ビーバー族のしるし の商品レビュー
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近、ホセ・マリア アルゲダスの短編集を読みました。 ペルーでのインディオと白人の交流の一端を知りました。 本書も、ちょうど同じ様な体験を記録しているので共感が持てました。 どんなに力で制圧しようとしても、 その土地に根ざした文化の方が、 その土地での効力は高いのだと思います。 人が人から学ぶことの大切さを, 本書から学んだら、書を捨てて村行ってみませんか? どんな土地にも、その土地のことを教えてくれる人がいるかもしれません。 下手な読書感想で申訳ありません。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絵はいただけないが,良い物語~マサチューセッツからメインに土地を買って小屋を建てたハロウェル家の長男・マットは父が家族を迎えに行くのに留守番としてライフルと一緒に残された12歳の少年だ。夕食をたかっていったべんという男にライフル銃を持ち逃げされ,兎も得られなくなって魚には飽きが来て,手を出した蜂の巣に手を出して冷たい水に飛び込んで気を失っている所を助けてくれたのは,インディアン・ビーバー族の老人サクニスと孫のエイティアンだった。足を挫き靴をなくしているマットに松葉杖とモカシンを用意してくれ,礼としてロビンソン・クルーソーの本を差しだそうとすると孫が食料を届けるので白人の文字を教えるという協定が成立した。エイティアンは英語を学ぶのに乗り気ではないのだが,兎の罠を木の根を使って作る方法や,ヤスで魚を突く方法,木を削って釣り針を作る方法,森の中で迷わないしるしの見つけ方,弓矢の作り方,森の中のビーバーのダムも見せてくれる。次第に英語を冗談を交えて会話できるようになったころ,矢で射止めた兎をぶら下げて森を二人で歩いている時,出会った熊にマットが兎を投げつけて作った隙にエイティアンは弓で熊の急所を突いた晩,マットはビーバー族の村に招待された。一晩過ごして帰る道すがら不機嫌の理由をエイティアンに聞くと,彼の両親は白人に撃たれて殺されたのだという。森の一人歩きができるようになったころ,エイティアンの犬が,カメ族が白人に渡された鋼鉄製の罠に掛かっているのを発見し,嫌われているにも拘わらず村へ行き,エイティアンの妹の通訳で事情を知らされて救出することができてからは,エイティアンの祖母の態度も変化した。約束の日数が倍になっても帰ってこない家族を待つ間にエイティアンの訪問を心待ちにしているマットは,エイティアンが自分の精霊を手に入れて狩りに出掛ける日が近いことを知らされる。冬の訪れが感じられるある日,髪を剃ったエイティアンと一緒に訪れたサクニスは,マットに旅に同行するように勧めてきた。犬を譲り受け,代わりに時計を与えたマットは,家族を待つ冬でも何とか過ごせる生活の知恵をインディアンから学んでいた。大雪が降ってサクニスから貰ったかんじきが役に立つ時季に,父と母・妹が橇に乗ってやってきた。発疹チフスで足止めされ,小さな赤ん坊は5日しか生きなかったそうだ~清々しい物語だ。こども向けの本はこうでなくてはいけない。多少の無理はあっても良い
Posted by
ここにレビューを書きました。 http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/b1beac9fe4bd4e107fc4dfc2ff42f4f9
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アメリカ開拓時代にお父さんが買った土地の開墾に行く少年が主人公。お父さんが家族を呼びに行く間、その土地を守る責任を請け負い、一人大自然の中で奮闘するが猟銃を盗まれ瀕死のところをインディアンに助けられる。そのインディアンとの交流を通してインディアンの考え方を知り、深い友情を結びます。そして一時は彼らの仲間になることまで考えます。しかし、お父さんとの約束を守る決心をして彼は一人その地に留まり、もう家族はやってこないかもしれないと思いながらも家を守っていきます。やがて・・・ 文明の恩恵にあずかって暮らす白人と自然の恵みに感謝して生活を営むインディアン、どちらかの行き方に偏ることなく、それぞれの生き様をありありと描いた作品です。 冒険好きな男の子にも楽しめる作品です。 実際私が薦めた男の子からも 「おもしろくて一気によんじゃった!」 と嬉しい感想をもらった作品です。
Posted by
『大草原の小さな家』など子どものころ楽しんで読んだ。あの物語世界のもう一つのエピソードを読んでいるような気持ちがした。”インディアン”とはっきり表記していることに、再び時代が変化していくのを感じた。
Posted by
- 1
- 2