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ものがたり 唐代伝寄 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2019/05/31

唐代の不思議な話を紹介したもの。 玄宗、白居易など、実在の人物が登場するものもあるが… あまりにも不思議すぎて、一読して頭に入ってこないほど。 名前だけは知っている「離魂記」、部分的にしか読んだことのない「古鏡記」の内容が分かってよかった。 とくに後者。 持ち主王度が鏡の力で妖...

唐代の不思議な話を紹介したもの。 玄宗、白居易など、実在の人物が登場するものもあるが… あまりにも不思議すぎて、一読して頭に入ってこないほど。 名前だけは知っている「離魂記」、部分的にしか読んだことのない「古鏡記」の内容が分かってよかった。 とくに後者。 持ち主王度が鏡の力で妖怪退治をするのはともかく、王度の弟が諸国を巡って妖怪退治をした、という話が付け加わるのが可笑しい。 この調子でいくらでも物語が派生しそうな感じだ。 アリの帝国、「南か(木偏に可)太守伝」のお話も面白い。 「杜子春伝」は、芥川龍之介の「杜子春」との読み比べ。 芥川版が主人公と親との関係により仙人になることができなくなる。 杜子春伝では、女性に生まれ変わった杜子春が、わが子を夫に殺されるのを見て声を上げる。 この違いはどこからきたのかについて、陳さんはわからない、と言っているが。 私は、杜子春の初出が「赤い鳥」だったからだと見る。 子どもの読者を想定したから、子どもが感情移入しやすい設定にしたのだろうと思っている。

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2012/08/23

本書のタイトルである「伝奇」とはなんであろうか。筆者は途中で次のように説明している。  奇を伝えるのが「伝奇」である。唐より以前は怪を志(しる)すという意味で「志怪」と称していた。だから伝奇は小説や物語と同じ普通名詞である。  唐代は伝奇がたくさん書かれたようである。それは需要...

本書のタイトルである「伝奇」とはなんであろうか。筆者は途中で次のように説明している。  奇を伝えるのが「伝奇」である。唐より以前は怪を志(しる)すという意味で「志怪」と称していた。だから伝奇は小説や物語と同じ普通名詞である。  唐代は伝奇がたくさん書かれたようである。それは需要と供給の関係でもある。一般の読書人から歓迎されたから当時伝奇が流行したのだと筆者はあとがきの中で述べている。  本書は17の小編を集めた短篇集である。中でも「杜子春」は芥川龍之介の作品がよく知られているが、これは「続玄怪録」が原作だそうで、二つの作品を比較するように紹介しており、読んでいてとても面白いと思った。

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2009/10/04

中国文学というと、漢詩、史記、論語、三国志など諸々のイメージはあるが、それらに負けないくらい、「伝奇」とういのもおもしろい。短い話で、ダイナミックな起承転結を展開、しかもバラエティ豊か。また、この本では、昔の中国の常識、地名、官職などを著者が丁寧に解説してくれるので、かなり読みや...

中国文学というと、漢詩、史記、論語、三国志など諸々のイメージはあるが、それらに負けないくらい、「伝奇」とういのもおもしろい。短い話で、ダイナミックな起承転結を展開、しかもバラエティ豊か。また、この本では、昔の中国の常識、地名、官職などを著者が丁寧に解説してくれるので、かなり読みやすい。

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