日常が都心の合間合間に潜り込んでる懐かしい感じ。
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美丘の破天荒な行動とは反した、時折見せる弱さが、とても愛おしい。 「死ぬ」ということを通して、「生きる」ということを改めて考えさせられる。 表紙の女の子の体が美しすぎます。。。
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走り続けた少女の物語。今でも僕の中には彼女が・・・愛しているからこそ、最期はこの手で・・・走り続けた恋愛の終着点が描かれています。
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現在の私の状況下、一番読んではいけない本だった。 石田衣良の描く世界観というより理想世界は、人間味溢れいるのに、二次元寄りで、ピュアすぎる。登場人物の濁っている性格を描写したとしても、結局は色を与えてしまって悪くなくなる。理想が高い人だ。期待に満ちてるのか?みーんな、結局はこの...
現在の私の状況下、一番読んではいけない本だった。 石田衣良の描く世界観というより理想世界は、人間味溢れいるのに、二次元寄りで、ピュアすぎる。登場人物の濁っている性格を描写したとしても、結局は色を与えてしまって悪くなくなる。理想が高い人だ。期待に満ちてるのか?みーんな、結局はこの主役たちの性格や生活に憧れちゃうんだなー。 『美丘』は、涙そそる話、胸が熱くなる話や寂しくなる話をくっつけたようなかんじ。すっごく冷静な気持ちで最後の一文を読み終える。そして私は、どうして最近の人気小説に美丘的な女子が描かれるストーリーが多いのだろう、と疑問をもつ。
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今までにないほど、人を愛したことはあるだろうか。 どんなにほかの事を考えようとも、必ず頭に現れるのは彼女のことばかり。 でも、僕は知らなかったんだ。 彼女が病と戦っていたなんて。
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主人公・太一が今は亡き美丘との思い出を美丘に語りかけるような文体で進んでいく。 その言葉の端々に美丘を思う気持ちが痛いほど感じられて すごく切ないストーリーなんだけど すごく幸せな気持ちになれる。 破天荒な美丘が病に冒されてだんだんと弱くなっていく中でも 最後の一瞬まで...
主人公・太一が今は亡き美丘との思い出を美丘に語りかけるような文体で進んでいく。 その言葉の端々に美丘を思う気持ちが痛いほど感じられて すごく切ないストーリーなんだけど すごく幸せな気持ちになれる。 破天荒な美丘が病に冒されてだんだんと弱くなっていく中でも 最後の一瞬まで美丘でいられたのは彼女の強さと太一の存在だったんだろうなぁ。。。
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