ディスカスの飼い方 の商品レビュー
大崎氏の最高傑作になり得た作品だと思う。 中盤までは、科学的な間違いや不適当な表現が散見されたものの研ぎ澄まされたディスカスの育成と、世界、生命の原理的な部分、恋愛が繋がる描写は秀逸だった。後半はあまりに科学的間違いや不適当な表現が多すぎて、世界観を読み取れなくなった。言葉を理解...
大崎氏の最高傑作になり得た作品だと思う。 中盤までは、科学的な間違いや不適当な表現が散見されたものの研ぎ澄まされたディスカスの育成と、世界、生命の原理的な部分、恋愛が繋がる描写は秀逸だった。後半はあまりに科学的間違いや不適当な表現が多すぎて、世界観を読み取れなくなった。言葉を理解している人が読めば間違いは混ざり物になる。切り詰めた世界観が崩れるから正確に書けないなら触れないで書く方が良い。 でも、弟が中高時代にディスカスを繁殖させてたのを思い出して懐かしかったです。うちも水槽だらけでした。
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好きな作家の一人。「9月の4分の1」を読んで同じような少し切なくも暖かいラブストーリーを読んでみようかと手に取ったが、ディスカスの飼い方の本じゃねーか。 ディスカスのブリーダーである主人公がディスカスの繁殖を通して昔の彼女に想いを寄せる話。読み進めるうちにはまあこれも愛の形かと思...
好きな作家の一人。「9月の4分の1」を読んで同じような少し切なくも暖かいラブストーリーを読んでみようかと手に取ったが、ディスカスの飼い方の本じゃねーか。 ディスカスのブリーダーである主人公がディスカスの繁殖を通して昔の彼女に想いを寄せる話。読み進めるうちにはまあこれも愛の形かと思わなくはないが。 主人公のひた向きさには心動かされるところが無くはないが、年取ったかな。20代の頃に読んでいたらまた違った感動があったかも。 読書後、YOUTUBEでディスカスの産卵、子育て動画は見てみた。ほうほう。
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熱帯魚『ディスカス』の飼育にはまっていく男の物語。 一応、恋愛物だと思うのですが…そこは逆に期待しないで読んでもらいたいな~と感じました。 ディスカスの飼い方そのものより… その工程、それが出来た時、のりこえた時、に重きを置いてるのかな? (うまく言葉に表現できません。) ジ...
熱帯魚『ディスカス』の飼育にはまっていく男の物語。 一応、恋愛物だと思うのですが…そこは逆に期待しないで読んでもらいたいな~と感じました。 ディスカスの飼い方そのものより… その工程、それが出来た時、のりこえた時、に重きを置いてるのかな? (うまく言葉に表現できません。) ジャケ買いならぬ、ジャケ借りです。 (久々に図書館にいきました。) 白とブルーが本当に綺麗。 表紙の色が頭にあり、読んでいてもその場の綺麗な情景が見えるようでした。
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ディスカスの飼い方。人間に戻ることができた。久々の小説。本書の主人公と同じく、「なんとなく」手に取った1冊。ディスカスに惹かれ、会社を辞め、彼女とも別れた主人公。"ディスカスを理解することは、宇宙を理解することと同じだ。"ディスカスを飼い始めることで、失ったものもあるが、ディスカスが与えてくれたものが数多くある。主人公は飼育が難しいとされるディスカスを方程式で解明しようとしたが、彼を最後に救ったのは理論の無いわからないものだった。理論と事実。科学と現象。私が出会えば、何を感じ、どのように行動するのだろう。
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読んでみようと思ったのは、文章の書き出しが印象的だったから。でも、最後まで、聖地くんの正体は分からないままだった。この少年の存在は、主人公が嫌悪していたマジックの象徴のようにも感じたし、だから、主人公はマジックに救われているとも思った。結局、稚魚を(あるいは希望を)スピーカルで守ったみたいに。 これはディスカスという熱帯魚と、その飼育と、失った恋人と記憶と道筋の物語。こんなふうにディスカスの飼育というモチーフと、由真さんとの恋愛というモチーフのふたつをちゃんとそれぞれに書いているのがすごいなあと思った。 大崎さんの著作を読むのは初めてだったけど、なんとなく春樹と似ているような雰囲気を感じた。春樹ほどぐるぐるした文章ではないから、大崎さんの方がより読みやすいかもしれない。
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熱帯魚の王様で、飼育がとても難しい魚ディスカスの飼い方について。 主人公はひたすらにディスカスの飼育にのめりこんでいく。(その前はふわふわオムライスの作り方に没頭していた) ちょっと変わっているといえるかもしれない。そしてとても不器用。 難しい難しいディスカスの飼い方を習得す...
