なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか の商品レビュー
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA88506584
Posted by
大学の本屋で立ち読み、購入。高校生から大学1(~2)年生が読むにはとっつきやすい文章でさくさく進んだ。(本当は1年生までにしたいけれど近年では2、3年生でも当てはまりそう…)正直言えばこの本は現在既に自分が確立している、言い換えれば「こういう時はこうすればいい、こう考えればいい」...
大学の本屋で立ち読み、購入。高校生から大学1(~2)年生が読むにはとっつきやすい文章でさくさく進んだ。(本当は1年生までにしたいけれど近年では2、3年生でも当てはまりそう…)正直言えばこの本は現在既に自分が確立している、言い換えれば「こういう時はこうすればいい、こう考えればいい」と切り替えて動ける人にはあまり必要ない、もしくは新しい収穫は得られないように感じる。あと確かに少し関西弁が目につきやすいかも。先日センター試験を受け、今は二次試験に向けて頑張っている妹に、時間ができたら読んでほしいなと思う一冊。 ちなみに私は現在大学2年。来年度で3年です。
Posted by
筆者の嘘偽りなさそうな率直な物言いに共感した。 息子の勉強キライを何とか克服できないかと手に取った。これまでも息子に話していたとおり、将来の仕事や生活ぶりに繋がることの再確認にはなったが、これをどう納得させられるかは相変わらず自信がない。
Posted by
言っていることには100%同意。でもね~。。。 肝心の中高生にどこまで届くかというと、かなり懐疑的だなあ。少なくとも少年の僕は、理解はするものの行動の変容は無いように思う。 「わかっちゃいるけどやめられない」 植木等は、圧倒的に正しいんだよなあ。
Posted by
『就活のまえに』で引用されていたため、読んだ。 全体としては得るところの少ない本。引用も少なく、研究成果を論理的に書こうという意識はない。平易な語り口で、これはエッセーだろう。 しかし、どんな本にも得るところはある。 数年前、数学を勉強した人は、勉強していない人より100万円ほど...
『就活のまえに』で引用されていたため、読んだ。 全体としては得るところの少ない本。引用も少なく、研究成果を論理的に書こうという意識はない。平易な語り口で、これはエッセーだろう。 しかし、どんな本にも得るところはある。 数年前、数学を勉強した人は、勉強していない人より100万円ほど、年収が高いというデータを見たが、その研究をやったのが著者の浦坂氏だったのだ。
Posted by
浦坂先生、いや、大学での本業が忙しいはずなのにこんなに厳しくかつ温かく迷える10代を叱咤激励してくれるなんて、「先輩!」または「姐さん!」って呼びたいくらい。 特に今じゃ情報化やツールのバージョンアップがものすごいスピードで進んでいるものの、生まれてから大学入学までの年数を2回...
浦坂先生、いや、大学での本業が忙しいはずなのにこんなに厳しくかつ温かく迷える10代を叱咤激励してくれるなんて、「先輩!」または「姐さん!」って呼びたいくらい。 特に今じゃ情報化やツールのバージョンアップがものすごいスピードで進んでいるものの、生まれてから大学入学までの年数を2回経験できるだけの年齢を過ぎた私から見たら、今の10代はあふれる情報にのまれ、振り回されてるような印象。もっとシンプルに原点に立って、先生や先輩の生の声を素直に聞いたら、って思うけど。 でも今の子たちって確かにソツがなくて賢いけど、自分を守るためなのか、他人に自分の心の中を見せるのを避けてるみたい。 だからすぐにマニュアルに手が伸びるんだろうけど、人との信頼関係に基づく情報と見比べて、どこの誰ぞやが作ったマニュアルなんか本当に自分に当てはまるの?それちゃんと確認した?って言いたくなる。 そもそも元から自己がシャキーンと立って器用に立ち回れる10代なんか中々いないよ、ってのはわかるけど… 先生ももちろん、はじめから「わかってた」はずはなく「うまいことやってた」わけじゃない。先生も進学したのが第一志望の学部じゃなかったから、入学後も自分の進路や将来にすごく悩んでる。でも自分が受験勉強だけじゃなくて、学ぶこと自体に興味や好奇心を持っていた結果、自分に合う面白いテーマを進学した大学で見つけられて、ウイングがどんどん広がって、今の大学教員に至ってる。 