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貧困ビジネス の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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2022/08/17

タイトルに惹かれ購読しました。 15年ほど前の本ながら、現在にも通じる内容で、 とても勉強になりました。 貧困ビジネスが巨大市場であり、 社会の歪みを利用したビジネスモデルであり、 社会の底辺に根ざした構造であることが、 より一層解決を困難にしていることを 理解することができまし...

タイトルに惹かれ購読しました。 15年ほど前の本ながら、現在にも通じる内容で、 とても勉強になりました。 貧困ビジネスが巨大市場であり、 社会の歪みを利用したビジネスモデルであり、 社会の底辺に根ざした構造であることが、 より一層解決を困難にしていることを 理解することができました。

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2019/01/03

昨今の社会情勢の中で、日本でも低所得者層、貧困層が拡大している。こうした社会的弱者をターゲットにしたビジネスの中には、救済、援助を目的とするものもあるが、ほとんどは搾取しようというものであり、非合法のビジネスとは呼べないものも数多く存在する。本書では、こうしたビジネスの実態を紹介...

昨今の社会情勢の中で、日本でも低所得者層、貧困層が拡大している。こうした社会的弱者をターゲットにしたビジネスの中には、救済、援助を目的とするものもあるが、ほとんどは搾取しようというものであり、非合法のビジネスとは呼べないものも数多く存在する。本書では、こうしたビジネスの実態を紹介することで、問題提起している。 こうしたビジネスや犯罪は、マスメディアでも取り上げられることがあるのである程度想像はしていたが、正直自分に直接関係があるという実感がなかった。だが、ゼロゼロ物件の話など、すぐ近くに存在していることを認識させられた。 これからの社会を考える上で、貧困層の拡大は対岸の火事ではない。自分には無関係の話とせず、何が起きているのかを知っておく必要があるだろう。そういう意味で、割と気軽に読める(テーマは軽くないが)本書はお薦めできる。

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2018/11/24

概略を知ることができる良書。 ここに書かれているさまざまな貧困ビジネスをさらに詳しく知るためのガイドブックなんかがあればよかったかな、と。

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2021/08/08

貧困者を食い物にするビジネスを広範囲に紹介している。 反貧困や貧困大国アメリカに比べると理論的な整理も具体的な実例も劣っている。 強いて言えばアジアや南米の臓器移植や物乞いの例は深刻さを最も感じとることができた。

Posted byブクログ

2018/04/01

ホンマでっかTVでお馴染みの門倉氏による一冊。 彼のアンダーグラウンド経済は、中々に面白い。本作は貧困ビジネスについて。 ゼロゼロ物件、名義貸し、闇金、臓器売買... 乾いた雑巾から搾り取る。 無いところから金を生む。年々新たな法政策、改正策、出来りゃいたちごっこで、新たなビ...

ホンマでっかTVでお馴染みの門倉氏による一冊。 彼のアンダーグラウンド経済は、中々に面白い。本作は貧困ビジネスについて。 ゼロゼロ物件、名義貸し、闇金、臓器売買... 乾いた雑巾から搾り取る。 無いところから金を生む。年々新たな法政策、改正策、出来りゃいたちごっこで、新たなビジネスモデルが生まれるわけだ。 市場主義経済である以上、格差は必定な気もするが。 本作が出されたのは2008年。もう10年も前か。派遣切りや商工ローン問題、サブプライムローンの余波がもろだった頃。 生活保護不正受給問題なんてのも一時、メディアを賑わせてたな。 さて、社会的弱者というものの定義は何なのか。また、そこに至るまでの責任はどこにあるのか。 だからと言って、共産主義じゃ崩壊するわな。 昨今じゃ働き方も実に多様になってきわけで、ノマドなんてのもあったり。 成人年齢も18引き下がり、さて、10年後にはどんな社会になっているのでしょうか。

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2018/02/25

この本の発刊が2009年。景気はここ10年で様変わりしたけど、こういう煽り系の本は10年後に読むのが面白い☀️

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2016/12/01

最近よく聞く「貧困ビジネス」。 本書では、その貧困ビジネスの具体的な例が紹介されている。 非正規雇用の話はニュースなどでよく聞いたけれど、「敷金ゼロ、家賃ゼロ」のカラクリや「二重派遣」といったものは初めて聞いて勉強になった。 また、貧困を食いものにするビジネスもあれば、反対に貧困...