熱帯魚の王様で、飼育がとても難しい魚ディスカスの飼い方について。 主人公はひたすらにディスカスの飼育にのめりこんでいく。(その前はふわふわオムライスの作り方に没頭していた) ちょっと変わっているといえるかもしれない。そしてとても不器用。 難しい難しいディスカスの飼い方を習得することで、他の何かに応用できないかと考える。それが恋愛だったりするのだけど。 それもひとつの方法だと思うけど、正面切って対峙しないと永遠に分からないこともあるのじゃないかと思ったよ。
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ディスカスについての情報は大量に記載されている。けれども、小説としてストーリーの盛り上がりには欠ける部分もあった。まあまあ楽しめたけど、説明部分は飛ばし読みしたところも。もう少しバランスがとれていれば言うことないんだけどな。
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ほんと、予想以上に、ディスカスの飼い方について。 ディスカスのブリーディングのついでに主人公の人生が描かれていると言ってもいいんじゃないかと。 でもそういう主人公だから、それでいい。 淡々とした文を読んでいると、水の匂いと泡の音を感じるような気分になる。 大崎善生の小説の中でもと...
ほんと、予想以上に、ディスカスの飼い方について。 ディスカスのブリーディングのついでに主人公の人生が描かれていると言ってもいいんじゃないかと。 でもそういう主人公だから、それでいい。 淡々とした文を読んでいると、水の匂いと泡の音を感じるような気分になる。 大崎善生の小説の中でもとくに気に入っている。
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この魚を通じて、世界と一体になれる。 熱帯魚の王様であるディスカスに出会ってしまった。 透き通るようなブルーにオレンジ色のライン、力強い輝く赤い目。 それから僕は、とりつかれるようにディスカスにのめり込んでいった。28のことだった。 あれから6年が経ち、ディスカスに魅了されればされるほど、それが原因で別れた、かつての恋人の由真とのよみがえる記憶。 ディスカスの神秘的で難しい飼育をこなせることによって その先にあるものや世界の難解なことすらも、解ける気がした。 今はもう二度と会うことのできない由真が、よみがえる記憶や後悔とともに、そんな僕を見守っていてくれるようだった。 やべぇ。なんだこの話は。 感動するじゃないか。ディスカスが可愛すぎるじゃないか。熱帯魚奥深すぎるじゃないか。由真が愛しくて切なすぎるじゃないか。 聖地少年は、やさしい子よ に出てきた茂樹少年を思い出させる。 ディスカスが産卵したあとの危機にはドキドキで 早く次の展開を教えてくれ!って感じだった。 素晴らしい!うちもブラインシュリンプ使おうかなぁ)^o^(
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せつない物語を書かせたら大崎先生の右に出る者はいないでしょう。特に、この方の書く物語は、アジアンタム、パイロットフィッシュなどいつも素敵なモチーフがテーマになっていて、独特な世界観を作り出します。 今回はディスカスという買うのが難しい観賞用熱帯魚。表紙は海好き魚好きの私のハートを...
せつない物語を書かせたら大崎先生の右に出る者はいないでしょう。特に、この方の書く物語は、アジアンタム、パイロットフィッシュなどいつも素敵なモチーフがテーマになっていて、独特な世界観を作り出します。 今回はディスカスという買うのが難しい観賞用熱帯魚。表紙は海好き魚好きの私のハートを鷲掴みにしました。鮮やかなブルーの体表は目にまぶしいです。 実を言うとディスカスという魚の存在をこの本を読んで始めて知りました。その色や柄のバリエーションもとても豊富で、読み終わってすぐ近所の熱帯魚ショップにどんな魚か見に行きました。本当に魚?と思うくらいに目映い魚でした。生きた宝石ですね。(値段的にも) 肝心のストーリーは主人公のディスカス飼育への情熱をひたすら熱く書いてあります。てか、これって恋愛小説なのかな? どちらかというと飼育方法の教本のような感じ。でもその飼育にかけた情熱に、読者もついつい熱くなってしまう、そんな本です。 でも最後のあのオチはやっぱりせつなかったなぁ。淋しいなぁ。
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