日本の15大財閥 の商品レビュー
父が「都内の有名大に行くならこれくらい知っときなさい」と、『日本の地方財閥30家』とあわせて大学の入学祝いにくれた 父の予想に反し、母校の関係者は戦後に成功した家のほうが目立つため、財閥の印象は正直薄い(余談だが、大財閥の人らは保守的なのか?地元から出たがらない人も多いっぽい)...
父が「都内の有名大に行くならこれくらい知っときなさい」と、『日本の地方財閥30家』とあわせて大学の入学祝いにくれた 父の予想に反し、母校の関係者は戦後に成功した家のほうが目立つため、財閥の印象は正直薄い(余談だが、大財閥の人らは保守的なのか?地元から出たがらない人も多いっぽい)ので、在学中はそこまでこの本の価値を感じていなかったが、社会人になってから、これを読んでいたおかげで財閥系の企業間の暗黙のルール等の理解が進みやすいと感じることが増えた
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本書は財閥を浅く広く概観できるファクトブックです。それ以上でもそれ未満でもありません。私は正直もう少し深い分析というか、財閥横並びの特色や、生き残った財閥とそうでない財閥の違い、などの比較分析みたいなものを期待していたので、期待を外されました。 この本の使い方としては、たとえば...
本書は財閥を浅く広く概観できるファクトブックです。それ以上でもそれ未満でもありません。私は正直もう少し深い分析というか、財閥横並びの特色や、生き残った財閥とそうでない財閥の違い、などの比較分析みたいなものを期待していたので、期待を外されました。 この本の使い方としては、たとえばどこかの企業の分析をしているときに、「この企業ってルーツはどこかの財閥系だっけ?」とか、ある企業同士の事業提携の際に「もともと同じ財閥系だったのかな?」などの疑問が起こったときに、さっと取り出してチェックすることはできるでしょう。その意味でファクトブックとしての価値は十分ありますが、それ以上を期待される方にとっては、購入の価値はどうかな?というところです。
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系図が好きなのでこの本を手に取りました。 系図ではないけれど、あの財閥とあの財閥かくっついて離れて…という図は、大好きです。
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三井・三菱・住友など、幕末から明治初期にかけて形成された主要財閥を中心に、戦後どのような再編を繰り返し、現代企業が形成されたかを、企業系統図や家系図と共に記す。 三井・三菱・住友・安田など、 幕末から明治初期にかけ勃興した財閥。 第2次世界大戦後のGHQによる財閥解体以降、 各産...
三井・三菱・住友など、幕末から明治初期にかけて形成された主要財閥を中心に、戦後どのような再編を繰り返し、現代企業が形成されたかを、企業系統図や家系図と共に記す。 三井・三菱・住友・安田など、 幕末から明治初期にかけ勃興した財閥。 第2次世界大戦後のGHQによる財閥解体以降、 各産業界の財閥の流れを組む主要企業が どのような合併・再編を繰り返し、 現代企業を形成するまでに至ったのか。 企業の足跡をたどれば、 ニッポンの未来が見えてくる!
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広く浅く日本の財閥、企業史をまとめたもの。知ってる企業の意外なルーツやグループごとの風土を知れたり、三井住友銀行ができたこと(2つの総合財閥内の会社の合併)がどれほど衝撃だったかということの背景を理解できたりと非常に勉強になりました。
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本書は、三井、三菱、住友、安田などの財閥の戦前から戦後へのあらましをまとめた本である。その性質上、内容は薄まっているが、経営者の血縁関係も含めいろんな繋がりがあることがわかり面白い。 名前の知ってる企業の意外な歴史にふれる事が出来る。
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日本の三大財閥と言えば、三井(越後屋)・住友・三菱と答えられたのですが、戦前に日本経済を抑えていてGHQから解体命令を出された10財閥は知らなかった私にとって、それを含めた15財閥や、明治直前までは三大財閥と言われていた鴻池財閥(p226)についても解説されていて興味の持てる内容...
日本の三大財閥と言えば、三井(越後屋)・住友・三菱と答えられたのですが、戦前に日本経済を抑えていてGHQから解体命令を出された10財閥は知らなかった私にとって、それを含めた15財閥や、明治直前までは三大財閥と言われていた鴻池財閥(p226)についても解説されていて興味の持てる内容でした。 会社形態の勉強をしたときに、合名、合資会社というものを知りましたが、財閥の原型の会社形態であることを知ったことは私には新鮮な内容でした。本書で取り上げられている15財閥が現在の日本経済を牽引している会社の大元だということも理解できました。 以下は気になったポイントです。 ・通常15財閥は、GHQが指定した10財閥(三井、三菱、住友、安田、浅野、古河、大倉、野村、日産、中島)と、渋沢、川崎造船、日窒、日曹、理研を指す(p20) ・三井は貿易、三菱は加工産業、住友は素材産業に強く、すべての分野を網羅していたわけではない(p22) ・取り付け騒ぎ後に、三井・三菱・住友・安田(富士)・第一の五大銀行体制が確率、鴻池・山口・34銀行が合併して三和銀行が誕生して6大銀行となった(p24) ・安田、第一、三和銀行は、出身母体の財閥に固執せずに、新興系企業集団を形成した(p29) ・三井と三菱は熾烈な値下げ合戦を行った後に、1885年に共倒れを懸念して合併して日本郵船となった(p47) ・1893年、岩崎弥之助は、三菱合資会社を設立、1934年に三菱造船と三菱航空機を合併して三菱重工業となった(p49、50) ・1937年には、株式会社三菱社、1943年には株式会社三菱本社として、財閥本社という位置づけを明確にした(p51) ・世間では俗に、「三菱(電機)殿様、日立(製作所)野武士、松下(電器)商人」と呼ばれていた(p61) ・住友の保有していた伊予(愛媛)の別子銅山は、国内最大の産銅額を誇り、住友家の発展に貢献した(p75) ・戦前の三大財閥の資産比較は、三井:三菱:住友=7:5:2と言われていた(p83) ・住友銀行とさくら(太陽神戸三井銀行)は合併したが、その数日後には、三井海上、日本、興亜火災海上保険の経営統合が発表、これは、さくら銀行と三和銀行との合併を前提としていたと考えられる(p85) ・「住友と国家の利益が相反する場合はどちらをとるか」の問に対して一番良い答えは「国家の利益と相反する事業には、住友は手を出さないはず」である(p87) ・1909年に三井合名会社(持株会社)を設立して、参加の合名会社(三井銀行、三井物産、三井鉱山等)を持株会社に改組した(p103) ・三井合名を解散すると膨大な含み資産の清算所得税を納める必要があったので、1940年に三井物産が三井合名を吸収合併して、事実上の三井合名の株式会社化となった(p106) ・戦前には三井の影響下にあった、トヨタ、東芝、王子製紙、小野田セメントは、戦後しばらくは三井グループから距離を置いたので、独立系企業と認識された(p110) ・三菱、住友は製造業中心なので年功序列のチームプレーを重視、金融・商業中心の三井財閥は「抜擢」を重視した(p115) ・富士銀行は優良企業を選別して、そのメインバンクとなった、例として、浅野(日本鋼管、日本セメント等)、大倉(大成建設)、日産(日産自動車、日本冷蔵、日本油脂)等(p130)
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三井や三菱など、良くある財閥なら名前くらいは知っていたけれど、それらのおおまかな流れが書いてあり、勉強になった。それにしても銀行ってやはり旧財閥多いんだなぁ。
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有名企業の源流を知ることができて興味深い本。三菱・三井・住友以外は馴染みがなかったので、勉強になった。
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