虎と月 の商品レビュー
この可愛らしい表紙絵、こちら中島敦の山月記をオマージュした物語。親しみやすい文体で読みやすく、真相に近づけてはまた振り出しに戻らされ、読み手をそわそわさせるのが上手い。父(李徴)のスミレの花のくだりは詩的でとても美しい。
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山月記のアフターストーリー的な。 なぜ父は虎になったのか?李徴の息子の物語。 児童向けではあるものの、理由が明らかになるにつれてなるほど、、と思うことも多く、最高100ページぐらいは一気に読んだ。 アフターストーリーとして、中島敦が思っていた道筋かどうかはわからないけれど、続...
山月記のアフターストーリー的な。 なぜ父は虎になったのか?李徴の息子の物語。 児童向けではあるものの、理由が明らかになるにつれてなるほど、、と思うことも多く、最高100ページぐらいは一気に読んだ。 アフターストーリーとして、中島敦が思っていた道筋かどうかはわからないけれど、続 山月記 的な扱いとしては面白かったです。
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【感想】 ・漢詩に隠された謎。うーん、そんなの解かれへんわ。 ・中島敦も「山月記」も好きです。 ・一時間くらいでサクサク読める。 【一行目】 ――父は虎になった。 【内容】 ・中島敦「山月記」の虎になった男の、息子が主人公。ということになるだろう。 ・自分も虎になるのではな...
【感想】 ・漢詩に隠された謎。うーん、そんなの解かれへんわ。 ・中島敦も「山月記」も好きです。 ・一時間くらいでサクサク読める。 【一行目】 ――父は虎になった。 【内容】 ・中島敦「山月記」の虎になった男の、息子が主人公。ということになるだろう。 ・自分も虎になるのではないかと恐れた「ぼく」は父のことを知るために旅に出た。 ・なんやかんやあって、父はなぜ虎になったのかという疑問となった。 ・父の残した詩文に秘密がある。それを解き明かす結局ミステリ。
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父が虎となり、主人公は父を探す旅に出る。 旅に出た主人公は父を探しだすことはできなかったが、父が虎となった理由を主人公自身で導くとこができ、主人公が成長する
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山月記は昔学校で習ったような、でもちゃんとは読んでないようなそんなところで読み始めたこれ。自分の父はなぜ虎になったのか。父はどんな人間だったのか、自分はどんな人間なのか。少年はひとりで旅をしながら成長していくのだな。
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中島敦「山月記」の虎になった主人公李徴の息子くんのお話。 父親は本当に虎になってしまったのか?真相を求めて冒険する14歳の少年の姿が、たくましくて、健気で、切なくて、親目線としては泣けてきた。 しかし爽快な気分になれる結末だったのが、とても良かった。 柳さん独自の「山月記」の解釈...
中島敦「山月記」の虎になった主人公李徴の息子くんのお話。 父親は本当に虎になってしまったのか?真相を求めて冒険する14歳の少年の姿が、たくましくて、健気で、切なくて、親目線としては泣けてきた。 しかし爽快な気分になれる結末だったのが、とても良かった。 柳さん独自の「山月記」の解釈が面白く、また、納得いく形になっていたので、それもまた楽しめた。 〝これまでに書かれたすべての物語は、互いに響きあっている” これ、好きだなぁ。
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この話は中島敦の山月記を題材としたもので物語の後日譚を描いた作品である。主人公李徴の息子に視点を当てていて、原作とは違う角度から主人公の姿や背景を知ることができ新しい解釈で読める。また、別の視点から物語を読むことで、原作や文学の面白さや魅力を知る切っ掛けになるのではと考えている。
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-父は虎になった- 秀才で若くして官吏となり、将来を約束されていたはずの父が突然失踪してしまう。その後、虎となった父に会ったという人物からもらった手紙には、父が詠んだという一編の漢詩が添えられていた。 父は虎になった。ならば自分も虎になってしまうかもしれない。 何故父は虎になった...
-父は虎になった- 秀才で若くして官吏となり、将来を約束されていたはずの父が突然失踪してしまう。その後、虎となった父に会ったという人物からもらった手紙には、父が詠んだという一編の漢詩が添えられていた。 父は虎になった。ならば自分も虎になってしまうかもしれない。 何故父は虎になったのか?僕はその真相を突き止める為、旅に出た。 中島敦の『山月記』から生まれた、もう一つの物語。 男が突然虎になってしまう話『山月記』。普通に考えれば、何故そんな事態に?となるはずだが、そこに突っ込んではいけない。とにかくそうしないと物語は始まらない。 だが、息子にしてみれば、「そうですか」と納得する訳にはいかない。自分自身にも起こりうるかもしれない重大事項なのだから。かくして息子の目から見た『虎になった男』の話が誕生したのである。 YAシリーズなので、こんな感じの文章も書くんだなぁと以外に感じながら読んでいたのだけれど、やはり策を弄してくるあたりが柳広司らしいと思えた。
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このミス2位の『ジョーカー・ゲーム』以来の新作。理論社だけあって、基本子ども向け。 何がすごいって、アイデアがすごい。あの『山月記』の虎になってしまった人の息子が主人公という設定。「なぜ父は虎になってしまったの?」という謎を追うストーリー。普通考えつかないよね。しかもカギになるの...
このミス2位の『ジョーカー・ゲーム』以来の新作。理論社だけあって、基本子ども向け。 何がすごいって、アイデアがすごい。あの『山月記』の虎になってしまった人の息子が主人公という設定。「なぜ父は虎になってしまったの?」という謎を追うストーリー。普通考えつかないよね。しかもカギになるのは漢詩って。 が、全体にみるとなんも面白くない。そもそもこの人の世界があんま好きじゃないのかも?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はたして、男は本当に「虎になった」のか? 何か期待していたものと違った感じ。「虎」になった真相が腑に落ちないからかな……結局何なんだろう、って。謎解きは理解できたけど、これはなんか消化不良でした。
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