廃墟建築士 の商品レビュー
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図書館本。 となり町戦争、ニセモノの妻は非常によかったが、コレはそこまでではない。 三崎亜記、なかなか難しいな。 僕が好きなのは日常と少しズレてしまった日常。 気持ち悪い違和感。 でも世間はそれを常識と考えていて、違和感も何もない。 あたりまえのことなので特に説明もない。 みたいなやつ? なので説明しちゃダメ。 この本では七階闘争が非常によかった。 図書館のヤツは前に読んだ動物園と同じ世界。 小説としては非常に面白いが、三崎亜記としてはチョット違うのである。 好みの作品を探してまた読みあさっちゃうなあ。
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ファンタジーのハズなのに、なぜか身近に感じる。不思議な感覚。 「図書館」が好きですねー! 本と対話するって素敵♡
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「七階闘争」 全ての悪は7階にあり。 偶然が重なっただけなのに、あたかも原因がそこにあるようにするのは今風かもな…。 「廃墟建築士」 自らの手で作り上げる廃墟。 最初から廃墟を作るという目的で建築を始めるというのは楽しそうだなと思うけれど、実現させるには色々課題が多いだろうな。...
「七階闘争」 全ての悪は7階にあり。 偶然が重なっただけなのに、あたかも原因がそこにあるようにするのは今風かもな…。 「廃墟建築士」 自らの手で作り上げる廃墟。 最初から廃墟を作るという目的で建築を始めるというのは楽しそうだなと思うけれど、実現させるには色々課題が多いだろうな。 「図書館」 夜な夜な野生を取り戻す本たち。 人が立ち入らない時間に、もしかしたら本当にこんな事が起こっているかもしれないなと考えたらすごくワクワクした。 「蔵守」 蔵と蔵守が待ち続けていた瞬間。 これが彼らにとって決められていた最初で最後の大仕事なんだろう。
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7階の話、通勤途中に自転車こいでたりすると思い出している。 今朝見たニュース、この本に書かれてあることだったのかもしれない・・・、とか考えている。「7階」をほかの言葉に置き換えて読んでも面白いかと。人の名前にしたら悲惨なことになるが、そういうことが世の中でさくっとおこったりしてい...
7階の話、通勤途中に自転車こいでたりすると思い出している。 今朝見たニュース、この本に書かれてあることだったのかもしれない・・・、とか考えている。「7階」をほかの言葉に置き換えて読んでも面白いかと。人の名前にしたら悲惨なことになるが、そういうことが世の中でさくっとおこったりしているから警鐘を鳴らす意味でのさあ、「廃墟建築士」
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なんだか、自分は正しい認識なのにだんだんネジ曲がった認識に変わって行く。そんな短編集だと感じた。(63Pまで読んで) 読了後、全編上記のような感想だった。ただその物語ごとの人物の思考が精緻に書かれていて、すごいなと感じた。 個人的には図書館の物語が一番好きになった。社長、怪し...
なんだか、自分は正しい認識なのにだんだんネジ曲がった認識に変わって行く。そんな短編集だと感じた。(63Pまで読んで) 読了後、全編上記のような感想だった。ただその物語ごとの人物の思考が精緻に書かれていて、すごいなと感じた。 個人的には図書館の物語が一番好きになった。社長、怪しすぎです(笑) 以下昨日の日記より引用 「昨日から廃墟建築士を読んでいる。ブクログにも書いたが、自分の常識(主人公の常識)が他の人・環境に影響をうけねじ曲がっていくような印象を受けた。(短編集で第一作目七階闘争を読んでの感想)今第二作目の廃墟建築士を読んでいる。主人公を支える妻の姿勢に好感を持つた。一物語の脇役でもその人には信念や人生があり、感情があるのだとはっとさせられた。」
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おもしろかった。 作者らしい不思議な世界観があり、熱量は感じられないが、退屈にはならない。 あと、装丁が良い!!
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「七階闘争」「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」といった建物を扱った短編4作。 どの作品も現実からは少しズレた奇妙な設定が組まれている。内容はライトで、さくっと読める作品ばかり。あと実際にこんなことが起こったら…想像力がかきたてられる。ただ、読後は何も残らなかった。著書を読むのは初だ...
「七階闘争」「廃墟建築士」「図書館」「蔵守」といった建物を扱った短編4作。 どの作品も現実からは少しズレた奇妙な設定が組まれている。内容はライトで、さくっと読める作品ばかり。あと実際にこんなことが起こったら…想像力がかきたてられる。ただ、読後は何も残らなかった。著書を読むのは初だけど、他の作品を読めば印象は変わるのかな。
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ありえない設定から現実社会を見渡すと、自分にとって本当に大切なものが見えてくる気がする。言葉選びや作品の空気感が好き☆
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仮想の文化がある世界の短編集。登場人物についてはあっさりとした記載があるだけ。「もしもこんな文化があったら……もしもこれに魂があったら……」という感じの世界です。
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4編収録の短編集。 いずれも建築物に纏わるお話。 現実の中に僅かな不思議を混ぜ混んだ様な独特の世界観がとても魅力的。 一体この発想はどこから来るのか。 語られるのは奇妙な出来事なのに、読み手を違和感なく物語の世界に誘う筆力が素晴らしいです。 現実と非現実のあわいに漂い酔いしれる。 表題作と「図書館」が特にお気に入り。 連鎖廃墟、行ってみたいなあ。 「図書館」で描かれる本達が飛翔し回遊する様は、想像しただけでにやにやしてしまう。 私の愛しい蔵書達も深夜に私の目を盗んで回遊してたら楽しいな。 設定上、図書館限定のようですが。
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