1,800円以上の注文で送料無料

この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上) の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて読む作家さん。おすすめされた本。下巻に続くので何とも言い難いところなのですが、まあまあ自分的には不快と感じるところもあり…ちょっとギシギシした気持ちで読んでいる。下巻に期待。

Posted byブクログ

2019/03/01

胃がんを患ったあと死生観が変化した編集者が主人公の話。色々詰め込まれてはいるけれど、あまり深く共感するものはなかった。下巻で盛り返してくれると良いのだけれど。

Posted byブクログ

2016/03/16

まだ幾つも読んでないが、白石一文が気になる作家になってきた。最新作の「光のない海」もよかった。それで、以前のものも読んでみようと思い、山本周五郎賞に輝いた本書を開いてみた。まずタイトルが刺激的だ。 今から10年近く前の作品だが、13作目なので、初期作品というわけでもない。それでも...

まだ幾つも読んでないが、白石一文が気になる作家になってきた。最新作の「光のない海」もよかった。それで、以前のものも読んでみようと思い、山本周五郎賞に輝いた本書を開いてみた。まずタイトルが刺激的だ。 今から10年近く前の作品だが、13作目なので、初期作品というわけでもない。それでも、最近のものとはだいぶ雰囲気が違う。ハードボイルド小説のような内容と文体で、それでいて、資本主義の誤りとか神や存在といったテーマについて、フリードマンの著作や「宇宙からの帰還」を長々と引用して、著者の主張だか主人公の心的傾向の小説的表現だか分からないものが、ストーリーの合間に挟まっている。正直に言えば少々困惑する。何のためにあるのか、ここまでボリュームを割かなければならない必然性があるのか。 それでも緊張感のあるストーリー展開は面白いが。

Posted byブクログ

2015/07/14

筆者の他の本同様、主人公の語りや内省で、様々な書籍や考え方が引用されながら、筆者の哲学が展開されていく。超格差社会、市場原理に任せすぎた社会への反対、死後の世界と輪廻感等。読後は悪くない。再読が必要。

Posted byブクログ

2018/01/01

第22回山本周五郎賞受賞作。本書は貧困、経済、セックス、不倫、宗教など現代社会における様々な問題を扱っている。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou16001.html

Posted byブクログ

2013/08/10

 いろんな文献から引用している部分や知らなかった本の引用、カワバタを通じての文章を理解するのに時間を用してしまいました。

Posted byブクログ

2013/01/19

白石一文さんの作品、作風は物凄く僕の胸に突き刺さる。 本書も物語としても個人の主張としても非常に面白く興味深い内容であった。 まるで固定された土台に立つ双眼鏡をそこから引き抜いて「此処から見てみな」って感じで、すると同じものを見てるはずなのに全く違ったものがそこに存在するような…...

白石一文さんの作品、作風は物凄く僕の胸に突き刺さる。 本書も物語としても個人の主張としても非常に面白く興味深い内容であった。 まるで固定された土台に立つ双眼鏡をそこから引き抜いて「此処から見てみな」って感じで、すると同じものを見てるはずなのに全く違ったものがそこに存在するような… 作者は哲学者のように不可視な存在の意味を真理を探究されているのだろうか…と考えさせられてしまう。 小生には到底真似したり、踏み入ったりできる世界ではない。 ただこれからも白石作品からしか味わう事ができないこの後読感をもっと体験したいと願うものであります。

Posted byブクログ

2012/04/27

お金をいくら稼ごうが、どんなに高い地位にいる人間だろうが、 ガン治療のために集まっているこの患者たちにとっては その全てが平等だ。 経済や政治のハナシにまで深く掘り下げていて、 面白く読ませていただきました。

Posted byブクログ

2012/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

週刊誌の編集部を舞台に政治スキャンダル、裏社会、格差、非正規雇用、不倫、がん治療、貧困、派閥争い、DV、実に多くの要素を散りばめた小説。パラレルワールドやチャネリングなどSF的展開を想起させるワードや状況も描かれていて、物語がどんな方向に進むのか、先の見えない面白さがあります。下巻に期待。

Posted byブクログ

2012/01/08

賛否はあるやろうけど、こんな不確かな世の中を生きていく上で、読んで損はない小説だと思う。説教くさいのは相変わらず。 個人的には”これからの「正義」の話をしよう”を読んでおくと理解深まるかも…って思った。

Posted byブクログ