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幸田文しつけ帖 の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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2011/06/16

ボタンを押すだけでお湯が出る現代社会…人はどんどん退化していってしまうのか…大切にしたいことがいっぱい詰まった本。

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2011/06/08

家事について「我が家のやり方」というのを娘に伝えてみようという気になりました。 「水」という項で、雑巾絞りの話が出てくるのですが、「雑巾を絞ったあとの濡れ手をどう処理するか」という一文にドキリとさせられました。 そういえば濡れ手をどう扱うかなんて考えたこともなかったので。 日...

家事について「我が家のやり方」というのを娘に伝えてみようという気になりました。 「水」という項で、雑巾絞りの話が出てくるのですが、「雑巾を絞ったあとの濡れ手をどう処理するか」という一文にドキリとさせられました。 そういえば濡れ手をどう扱うかなんて考えたこともなかったので。 日々の暮らし、家事を見直すいい機会になりました。

Posted byブクログ

2011/04/01

この父子、すごい。 これだけ厳しく娘をしつけられる父も、 これだけ厳しい父の教育に応えていく娘も、 すごいなあ。 私ももうすこし気を引き締めねば、とおもう。

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2011/03/08

「父親のしつけは娘に贈る『一生もの』」。父露伴のしつけは厳しかった。生母を6歳で亡くし、心の通いにくい継母がいる娘に、父は不器用ながら娘の先行きに困らない全てを伝えたかったのであろう。その父の心を見事に受け止めた娘。今の日本人が亡くしてしまったものがここにはある。装丁はクラフト・...

「父親のしつけは娘に贈る『一生もの』」。父露伴のしつけは厳しかった。生母を6歳で亡くし、心の通いにくい継母がいる娘に、父は不器用ながら娘の先行きに困らない全てを伝えたかったのであろう。その父の心を見事に受け止めた娘。今の日本人が亡くしてしまったものがここにはある。装丁はクラフト・エヴィング商會(吉田浩美 吉田篤弘)。うっとりするほどお洒落な本。

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2010/10/05

大正から昭和を生きた女性というのは、すごいスキルを求められたものた。…というか、相手を慮る、察するという心配り。ひりひりと心にしみました。

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2010/04/05

幸田文の娘の青木玉が「台所帖」「きもの帖」とあわせ、幸田文のエッセイを編集しなおした三冊のうちの一冊。 引用したのは、この「しつけ帖」の最初の一遍の最初の段落。まさに「しつけ帖」の最初にふさわしい。 思えば、「個人教授」というタイトルのこのエッセイを初めて読んだ時、露伴のような父...

幸田文の娘の青木玉が「台所帖」「きもの帖」とあわせ、幸田文のエッセイを編集しなおした三冊のうちの一冊。 引用したのは、この「しつけ帖」の最初の一遍の最初の段落。まさに「しつけ帖」の最初にふさわしい。 思えば、「個人教授」というタイトルのこのエッセイを初めて読んだ時、露伴のような父をもった幸田文を心からうらやましいと思い、また、素直なのか頑固なのか、有能なのか無能なのか、傲慢なのか謙虚なのか、それらの両面をもっている幸田文という人におおいに興味をもったもの。 実際、露伴のしつけは凄い。それについてゆく文もまた凄い。 美人道を究めるために、ぜひご一読を!

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2009/10/20

「父はまた雨風や月や雲も、私へ近々と結んでくれ、石ころや溝川のうす氷にも引き合わせてくれた。春のまひるの畑へ行き、十分に日を吸って、暖気を含んだその黒い土を手にとり、ほうこのぬくぬくしているのが、おてんとう様のおつかいさんだ、土はおつかいさんと上機嫌でおはなししているのだ、だから...

「父はまた雨風や月や雲も、私へ近々と結んでくれ、石ころや溝川のうす氷にも引き合わせてくれた。春のまひるの畑へ行き、十分に日を吸って、暖気を含んだその黒い土を手にとり、ほうこのぬくぬくしているのが、おてんとう様のおつかいさんだ、土はおつかいさんと上機嫌でおはなししているのだ、だからそらごらん、さらさらとたのしがっているだろ、という。土の機嫌を私は触感で知るのだが、これらの遊びには、一種独特な、いいようのない喜びがあった。のちに思えば、これは心にしみこむ、ひどく快い弾み、のようなものがあった。もしかすれば父は幼いものを相手に、みずからもたのしんで、詩をうたっていたのかもしれない。とすれば、この教えは、あるいは父の文学の一部分だったのかとも思うし、私もまだ幼くて無垢で、父のそういう詩を受け入れることのできる清さをもっていたのかとおもう。

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2010/06/04

その「しつけ」は他人に対するものではなく、自分に対するもの。 自分の身を律するためのもの。 読み止し 図書館に再リクエスト中(2009-05-10)

Posted byブクログ