だから先生は、目先にとらわれない「基礎体力」の重要さを繰り返し書いている。基礎体力って言葉はこの本に直接出てこないけど、そういう意味かなって私なりに解釈した。私以上にもっと柔らか頭の10代ならば、より的確に浦坂先生のメッセージを吸い込めると思う。 それと先生はさりげなく自分の専門である経済学のフィールドの話を取り混ぜてるけど、徹底してデータの出所を明らかにして、社会や経済における傾向が、こういう数字となってちゃんと現れてるんですよ、ってわかりやすく教えてくれる。別に数学の難しい公式とかは必要なし。ゲームやパズル的な面白さで味付けしてくれてる。 単に教科書の内容をなぞるだけの高校までの勉強とは違う、自分の考えの組み立て方から学べる面白さ。それを見つける楽しさが大学にある、だから自分の人生をもっと知的に豊かにしたいなら、大学に是非いらっしゃい… そういうまとめだと思う。 確かに書きぶりは時に厳しく、横着とかその場しのぎとかで頭が一杯な人には容赦なく言葉が突き刺さる。だけど先生は別に責めてるんじゃない。本当に10代が余計な苦労や失敗を少しでもしなくて済むよう、胸襟を開いてくれている。だから読後は、きつい山登りの末に山頂で周囲に広がる絶景を見たときのような気持ちになれる。 でも、胸襟を開き過ぎて、織田裕二さんの往時のドラマや映画の話が2回も出てくるのだけはいただけません。年齢がばれますよ。 (2013/1/24)
Posted by
大学生が何を思いながら学生をしているのか知りたくて読んでみた。 入試偏向の近視眼的な学び(文系だから数学はしないなど)が先々までマイナスの影響を与える、高校以前と大学の学びの変化、社会では、課外活動などではなく、大学でいかに学んだかが問われているのではないか。何も役に立たない...
大学生が何を思いながら学生をしているのか知りたくて読んでみた。 入試偏向の近視眼的な学び(文系だから数学はしないなど)が先々までマイナスの影響を与える、高校以前と大学の学びの変化、社会では、課外活動などではなく、大学でいかに学んだかが問われているのではないか。何も役に立たない学びなどないということ。 大学は利用するところである、平らで大きなところに高い山が立つとは、私が大学のとき先生に言われたことだけど、そうなんだろうなあ。
Posted by
本書は社会学的視点から統計調査を通して「大学に入る意義」を論じている。また同時に、「大学入学へのススメ」とも言えるガイドブック的要素も含まれている。数学を受験する意義や、大学選びの観点など、高校生をメインの読者層にしている部分が伺える。 筆者は同志社大学の教員として批判的に学生...
本書は社会学的視点から統計調査を通して「大学に入る意義」を論じている。また同時に、「大学入学へのススメ」とも言えるガイドブック的要素も含まれている。数学を受験する意義や、大学選びの観点など、高校生をメインの読者層にしている部分が伺える。 筆者は同志社大学の教員として批判的に学生を見る場面がいくつかみられたが、一方で学生や大学教育に対する期待も寄せている。それが立場上の都合でないことを祈るが。
Posted by
独特の語り口調が面白い。 本当は大学入学前の中高生に読ませるべきなのだろうけれど、ちょっと難しいかも知れない。 文系であっても数学を切り捨てた人は進歩しないというのは会社で実感していたので、やはりそうなのかという感じで妙に納得できた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うちの子、部活と進みの早い授業に追いつくための 勉強で抑制された高校生活からようやく解放されて 一息つけると思いきや、大学でますます部活でシゴかれ、 朝から夕方までビッシリ講義のスケジュールらしくて、 「これじゃぁ高校の時の方がラクだった」とボヤいて いるけど、それが学生の本分じゃないかぁ。 学ばせてもらえる時間とお金が与えられて羨ましいぞっ! (奨学金だから、いずれ返さなくちゃいけないけど)。 ただポケ〜と講義受けてたらもったいないんだからねっ! 演習でも実習でも“この分野の特にこの辺、この部分に 興味あり”っていうものを探せたらいいなぁ。 シンドイからってラクな道選びすぎて、 自ら道を狭めたりしないで、せっかくなら貪欲に。 払った(払う予定の)学費のモトぐらいは取っておくれ。
Posted by
- 1
- 2