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大恐慌入門 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2016/11/16

事実を元に推論(政府、中央銀行への批判)。 とりあえずヤバイがいっぱい書いてあるが、こんな簡単に崩壊してたら、マズイですね。 知らない情報が多く真偽はわからず。 ◉気になったところ ・サブプライム問題は問題の一端に過ぎない。別の超バブルが崩壊寸前(P44) ・AIGは2005...

事実を元に推論(政府、中央銀行への批判)。 とりあえずヤバイがいっぱい書いてあるが、こんな簡単に崩壊してたら、マズイですね。 知らない情報が多く真偽はわからず。 ◉気になったところ ・サブプライム問題は問題の一端に過ぎない。別の超バブルが崩壊寸前(P44) ・AIGは2005年にCDS市場から撤退していた(P36)

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2012/09/16

サブプラムローン問題がいよいよ本格化してきて世界経済に悪影響を及ぼすと言うことが明確になってきました。「歴史は繰り返す」と言われますが、今度来るであろう恐慌は1929年の時とは比較できないほど大きなものになるかもしれません。 恐慌が来る来ないは別にしても、今世の中で何がおきて...

サブプラムローン問題がいよいよ本格化してきて世界経済に悪影響を及ぼすと言うことが明確になってきました。「歴史は繰り返す」と言われますが、今度来るであろう恐慌は1929年の時とは比較できないほど大きなものになるかもしれません。 恐慌が来る来ないは別にしても、今世の中で何がおきているかを解説してくれている本を読むことは、これからの生活においても重要かもしれません。この本に述べられているように、サブプライムローンは本質的な問題のほんの一部に過ぎない(p239)と書かれている部分にはぞっとしました。 以下は気になったポイントです。 ・商業銀行ならば自己資本比率8%という歯止めがあって、12.5倍までしか投資できないが、SIV(特定目的会社)を使って自己資本の30-50倍近い投資をしてしまった(p5) ・金融商品の元金を保証する保険であるCDSの想定元本は5400兆円で、世界GDPに相当する(p29) ・ヘッジファンドはCDS市場に参入した、企業が倒産しなければ保険料はただ取りとなうので美味しいビジネスであった(p33) ・CDSで損失を受けた保険会社AIGは、2005年の段階から撤退していた(p36) ・2008年10月にアイスランドが破綻してから、アルゼンチン・パキスタン・ベルラーシが財政危機になった(p48) ・アメリカで10ドル以下の株価は、日本の50円以下と同じで実質倒産価格である(p60) ・金融庁は、日本国内の投資家が持つCDSは、79兆円であるとコメントした(p62) ・フレディマック、ファニーメイ問題で一番あきれるのは、530兆円の住宅ローン債権、170兆円の社債を自分で保証している点である(p70) ・AIGは50兆円の保証に対する担保不足として9兆円の資金を投入した、全体5400兆円の市場では、1200兆円以上の損失が発生していると考えられる(p106) ・今回の事態は日本で13年かかって起きたことが、わずか1年で起きた(展開がとても速い)と見るべきである(p107) ・エンロンがアーサー・アンダーセンと組んだように、ヘッジファンドは格付け機関と組んだ(p139) ・日本では13年かかって株価は80%下がったが、ロシアは5ヶ月で下がった、これによりロシア国内の銀行は実質すべて倒産状態であろう(p168) ・AIGは当初、9兆円の資金援助が報じられたが、2ヶ月も経たないうちに、15兆円に増額された(p186) ・株価指数が1年で70%も下がる国が、プラス成長できるわけがない(p190) ・今回の危機は1929年の大恐慌を超えている、モデルは実は14世紀の暗黒時代である、1347年10月に中央アジアからイタリアに伝わった毛皮に潜んでいたペスト流行と似ている(p230) ・今回のサブプライムローン問題は、CDO(債務担保証券)300兆円の一部の問題に過ぎない(p239) ・いま投資すべきなのは、「円高」にかけるべきである(p242)

Posted byブクログ

2011/02/25

2010/8/20: 2012年​までに大恐慌となるのかどうか?​とりあえず、今日現在は、GMの​再上場などもありどうにか、押さ​え込んでいる感じ”

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2010/07/18

想定元本6京円といわれるデリバティブ(金融派生商品)のバブルが崩壊し訪れる世界とは・・・。 経済・金融音痴ですが、漠然とした危機感がこの本を手に取らせました。 知識がなさすぎる僕には、この本を線(ストーリー)として理解はできませんでしたが、点(トピック)の集まりとしての危...

想定元本6京円といわれるデリバティブ(金融派生商品)のバブルが崩壊し訪れる世界とは・・・。 経済・金融音痴ですが、漠然とした危機感がこの本を手に取らせました。 知識がなさすぎる僕には、この本を線(ストーリー)として理解はできませんでしたが、点(トピック)の集まりとしての危機感は感じ取れました。 そして、その最悪の結論は第三次世界大戦であるということ。 こういった論を自分で咀嚼できるほどの知識がないのが非常に口惜しいので、すこしずつでも経済・金融音痴の解消と、さらにはその大きな流れの歴史的意義を認識できるよう歴史音痴も解消しようという意識が新年早々強まったのでした。 そのことがこの本を読んで一番の収穫です。

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2010/07/17

リーマンショック後の世界がどのようになるか、予想。 著者の予想に反して、世界は良い方に進んでいる。 とはいえ、著者指摘の問題は現状も内包しまくっているので、注視することは必要。 とくに、最近(2010/07/17)ファニーメイとフレディマックの動きが怪しいので、 かなりビビッ...

