眼球綺譚 の商品レビュー
大事に本棚で寝かせてあったとっておきを。 身近で深泥ヶ丘を読んで、嬉々として語る人を見て我慢できずに。 それはもう大満足の一冊でした。
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全七篇の短編からなる怪異幻想小説。 特有の世界観から編み出されるお話の数々が、まるでその別次元に入り込んでしまったかのような不気味な雰囲気を漂わせる。 『再生』『特別料理』が好き。
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常識ではありえない出来事に遭遇し、その背景には『由伊』という名前の女性が関わってくるという怪奇と幻想がふんだんに詰め込まれた短編集で、おどろおどろしさは勿論、登場する『由伊』は全編別人だけど偶然とは思えないような含みを持たせるような描写が不気味だった。特に『特別料理』『眼球綺譚...
常識ではありえない出来事に遭遇し、その背景には『由伊』という名前の女性が関わってくるという怪奇と幻想がふんだんに詰め込まれた短編集で、おどろおどろしさは勿論、登場する『由伊』は全編別人だけど偶然とは思えないような含みを持たせるような描写が不気味だった。特に『特別料理』『眼球綺譚』が面白かった。
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作者が書きたいものを書いたという雰囲気が文体から沸々と伝わってきました。 いわゆる怪奇モノの短編集なのですが、『由伊』という女性(別人)が全ての作品に登場しており、それぞれの作品に関連性は無いのに、最後の『眼球奇譚』という作品の『由伊』の存在が、より枢要な存在に感じる不思議。 余...
作者が書きたいものを書いたという雰囲気が文体から沸々と伝わってきました。 いわゆる怪奇モノの短編集なのですが、『由伊』という女性(別人)が全ての作品に登場しており、それぞれの作品に関連性は無いのに、最後の『眼球奇譚』という作品の『由伊』の存在が、より枢要な存在に感じる不思議。 余談ですけど、戸川純の『眼球奇譚』という曲も好きです。
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何かに対する異常な愛をテーマに 「由伊」という女性とその関わりを描く 先日Rawというカニバリズムの映画を観たので 最近はこんなのばかりになった。 誰かの一部なのか、はたまた違う生物への愛なのか 愛ゆえの行動なのか。 艶かしくリアルな描写がキモいと言えばキモいけど、 これが...
何かに対する異常な愛をテーマに 「由伊」という女性とその関わりを描く 先日Rawというカニバリズムの映画を観たので 最近はこんなのばかりになった。 誰かの一部なのか、はたまた違う生物への愛なのか 愛ゆえの行動なのか。 艶かしくリアルな描写がキモいと言えばキモいけど、 これがまた癖になる。
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内容は少しグロめのことが多いかもしれないです。 場面場面の表現が生々しく、自分が体験したことも見たこともないけれど、すごく想像が出来ました。個人的にはぶっ飛んだ発想と豊かな表現が読んでいて面白かったです。
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ホラー短編集だけど女性の名前が共通してるのが面白い。 奇想だけどシンプルで読みやすい話が多い。「特別料理」の気持ち悪さは映像化は出来ないだろうけどやって欲しい。
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少しずつ少しずつ、訳の分からない奇怪な世界に引き摺りこまれるような感じでした。あとがきで綾辻先生がおっしゃるように「謎→解決」の構図で作られたホラーなので、ひとつの作品を読み終えるとそしたらあれってこういうことなのかというわかるけどゾワッとする感覚がすごいです。風間さんの解説も...
少しずつ少しずつ、訳の分からない奇怪な世界に引き摺りこまれるような感じでした。あとがきで綾辻先生がおっしゃるように「謎→解決」の構図で作られたホラーなので、ひとつの作品を読み終えるとそしたらあれってこういうことなのかというわかるけどゾワッとする感覚がすごいです。風間さんの解説も読み応えがあり、その視点で本書を振り返るとなるほどそういう見方もあるのか……と別の楽しみが見いだせてよかったです。 個人的に表題作の眼球綺譚が本当に騙された…と強く感じ入りました。
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世にも奇妙な物語のようなガチガチのホラーではないが、背筋がゾクッとする短編が収録された小説。 気持ち悪かったのはゲテモノ料理を提供するYUIという店に通うカップルの話。特別料理として寄生虫、人肉、最後には自分の指が提供されるという狂気。 タイトルにもなっている眼球綺譚も良かった。...
世にも奇妙な物語のようなガチガチのホラーではないが、背筋がゾクッとする短編が収録された小説。 気持ち悪かったのはゲテモノ料理を提供するYUIという店に通うカップルの話。特別料理として寄生虫、人肉、最後には自分の指が提供されるという狂気。 タイトルにもなっている眼球綺譚も良かった。読んでください、夜中に一人での意味がよくわからなかったが、見事な伏線回収だと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラーであり、世にも奇妙な物語のよう。スターシステム的に存在する「由伊」を軸に時空が捻じ曲がって繋がる、つまり理屈で説明できない何か繋がりがある短編集。でも、結末が全て恐怖で終わるわけではない。特に好きなのは「呼子池の怪魚」。これがほんとに祝福と生誕の奇跡。ただ「特別料理」は苦手。最後に、何故急にそんなことを言いだしたのか。嫌な想像(その子供を……)をして恐くなった。そうではないと願いたい。「人形」のループ感も面白かったけど、「バースデー・プレゼント」と「鉄橋」は結末がよく分からなかった。奇妙
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