戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている の商品レビュー
マリーさんより、星の王子様が面白かったな。芸術系の学生と話しているとこの手の感覚を受けるときがあるし、私自身も、なんていうかそういうドツボにはまってんじゃないかと。ゾッ!私は誰の代理人なんだ!って話も、アフォリズム集で読んだことあったけど、こんな流れだったのね。同じく、ゾッとする...
マリーさんより、星の王子様が面白かったな。芸術系の学生と話しているとこの手の感覚を受けるときがあるし、私自身も、なんていうかそういうドツボにはまってんじゃないかと。ゾッ!私は誰の代理人なんだ!って話も、アフォリズム集で読んだことあったけど、こんな流れだったのね。同じく、ゾッとするね。
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処女作から有名作品まで、5つの戯曲が盛り込まれた一冊。 どの話も性的マイノリティな立場が主となっており、過激でやや気持ち悪い。これぞ寺山修司なのだろう。 トルコ風呂の上に住むアダムとイブ、「見えるものを見てしまった」星の王子さま。 映画や舞台の幕の外、役者はどちらで芝居し、ど...
処女作から有名作品まで、5つの戯曲が盛り込まれた一冊。 どの話も性的マイノリティな立場が主となっており、過激でやや気持ち悪い。これぞ寺山修司なのだろう。 トルコ風呂の上に住むアダムとイブ、「見えるものを見てしまった」星の王子さま。 映画や舞台の幕の外、役者はどちらで芝居し、どちらで生き、どちらで死ぬのか。 まだまだ理解しがたい世界が満載だ。
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寺山修司の世界観に引き込まれた! どす黒くもキラキラしててエロティックなキャラクターたちは皆感情剥き出しで、そこが人間らしくて魅力的だった 綺麗事で塗り固められた教科書の何百倍も、想像力をかきたてられる
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面白かった。戯曲っていうものが、これほどシーンを想像させられるものだとは思わなかった。内容も凄く好き。何度か読み返すと思う。
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サーカスと舞台の融合、当時でいう「見世物小屋」の確立を計った作者による戯曲。ストーリー展開よりも、マリーのキャラクターにドキドキさせられる。性別の差も超え、強い光であろうとする存在は、悲劇こそ喜劇であると説明した、親と子の正直なる戯れ。
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・毛皮のマリー La Marie-Vison 2009年 美輪明宏 さん主演「毛皮のマリー 」。 マリー「あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの。芝居の装置は世の中全部」 このセリフが聴きたくて帰国した。 何年も待ちわびた演目で今でも目の中に浮かぶ。 下男 「ああ、うまいこと自分自身に化けたもんだな。これはあたしにそっくりだ。 しかも、誰にも見せたことのないほんもののあたしにそっくり。」 久々に本を開き頭の中で再生していると 2006年の舞台 でご一緒させていただいた武田光太郎さん のマリーがこう言う。 マリー 「世間の人はあたしのことを、自然じゃないって仰るようね。 作りもので、神さまの意思にさからっているって。」 化粧をしたり洋服で着飾ったり、優しい嘘をついたりすること― 演劇や芝居となにが違う? 舞台装置や台本がないだけ ↓2006-04-04の記事↓ ・毛皮のマリー La Marie-Vison マリー 「人生は、どうせ一幕のお芝居なんだから。 あたしは、その中でできるだけいい役を演じたいの。 芝居の装置は世の中全部」 ・星の王子さま 観客1 「みんな芝居ですよ。おれたちはさ、劇場がないだけでさ、同じことですよ。 」 ------ 何年も前に読んだ本を読む。 妙に林檎が食べたくなり、丸ごと齧っては読んだ。 美輪明宏 さんが演じたマリーがやはり一番好き。 当時読んだのとはまた一味違う。
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初期戯曲集。 「さらば、映画よ」「アダムとイヴ、私の犯罪学」「毛皮のマリー」「血は立ったまま眠っている」「星の王子さま」を収録。 (空を見あげて)この上に空があるんです。 屋根の上に星が出ているんです。 たとえ見えなくても 星は光っているんです。 でも、あの星も お芝居なの? —「星の王子さま」より—
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物語をつくる人の中には、ふたつの人間がいる。 ひとつのテーマを繰り替えし使うひと。 おんなじテーマは二度とつかわないひと。 寺山氏は、繰り返しつかう人であり、また、昔自分がつくったお約束をちょっとずつ替えていきながら、同じテーマを「完成」に近づけていくような人なのかもしれない、と...
物語をつくる人の中には、ふたつの人間がいる。 ひとつのテーマを繰り替えし使うひと。 おんなじテーマは二度とつかわないひと。 寺山氏は、繰り返しつかう人であり、また、昔自分がつくったお約束をちょっとずつ替えていきながら、同じテーマを「完成」に近づけていくような人なのかもしれない、と思った。 いわゆるオカマのような人が登場する作品だが、風呂でわき毛を剃るシーンから始まり、それがとにかく衝撃。想像してしまう自分に、またその想像力に自己嫌悪してしまう。
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どれもこれも名作。劇みてみたい。 台詞とナレーターで、こんなにも情景を思い浮かばせるってすごいことだと思います。 小説とも本当の劇とも違った、不思議な味のある作品。素敵。
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読んだので、とりあえずあげとく。 う~ん、戯曲の読み方が相変わらずよく分かってない私w とりあえず一冊通していくつかの戯曲を読むと、寺山ワールドはいろんなモチーフが繰り返し出てくるんだなあ、と。って、リンゴ。 寺山修司と言えば私には、竹宮惠子経由でちょろっと知ったぐらいでしかない...
読んだので、とりあえずあげとく。 う~ん、戯曲の読み方が相変わらずよく分かってない私w とりあえず一冊通していくつかの戯曲を読むと、寺山ワールドはいろんなモチーフが繰り返し出てくるんだなあ、と。って、リンゴ。 寺山修司と言えば私には、竹宮惠子経由でちょろっと知ったぐらいでしかないんすよね。(追悼漫画とか好きっす) 読みながら、寺山さんはジルベールの行く末をどう思ったのかな~と聞いてみたい気に。
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