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坐る力 の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2014/03/01

本書は読みながらにして坐る姿勢を正してくれる。立腰についても書いてありますが、この内容は大変興味深く、わが子に姿勢の悪さを指摘する際はこれできちんと説明できます。また齋藤さんおすすめのイスが紹介されていて、今までイスについてそれほど興味ありませんでしたが、今回かなり興味がわいてき...

本書は読みながらにして坐る姿勢を正してくれる。立腰についても書いてありますが、この内容は大変興味深く、わが子に姿勢の悪さを指摘する際はこれできちんと説明できます。また齋藤さんおすすめのイスが紹介されていて、今までイスについてそれほど興味ありませんでしたが、今回かなり興味がわいてきました。エッグチェアで読書したいな。

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2013/12/27

二足歩行を得た人間が行き着いた先は歩く以上に座する文化であった。 いま私は椅子に腰掛けて、時折少し斜め下に視線を遣りなどしながらキーボードをタイプしている。 集中してタスクに取り組むとき、逆にとことんリラックスしたいとき、どちらも腰は座っていたりする。当然でありながらあまりに捨...

二足歩行を得た人間が行き着いた先は歩く以上に座する文化であった。 いま私は椅子に腰掛けて、時折少し斜め下に視線を遣りなどしながらキーボードをタイプしている。 集中してタスクに取り組むとき、逆にとことんリラックスしたいとき、どちらも腰は座っていたりする。当然でありながらあまりに捨て置けないこの事実に滔々と向き合うことから本書は展開を始める。 とりわけ収穫だったのは第一章及び第二章。近現代日本が直面するイス座文化のおおざらいとイスそれ自体のデザインの考察。前傾姿勢で机に向かう場合と沈み込んでリラックスする場合の態度に見る差異、西洋の著名な創作家から紐解く「歩く(歩きながら考える)文化」、ヨーガ坐法に対しての結跏趺坐など。 後半は抽象度を高めて身体論や人間関係論に及ぶ。普段から物と人、人と人の関係性などに意識的であるなら、限りある紙数の中、あまり目新しさは感じないかもしれない。 今日も明日もすわる一個人として生活様式の可動域が開かれたと同時に、それを社会の中で意識共有し活とすることの前途多難さを覚えた。

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2012/04/15

私たちが普段何気なく行っている『坐る』ということについて書いた本です。私も普段から研究室やら家の勉強机やらで坐って物を読んだり書いたりすることが多いのですが、『良い座り方とはどういうものか』ということについて考えたことがないのでちょっと目から鱗が落ちたような感覚がありました。とは...

私たちが普段何気なく行っている『坐る』ということについて書いた本です。私も普段から研究室やら家の勉強机やらで坐って物を読んだり書いたりすることが多いのですが、『良い座り方とはどういうものか』ということについて考えたことがないのでちょっと目から鱗が落ちたような感覚がありました。とはいえ私は割と長時間座り続けることが出来るタイプなので今のスタイルを積極的に変えていこうと思える程のインパクトはありませんでした。どちらかというと椅子に座って集中するのが苦手な方にお勧めしたい本です。

