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見る の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2020/05/10

第6章<視覚の理論>にあるとおり、視覚理論の究極のゴールは「正確には自分はいったいどこにおり、世界はどこにあるのか?」を明らかにすることなのだけど、本書はどちらかというと、眼がどのように発達し、どのようにその仕組みや歴史が解明されてきたのか、を中心として、見るとはどういうことかに...

第6章<視覚の理論>にあるとおり、視覚理論の究極のゴールは「正確には自分はいったいどこにおり、世界はどこにあるのか?」を明らかにすることなのだけど、本書はどちらかというと、眼がどのように発達し、どのようにその仕組みや歴史が解明されてきたのか、を中心として、見るとはどういうことかについて書かれたもので、400ページを超えるサイズで「眼についてはこの1冊があれば十分」という印象もあるものの、著者があとがきで触れている通り実際は「かなりの駆け足」ではある。

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2019/06/16

 生物の眼や視覚に関する知見が網羅的に記述されている。特に眼の進化や昆虫の複眼の仕組みが大変興味深い。視覚というものの奥深さを認識できる一冊である。

Posted byブクログ

2018/10/20

眼球の動き、眼の構造、研究の歴史、眼の進化、錯覚、色と錐体細胞、光と桿体細胞、人間以外の眼。ありとあらゆる眼に関する事項を一冊にまとめるときに「ぐぎゃっ」って嫌な音がしたんじゃ?ってぐらい雑多に圧縮された眼の本。ハードカバーで450pはある大著なのだが、さすがにこれ一冊で眼の全て...

眼球の動き、眼の構造、研究の歴史、眼の進化、錯覚、色と錐体細胞、光と桿体細胞、人間以外の眼。ありとあらゆる眼に関する事項を一冊にまとめるときに「ぐぎゃっ」って嫌な音がしたんじゃ?ってぐらい雑多に圧縮された眼の本。ハードカバーで450pはある大著なのだが、さすがにこれ一冊で眼の全てをやろうとすると無理が生じ、構造化されていなくて初学には不向き。とはいえ各研究者の新発見に至るまでのエピソードさえ記してある幅広さは素直に楽しめる。ここから入って、勉強してまた戻ってくるのも一つの楽しみ方だろう。眼に詳しい人にこそ読んでほしい一冊。

Posted byブクログ

2014/10/07

[ 内容 ] わたしたちはどうやってものを見ているのだろう。 多くの哲学者や科学者がその謎に取り組んできた。 眼の進化と意識、色覚や錯覚に隠された秘密、視覚の未来まで、眼と「見ること」のすべてを探る、眼とその進化の物語。 [ 目次 ] プロローグ 若さと老い 第1章 感覚の共同...

[ 内容 ] わたしたちはどうやってものを見ているのだろう。 多くの哲学者や科学者がその謎に取り組んできた。 眼の進化と意識、色覚や錯覚に隠された秘密、視覚の未来まで、眼と「見ること」のすべてを探る、眼とその進化の物語。 [ 目次 ] プロローグ 若さと老い 第1章 感覚の共同体 第2章 視覚の化学 第3章 どのようにして眼は可能になるのか? 第4章 適応する眼 第5章 見ることと考えること 第6章 視覚の理論 第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ 第8章 色を見る 第9章 見えない色 第10章 眼が見るということ エピローグ 見えないゴリラ [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2012/03/31

プロローグ 若さと老い 第1章 感覚の共同体 第2章 視覚の化学 第3章 どのようにして眼は可能になるのか? 第4章 適応する眼 第5章 見ることと考えること 第6章 視覚の理論 第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ 第8章 色を見る 第9章 見えない色 第10章 眼が見...

プロローグ 若さと老い 第1章 感覚の共同体 第2章 視覚の化学 第3章 どのようにして眼は可能になるのか? 第4章 適応する眼 第5章 見ることと考えること 第6章 視覚の理論 第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ 第8章 色を見る 第9章 見えない色 第10章 眼が見るということ エピローグ 見えないゴリラ

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2014/10/18

(2009.04.20読了) 日本語の題名は「見る」ですが、原題は The Eye です。「眼」についての本です。 「人間の眼はどのようにして世界を見ているか、他の眼はどのようにして見ているかについての本。見られた世界には何が起こるのか、わたしたちがお互いに見合ったときに何が起こ...

(2009.04.20読了) 日本語の題名は「見る」ですが、原題は The Eye です。「眼」についての本です。 「人間の眼はどのようにして世界を見ているか、他の眼はどのようにして見ているかについての本。見られた世界には何が起こるのか、わたしたちがお互いに見合ったときに何が起こるかについての本で、進化、化学、光学、色彩、心理学、人類学、意識についての本である。」(442頁) 著者は、サイエンスライターで、眼についてのあらゆる話題を集めてまとめた本です。読んでもよく分からないことが多いのですが、ところどころにある体験可能な眼の不思議な機能というか作用が面白くて読み進むことができました。 眼はレンズでも鏡でもありません。眼がやっているのか脳がやっているのか人間として必要な処理が施されています。生まれてから外界と接しながら機能が形作られていくのですが、どの人間も同じように機能するというのが不思議です。 同じであることを確認するのが実験ということになります。 生まれた時から盲目で、あとで視力が回復しても外界の認識に眼をうまく活用することはできないという。折り合いをつけるには、盲目の時のやり方で、物を確認することが必要だとか。 追体験できる実験をいくつか拾っておくと、67頁の図。丸が9つ並んでおり、4つが飛び出し、5つがへこんでいるように見える。ところが本を逆さにしてみると、凹凸が逆になってしまう。 235頁の図。サッチャー元首相の写真が2枚逆さに掲載してある。1枚は、眼と口の部分が上下を入れ替えてはめ込んである。そのままではあまり違和感のない表情なのに、本を逆さにしてみると、「口はゾンビのように歪んでいるし、眼は死体のそれのように見える。」 313頁の図。薄い灰色の帯からほとんど黒の帯まで順番に並んでいる。どの帯も均等の濃さで印刷してあるのに、「中央部が窪んで見える。」 346頁の説明とカラーの口絵。色が補色で入れ替えてある英国国旗。国旗の真ん中にある丸を30秒ほど見つめて、壁に視線を移すと本当の英国国旗が見える。 (正式の英国国旗を30秒見つめて、壁に視線を移すと口絵のような色彩の国旗が見える?) ●眼の機能(81頁) ほとんどの動物はものの実態をあまり意に介していない。それがどこへ向かっているかという方が、はるかに大きな関心の的である。動いているならば、ほうっておけない。動くターゲットは脅威か、食物か、つがい相手だ。 (2009年4月22日・記)

Posted byブクログ

2011/08/15

動物の眼から世界を見るとどーなるの?ってのを知るイイ機会となった。\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\新聞の書評欄で目にして。たまたま図書館の新刊棚を眺めていたらあって、ラッキーと思って借りてきた。

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