エッジ(下) の商品レビュー
世の中や歴史の中で説明のつかないことが、もしかしたらこういうことなのかもしれないと思ったりした。不変なるものは確かに存在する。
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(上巻のレビュー欄から続き) 内容はそれなりに納得のいくもので、ありえるとかありえないといったことではなく、知的な好奇心を満足させるものだった。この世界が「ある」ということは、数学や物理学の数式で表すことができるが、それらの数式が破綻した時、それは世界が変わる、今まであった世...
(上巻のレビュー欄から続き) 内容はそれなりに納得のいくもので、ありえるとかありえないといったことではなく、知的な好奇心を満足させるものだった。この世界が「ある」ということは、数学や物理学の数式で表すことができるが、それらの数式が破綻した時、それは世界が変わる、今まであった世界がなくなることを意味する、というのは理系の人には当然なのかもしれないが、この本で新たに得た視点だった。卵が先か鶏が先かという感じだが、例えば円周率のπが急に無理数でなくなったとき、この世に存在する円はすでに円でなくなっていることを意味する(円でなくなったのでπの値が変わった、と考えるのだろうか)ということが理解でき、物理学者の磯貝の抱く興奮や、羽柴に対するいらだちなどがひしひしと伝わってきた。結局、結末云々よりもこの点の面白さを味わえただけでも読む価値があったと思った。(10/09/20)
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数学の話は分からない。私は2次関数で躓いた身だ。物理学も接したことがない。冴子の話してる内容はちんぷんかんぷんである。 けど、これはアセンションの話なんだね、ということでなら氷解する。 ハイヤーセルフとかアストラルトラベルとか、スピリチュアル?そんな目に見えないものは信じられな...
数学の話は分からない。私は2次関数で躓いた身だ。物理学も接したことがない。冴子の話してる内容はちんぷんかんぷんである。 けど、これはアセンションの話なんだね、ということでなら氷解する。 ハイヤーセルフとかアストラルトラベルとか、スピリチュアル?そんな目に見えないものは信じられないよ、という人向けに、科学的なアプローチでアセンションを説明した作品のように思う。今回ハイヤーセルフもアストラルトラベルも出てこなし、地球も消滅しないと思うけど。 内容の中で今イチ理解ができなかったのが、孝太との会話の中にある。孝太の持ってた力って何?どうして交通事故が起こると知っていたの?読みこぼししてたのか。なぞ。
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パラドックス13といっしょ。上下巻まで広げる必要性もないんじゃない。期待してたんだけど残念です。リングシリーズ以降ぱっとしないな。
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下巻にしてようやくタイトルの意味がわかった。 理系の人さえわかってくれればそれでいいって感じの突き放した世界。 父の手記は難しすぎてなかなか読み進められず。 「博士の愛した数式」の博士に出てきてもらって ルート君にもわかるように説明して欲しいくらい。 それでも面白い展開だったん...
下巻にしてようやくタイトルの意味がわかった。 理系の人さえわかってくれればそれでいいって感じの突き放した世界。 父の手記は難しすぎてなかなか読み進められず。 「博士の愛した数式」の博士に出てきてもらって ルート君にもわかるように説明して欲しいくらい。 それでも面白い展開だったんだけれど 結末は少々拍子抜け。後に残らない感じ。 【図書館・初読・6/26読了】
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荒唐無稽でおもしろい。たぶん理屈を理解しようとしてもだめなんだろう。理系?そうじゃないだろ。まぁいいや。それから宇宙をつかさどるパラメーターを左右しているのは相当大きな力だろうに、神と悪魔的な矮小化された話がでてくるのはどうかとは思った。小松左京みたいにわかる部分はきちんと解説し...
荒唐無稽でおもしろい。たぶん理屈を理解しようとしてもだめなんだろう。理系?そうじゃないだろ。まぁいいや。それから宇宙をつかさどるパラメーターを左右しているのは相当大きな力だろうに、神と悪魔的な矮小化された話がでてくるのはどうかとは思った。小松左京みたいにわかる部分はきちんと解説してその他は不明としておけばいいのにな。ともかく、日常生活にSFが持ち込まれているのはそれはそれでいいですよ。
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きっと会える―冴子は失踪前の父がボリビアで書き残した手記のなかに、世界の仕組みを解き明かす鍵を発見した。テレビマンの恋人、霊能者、物理学者の力を借り、もう少しですべての答えを手にできそうだが…。
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2009.05.18 『リング』『らせん』等で有名な、鈴木光司の新刊。分厚い上下2冊で、よみごたえたっぷり! 物理学等を取り入れた「科学サスペンス」とも言えるような本でした。面白かった。まあ、細かいところで疑問点は残りましたが……。 物理と数学について、ちょっとわかったような...
2009.05.18 『リング』『らせん』等で有名な、鈴木光司の新刊。分厚い上下2冊で、よみごたえたっぷり! 物理学等を取り入れた「科学サスペンス」とも言えるような本でした。面白かった。まあ、細かいところで疑問点は残りましたが……。 物理と数学について、ちょっとわかったような気になった。「気になった」だけだけど。 なんだろう、いろんなものを盛り込みすぎて、それぞれを上手く着地できなかった感じ?? でもでも、最後の大どんでん返しとか、俊哉の気づきとかは鳥肌が立ったなー。 「ぞっとする気配」を書かせると鈴木光司はすごくうまい、と改めて思いました。『仄暗い水の底から』とかね。
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壮大な終末ホラー。どうも理系の話についていけず、πの値が変わったからって怖くもなんともなかったのですが。理系の人にとってこれは怖い事象なんでしょうか……? フィボナッチ数列とかリーマン予想とか、聞いただけで頭がぐらぐら煮立ってしまいます。 でも終盤になるにつれ、引き込まれました。...
壮大な終末ホラー。どうも理系の話についていけず、πの値が変わったからって怖くもなんともなかったのですが。理系の人にとってこれは怖い事象なんでしょうか……? フィボナッチ数列とかリーマン予想とか、聞いただけで頭がぐらぐら煮立ってしまいます。 でも終盤になるにつれ、引き込まれました。そういえば確かにこの世には、さまざまな不思議がありますねえ。それはいったいどのようにして作られたものなのか……うわあ、そういう解釈がありなんだ!と思うとぞくぞくさせられます。特にあの人数の符合するシーンなんて、怖くて怖くて。あれには血の気が引きました。 理系嫌いの食わず嫌いはよくありませんよ~。とりあえず、理系オンチの私でも面白く読めましたので。
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失踪した父親を探すうちに、世界の滅亡とつながっていく話。 各地で始まる、その場から突然消えたとしか思えない、失踪事件。 一体どんな解決となるのか、ワクワクしながら読めた。 最後の急展開も、それまでの科学的な話も、無理なく楽しめる。 ニュートン読んでるみたいで、ちょっと賢くなった錯...
失踪した父親を探すうちに、世界の滅亡とつながっていく話。 各地で始まる、その場から突然消えたとしか思えない、失踪事件。 一体どんな解決となるのか、ワクワクしながら読めた。 最後の急展開も、それまでの科学的な話も、無理なく楽しめる。 ニュートン読んでるみたいで、ちょっと賢くなった錯覚にも陥らせてくれる。 久々のヒット。
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