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2011/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 近年、パソコンの急速な普及で、知的業務の大部分がデスクワークになっている。パソコンなしの仕事など、ほとんどの人が考えられないだろう。さらに、最近、携帯電話の機能が多様化したとは言え、個人的な趣味にもパソコンは必須である。  しかし、ここまでパソコンが一般的に普及したのは、ここ10数年のことであり、その身体や精神に及ぼす影響はまだまだ未知数だと言える。近年の鬱病の増加や、日本人の半数以上が抱える、肩こり、腰痛、頭痛などの、姿勢の悪化からくる諸症状などと、パソコン業務との因果関係はかなりあるのではないかということが段々わかってきているというのが現状である。    とどのつまり、パソコンとは、椅子と机を使って、長時間固定的な姿勢を強要することであり、「坐る」ということを真剣に考えれなければいけない時期に来ているのではないか?誰もがそう思っているだろう。  この本は、身体論、教育学の斎藤孝が、自身の椅子に坐れない体質から、良い椅子を求めづづけ、そもそも日本人にとって坐るということはどういうことか、古今東西の歴史を紐解きながら解説した本である。  著者が使っている椅子や使い方についても紹介されているが、坐ることについてのノウハウ本ではないので、あくまで著者の観点から見た椅子の評価である。  どのような椅子を選ぶかを参考にする、という類の本ではないが、椅子がそもそもどのようなもので、西洋と日本の座の文化の違い、坐るということについて考えさせられる本である。  これから、ますますデスクワークが増えると思われるが、そもそも日本人は、体の前面の筋肉の方が発達しており、背中の筋肉が劣っているので、西洋式の椅子に坐るとどうしても腰を折り曲げてしまう。それが腰痛や肩こり、頭痛の原因となるのだが、日本人の筋肉にあった椅子や坐り方については、模索が始まったばかりである。  坐る、ということは、もっとも今日的な課題だと言えるのだ。  ちなみに、文中にもバウハウスの例が出されていたが、今日こそ建築(バウ)ではなく、人間を中心いおいたデザインが必要となっていくのではないだろうか

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2011/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 良い坐り方とは何か? いいイスとはどんなイスか? 東洋で培われた“坐”の文化を現代に応用しながら具体的に伝授。 坐り方を変えれば生きる力がみなぎり人間関係も変わる。 [ 目次 ] 序章 人生を大きく支配する力 第1章 日本人にとっての「坐る力」 第2章 いいイスとはどんなイスか? 齋藤孝が選ぶ名作イスギャラリー 第3章 イス文化に東洋の“坐”の感覚 第4章 「坐る力」の人間関係論 終章 寝ころがる人生と最後のイス [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/04/27

最近、タイトルになんでも「力」をつける本が多すぎる。 これもそのひとつだけど、単に座り方についての解説を引き伸ばして新書にした内容です。 ただ、ここに書かれている立腰というすわり方はおススメ。 ・お尻を後ろに突き出して、腰を前に反らせる というものだけど、この座り方をするようにな...

最近、タイトルになんでも「力」をつける本が多すぎる。 これもそのひとつだけど、単に座り方についての解説を引き伸ばして新書にした内容です。 ただ、ここに書かれている立腰というすわり方はおススメ。 ・お尻を後ろに突き出して、腰を前に反らせる というものだけど、この座り方をするようになってから姿勢が良くなってきました。

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2009/10/04

よ〜く考えよう♪ 体は大事だよ〜♪ です!(古っ!) よく、眠る時間は人生の何分の一とよく言われるが・・ 座っている時間も人生の何分の一と考えたら!? 心と体はつながっている。 あー、不思議。 血流などの物理的な面でも 1本筋が通る精神的な面でも 腰を入れろ。 実感で...

よ〜く考えよう♪ 体は大事だよ〜♪ です!(古っ!) よく、眠る時間は人生の何分の一とよく言われるが・・ 座っている時間も人生の何分の一と考えたら!? 心と体はつながっている。 あー、不思議。 血流などの物理的な面でも 1本筋が通る精神的な面でも 腰を入れろ。 実感できました☆ 良いイスを買う(ブルジョワ生活だ)日には読み返すべきだなー。

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2009/10/04

勉強ができないのは、 集中力がないのは、 椅子がすべて悪い。 なんてことは無いけれど、坐りやすい椅子は重宝するし、 やっぱり気にならなくて自然。 よい椅子がもたらすメリットと、 姿勢が悪いデメリットがわかりやすく書いてあった。 本書とは関係ないけれど、 毎日どこかに祈ったり、...

勉強ができないのは、 集中力がないのは、 椅子がすべて悪い。 なんてことは無いけれど、坐りやすい椅子は重宝するし、 やっぱり気にならなくて自然。 よい椅子がもたらすメリットと、 姿勢が悪いデメリットがわかりやすく書いてあった。 本書とは関係ないけれど、 毎日どこかに祈ったり、 毎週日曜に家族そろって礼拝に行くということは、絶大な共同体を形成すると強く感じた。 宗教恐るべし。

Posted byブクログ