最近よく聞く「貧困ビジネス」。 本書では、その貧困ビジネスの具体的な例が紹介されている。 非正規雇用の話はニュースなどでよく聞いたけれど、「敷金ゼロ、家賃ゼロ」のカラクリや「二重派遣」といったものは初めて聞いて勉強になった。 また、貧困を食いものにするビジネスもあれば、反対に貧困を救うためのビジネスもある。 その代表的なものがバングラデシュのグラミン銀行である。 (本書が上梓されてから8年経つが現在はどうなっているのだろうか) そして、寄付も貧困を救うことが出来る。 日本ではあまり寄付の文化がないけれど、今後ビジネスとしてでも寄付に対するハードルが下がることを期待したい。 まだ貧困層の存在を実感として感じることがないけれど、それは確実に存在し、あざとい考えを持った人たちがそこに群がり搾取する。 それらの事実はニュースでしか目にしないが、貧困層以外の人々が「貧困ビジネス」の闇の存在を認識し、他人事と一蹴せず、関心を持つことも貧困ビジネスを減らすことに少しは繋がるのではないかと思う。

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2016/09/19

海外と比べたら日本の貧困事情はマシだと思うが、日本も苦しんでる人が多いのだと感じた。人生お金だけではないが、お金は大切だ。

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2015/08/28

ゼロゼロ物件、ネカフェ難民、多重債務者、二重派遣、ドナービジネス なるほど。門倉先生、わかりやすかった!

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2015/08/21

本書は、所得格差の拡大により増加の一途をたどる低所得層をターゲットにした「貧困ビジネス」の問題を指摘し、その打開のための方策を提示している。 貧困層を取り巻く環境は、90年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」以降悪かったわけだが、2008年9月に起きたリーマン・ショックを...

本書は、所得格差の拡大により増加の一途をたどる低所得層をターゲットにした「貧困ビジネス」の問題を指摘し、その打開のための方策を提示している。 貧困層を取り巻く環境は、90年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」以降悪かったわけだが、2008年9月に起きたリーマン・ショックをきっかけにして、より一層深刻化することになる。企業の人員整理、非正社員雇用を増やすなど貧困層はさらに増加している。 そんな貧困層をターゲットにしたのが「貧困ビジネス」である。「貧困ビジネス」にも光と影の部分があるそうだ。バングラデシュのグラミン銀行やマイクロ・クレジットのビジネスのように貧困層からの脱却を手助けするビジネスが光りの部分とすれば、「ゼロゼロ物件」や「リセット屋」、臓器売買や人身売買、二重派遣や「名ばかり管理職」、セックス・ビジネスなど貧困層の弱者を食い物にするのが影の部分だろう。 この「貧困ビジネス」の影の部分に対し、行政は規制強化を行ったりするが、逆に貧困層の生活をさらに追い詰めることになる場合もあるらしい。 筆者は規制強化を行うだけでなく、貧困層の実態を踏まえた柔軟な政策をとることが必要であると指摘した上で、根本的に非正社員を減らし正社員雇用を増やす、さらに賃金の引き上げ等、低所得層を減らすということを行わなければならないと警鐘を鳴らす。 本書の内容について、多くの経済学者が指摘しているように、貧困層を減らし格差是正を行うことが必要な現状を、「貧困ビジネス」という視点から指摘されたことは大変意義のあるように思う。「アベノミクス」でさらなる格差が生まれようとしている今日こそ、本書を読んでもらいたい。

Posted byブクログ