幸田文しつけ帖 の商品レビュー
露伴の娘である筆者が台所仕事から掃き掃除、身なり振る舞い教育まで父からどんな風に躾られたかを書いた随筆。これを読むと自分のがさつさを思い知る。露伴の娘にはなれない。
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明治の文豪、父・幸田露伴に、雑巾がけから料理、身嗜みまで衣食住について厳しくしつけられ、また渾身で尽くした作家・幸田文。その暮らしの知恵を伝える三部作の一冊目。礼儀・家事のしつけ、生きる知恵がつまった名随筆。
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図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 父・幸田露伴に暮しかたのすべてを教わった幸田文。大切な心を取り戻す、生きた言葉28篇。 落ち着いたら彼女の本はそろえよう。 わたしの気の強さ、不器用さ、人とぶつかるさまを書かれているようかに思う。 男親が怖く、弟としつけら...
図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 父・幸田露伴に暮しかたのすべてを教わった幸田文。大切な心を取り戻す、生きた言葉28篇。 落ち着いたら彼女の本はそろえよう。 わたしの気の強さ、不器用さ、人とぶつかるさまを書かれているようかに思う。 男親が怖く、弟としつけられ方が違って、細かいことまでうるさくて、言われたことすら上手にできないし。 読んでいてなきそうになる。 そして背筋をのばして生きる方法読んだように思います。
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父親は文豪幸田露伴 この本は家庭人の教科書的な面がある なんといっても作者の記憶力がすばらしく 幼い日々の父子の会話をしっかり覚えていて 父親のしつけを余さず取り込んでいる 反抗した場面のやり取りも 素直に記録されていて感心する 幼くして実母がなくなり 細やかな家事の出来ない継...
父親は文豪幸田露伴 この本は家庭人の教科書的な面がある なんといっても作者の記憶力がすばらしく 幼い日々の父子の会話をしっかり覚えていて 父親のしつけを余さず取り込んでいる 反抗した場面のやり取りも 素直に記録されていて感心する 幼くして実母がなくなり 細やかな家事の出来ない継母に代わって父親が娘を教育するわけだが 男親ならこその理詰めのしつけが新鮮 時に反抗するものの 大文豪は母親にはない理論で押さえ込む わき目もふらず数年間従ったのは時代のせいもあるのかもしれない
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角の立った暮らしの感じがひとつ。荷造り話で、ゴロゴロとまとめる避難の詰め方の話が不思議に印象に残った。
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手元に置いておいて折に触れ読み返したい本、というのはいくつかあるけどこれもそういう本。しかしやはり幸田家というか露伴先生の娘は大変だ!
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幸田文氏の1940年代から1970年代までのエッセイ。初期と晩年の違いに時代の激変を感じる。露伴の人柄が温かく偲ばれる時代のものが微笑ましく良かった。素敵な父親像だ。「都合のいい常用語が世の中には沢山ある。「知らない」の通じる意味は広い」。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者が父である幸田露伴に教えてもらったしつけの数々集です。 女性たるもの、行動がしなやかで、美しくなければならないと、思われるような、水仕事での水のおさめ方、ハタキのリズムカルな動き、道具の丁度の良さ。読んでいて、身につまされる想いでした。
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受験期にであった、幸田文の随筆。 普段読んでいる法律書とは違い、とても柔らかな文体で、どこかしらリズムの良さも備わっている。 親に怒られても反発してしまうのに、おばあちゃんに同じことを言われると、何故か素直に頷いてしまう、それと似た不思議な感覚を何度も味わえる暖かな本。
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[しつけ]するもの。ではなく、自分を律するためのもの。 父親、露伴の厳しさがスゴい。 背筋がピンっとする本。
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