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「多様な意見」はなぜ正しいのか の商品レビュー

3.5

19件のお客様レビュー

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2022/05/02

とてもおもしろいが、けっこう難しい問題と説明で読むのがたいへん。私を含む一般読者にはけっこう負担。ふつうむずかしいところは読み飛ばしてしまうだろう。それでいいとは思うが。

Posted byブクログ

2021/08/08

多様性が一様性に勝るだけでなく能力に勝ると主張したもの。あるビジネス雑誌の書評で2人の人が薦めていたので手にしてみたが主張を支える証明が個人的にしっくり来なかった。一番は多様性が勝る条件が厳し過ぎるため実践的でないと思ったからだ。多様性を活かす意味で具体例もとりあげていたが決して...

多様性が一様性に勝るだけでなく能力に勝ると主張したもの。あるビジネス雑誌の書評で2人の人が薦めていたので手にしてみたが主張を支える証明が個人的にしっくり来なかった。一番は多様性が勝る条件が厳し過ぎるため実践的でないと思ったからだ。多様性を活かす意味で具体例もとりあげていたが決して具体的とはいえず物足りない感が否めなかった。 総論としては反論すべくもないが秀逸性は乏しかった。

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2017/04/18

東浩紀『一般意志2.0』で引かれていた本。 多様性を保つ集団は、不確実な問いにより適切な解答を与えてくれる。 「ヒューリスティック」という概念の比較的広義な用い方がこの著作の入り口を作っている。ヒューリスティックは、「解を見る方法」である「観点」と比較され、「解を組み立てる方法」...

東浩紀『一般意志2.0』で引かれていた本。 多様性を保つ集団は、不確実な問いにより適切な解答を与えてくれる。 「ヒューリスティック」という概念の比較的広義な用い方がこの著作の入り口を作っている。ヒューリスティックは、「解を見る方法」である「観点」と比較され、「解を組み立てる方法」と言われる。言うなれば、「解を組み立てる観点」がヒューリスティック。単に考え方や見方というよりも繊細でありながら、それでもまだ十分に幅広いこの概念設定が面白い。

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2014/05/26

本書はミシガン大学の経済学者スコット・ペイジによる、集合知における「多様性」の効果を定量的に論じた本である。 集団における最適化問題、予測問題、選好制約の解消問題について、多様性の効果を定量的に分析している。前者2つでは多様性がパフォーマンスの向上に結びつくのに対し、後者では多...

本書はミシガン大学の経済学者スコット・ペイジによる、集合知における「多様性」の効果を定量的に論じた本である。 集団における最適化問題、予測問題、選好制約の解消問題について、多様性の効果を定量的に分析している。前者2つでは多様性がパフォーマンスの向上に結びつくのに対し、後者では多様性が選好関係を複雑にし、全員が満足する結果は得られないことを述べている。 おそらく著者の貢献は最初の最適化問題への適用であり、残り2つは既存の研究結果の説明であると思われる。 文章は読みやすいがわかりやすくしようとしてやや冗長である。理系の読者は、本書で紹介されている著者の論文を直接読んだほうがよいかもしれない。参考文献は豊富でよい。 中身の割にボリュームが冗長であることと、後半2つの内容についてはそれほど目新しさを感じなかったため、1つ減じて★4つとする。

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2013/06/30

集合知については数冊の本をよんでみましたが、こちらの本は少し読み辛いです。別途薦めていた本のほうが皆さんにはお勧めですね!!

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2013/02/23

人々の思考の「モデル」の違いを、ヒューリスティック(≒観点)等の概念を使って説明し、なぜ多様なモデルは、ベターな解答を生むのかを数学モデルを使って示した。著者はミシガン大学の政治学教授。多様性が「集合知」となり良い結果を生む場合と、「衆愚」となり悪い結果となる場合の条件についても...

人々の思考の「モデル」の違いを、ヒューリスティック(≒観点)等の概念を使って説明し、なぜ多様なモデルは、ベターな解答を生むのかを数学モデルを使って示した。著者はミシガン大学の政治学教授。多様性が「集合知」となり良い結果を生む場合と、「衆愚」となり悪い結果となる場合の条件についても述べているが、その条件の1つに「微積分を知っている人が微分係数を計算できる」というイシューについての一定の「賢さ」を挙げている。しかし、何をもって賢いとするかについては示唆がなく曖昧性が残る。また、多様性には、コミュニケーションの難易度を増す、対立を増すともしており、「多様性の正味の恩恵=多様なツールの恩恵の合計ー多様性のコスト」の式において、数理モデル的にいつ恩恵がプラスとなるかについても示唆はない。それでも、多様性の価値を数学的に示した点は圧巻。

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2013/02/05

多様性がいかに集団に恩恵をもたらすかを論理的に解説している。比喩とかが日本向けでなくてわかりづらいけど、めちゃくちゃ勉強になる一冊でした。

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2021/01/05

かなり歯応えのある本(おそらくその筋の大学教科書レベル)で、速読には向かない。というか経済学的な思考の下地がない人間にはきつい。あきらめ。

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2011/06/19

まさしく、なぜ多様な意見が正しいのか。主な視点は、数理科学的な知見に由来する。より正確な答えを導きだす方法に対するヒントとその事例が多く示されている本です。

Posted byブクログ

2013/11/24

・結構読みにくかった。 ・多様性の長所と短所について解説。 ・市場やポートフォリオについて連想させられた。

Posted byブクログ