リーマンショック後の世界がどのようになるか、予想。 著者の予想に反して、世界は良い方に進んでいる。 とはいえ、著者指摘の問題は現状も内包しまくっているので、注視することは必要。 とくに、最近(2010/07/17)ファニーメイとフレディマックの動きが怪しいので、 かなりビビッている今日この頃。

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2010/06/29

世界経済が不況に陥り大恐慌(1929年)へと転げ落ちた1920年代、ヨーロッパではファシズムが台頭した。オルテガが『大衆の反逆』(La rebelión de las masas)を著したのは1930年のこと。大衆(las masas)という心理的情況を「慢心しきったお坊ちゃん」...

世界経済が不況に陥り大恐慌(1929年)へと転げ落ちた1920年代、ヨーロッパではファシズムが台頭した。オルテガが『大衆の反逆』(La rebelión de las masas)を著したのは1930年のこと。大衆(las masas)という心理的情況を「慢心しきったお坊ちゃん」に譬(たと)え、無責任な群衆心理を唾棄すべきものとして糾弾した。 http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20100629/p9

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2010/04/02

たしかにそうなんだか、どうなんだか 信用取引というかマネーゲームって恐ろしい そんなに借金できないもん 楽観論はいけないのはわかった・・ でも、だめですから食料備蓄をといわれても 不安をあおるのはどうも いつの時代も希望は必要ってことよね

Posted byブクログ

2010/01/01

初めての経済の本。とても面白かった。日本で流されるニュースはかなり制限されていると感じた。ちょっと終末論っぽい。読んでると世界が破滅するみたいで怖くなる、けど面白い(笑)経済学って複雑なんだな。

Posted byブクログ

2009/11/29

今何が起こっているのか、ニュースではよくわかっていなかったことが知ることができた。 必需品の確保、昔の日本人が持っていた心を取り戻すこと。

Posted byブクログ

2010/03/30

この本で得られた気づきは, 『現状を認識する』 リーマン・ブラザーズの破綻。 これを契機に,一気に金融の大混乱が始まった。 AIG危機,各国の相次ぐ銀行の国有化,そしてアイルランドの国家破綻…。 金融どころか国家破綻の問題にまで発展した。 サブプライムローンとは,そんなに大き...

この本で得られた気づきは, 『現状を認識する』 リーマン・ブラザーズの破綻。 これを契機に,一気に金融の大混乱が始まった。 AIG危機,各国の相次ぐ銀行の国有化,そしてアイルランドの国家破綻…。 金融どころか国家破綻の問題にまで発展した。 サブプライムローンとは,そんなに大きな問題だったのか。 実はもうすでに世界は金融崩壊している。 現状,世界中の株価の時価総額は3000兆円ほど減少した。 世界のGDPの6割がなくなってしまったのだ。 なぜこのような状況になってしまったのか。 その原因は,デリバティブという『金融ばくち』に熱狂してしまったから。 金融を司る大本である世界中の大銀行が,ノーベル賞受賞者や高等数学を使う数学者などによって作られた金融工学によって, 確実に収益が取れると信じ込んでしまったのだ。 「儲かるのであれば,どんどんお金を投資しよう」 ということで,自己資本の0倍まで借金をして勝負してしまった。 その結果,彼らがやった『金融ばくち』の総計は,想定元本で6京円!! 6兆円の1万倍が6京円です。 今この6京円のデリバティブ市場が音を立てて崩れている。 これから資本主義の崩壊が始まり,まさに恐慌へ突入しようとしている。 その前兆が,グルシア問題。 ロシアにとっては,資源を押さえることが生命線。 そのため,大量の石油が眠っていると思われるカスピ海は,喉から手が出るほど欲しかった。 しかし,アメリカも負けてはいない。 ここでアメリカ,ロシア双方の派遣争いがあった。 結果は,ロシアの進撃によって勝負は一気に決まったが, この争いと重なり,今回の金融危機で株価の大暴落,急激な不況から,ロシアでは人々に不平不満がたまり, その不満が外へ向く。そして全く似た境遇となる中国と結びつき,2大陣営に分かれての大々的な対立が始まる。 そんな状況下にある世界で,日本はどうなのか。 日本での問題はなにより,危機感の欠如。 世間一般が,今回の不況に対して,通常のものであると考えてしまっている(自分もそうです)。 これでは,いざ危機が来たときに,対応ができなくなり,処方箋を間違えてしまう。 だからこそ,今自分たちがすべきことは,しっかりと現状を認識しておくことなのだと思います。 現状をしっかり認識しておけば,いざ危機が来たときに(もう来ているとのことですが)自分なりに対応できるのではないでしょうか。

Posted byブクログ